Nゲージ蒸気機関車2010年のメモ>2010.7.3(アオシマのブルートレイン)

アオシマのブルートレイン(2)

1 [2]


組み立て続き

オリジナル台車

次はトレーラーのオハネ25・オシ24・オハネフ25の台車です。
台車はTR69風のものがすべてに使われているので、「特急シリーズ」の485系・583系とも共用かもしれません。

ピボット車軸は金属で、それにプラ製の車輪がはめ込まれていますが、プラがきちんと流れていないものや、車軸との取り付けがいい加減なものがあって、走行は安定しません。
またアーノルドカプラーの連結も不安定なので、これらも何とかしたくなります。

改造後台車

結局、車輪は余っていたGMの車輪に交換しました。製品のプラ丸出しの様子が低価格プラ模型らしくてよかったのですが、やむを得ません。

アーノルドカプラーはマイクロエースのものを使いました。マイクロエースの車両セットにはカトーカプラー用のアダプターが付属しているので、これに交換すると元のアーノルドカプラーがポケット付きで余ります。それが役立ちました。

さらに、台車を取り付けるとフランジが床板に当たるなどの問題もあり、ワッシャーを挟んで調整しました。

出発進行

これでようやく何とか遊べるようになりました。
ただ動かすだけなら2時間ほどあればできますが、素組みのままでは脱線したり連結が外れたり、満足に1周することもできないと思います。
子供が期待したとおりに大喜びで遊べるまでになるには、時に大人の助言も得ながら何日もがんばる必要がありますが(その意味でもファミリープラモデル?)、その前に投げ出してしまうんではないかな…?

レールの接続

レールは半径222mmぐらいの曲線8本と、長さ222mmの直線8本が付属しており、差し渡し1,350mmくらいのエンドレスになります。

ジョイント部は前方のホゾを互いのホゾ穴にまっすぐ差し込むもので、パチンというラッチはありませんが、この手のプラ模型のレールとしてはきちんと接続されます。
ただいかにもホゾが折れそうなので、取り扱いには注意がいります。

車両の設置

車両をレールに載せます。
乾電池の都合で重心が高いので、気をつけないとゴロンゴロンと転覆させてしまいます(笑)。

出発

新幹線並みのスピードで走り回ります。

きちんと粘着できないと、「ゴゴゴ」という音と振動が結構すごい…。
Nゲージでもそうですが、EF65の中間台車が脱線しやすいので、センターピンなどの調整もいります。

周回中

なかなか面白いですが、いつ脱線するかとハラハラドキドキです。
スケールスピードをはるかに超えていることもあり、安心のためにはもう少々速度を抑えたいところです。

夢のレイアウト

これへの道は険しそう(笑)。

よく見ると485系が通過している、勾配の急カーブがつらそうですね。
真ん中へんの商店街は、トミックスの商店セット(3軒入り)2つでほとんど同じものができそうです。この当時、すでに発売されていました。


やっても仕方ないですが

KATO製品と無理やり比較。

EF65 アオシマ EF65 KATO

アオシマ
車体は青成型で、お顔と側面帯は白で塗られていました。
なぜクリームでないの?と思いますが、たぶん客車の側面帯と同じ工程で済ませるため、共通の近似色ということで白になったのでしょう。
なんとパンタは軟質プラの一体成型です。

KATO
KATOの1000番代の最初の製品。塗り分けを確実にするため、クリーム部分を別パーツにしており、後にトミックスもこの方法を取り入れます。
ひさしにはワイパーを通す穴が当時から開いていましたが、この角度からはわかりません。まだスカートは丸ごと左右に動く方式でした。

なお同じ時期のバンダイ製品(ディスプレイ)は、機関車はクリーム、客車は銀メッキに塗り分けられていたため、結構見映えがしていました。

アオシマ オハネフ25

アオシマ オハネフ25

最後尾のオハネフ25です。側面帯は機関車同様に白の印刷です。
車体構造は大体当時のNゲージ製品と同じで、座席もあります。

KATO オハネフ25

KATO オハネフ25

こちらはおなじみのもので、トレインマーク変換装置が最初からついていました。

ちなみに上記のKATOの24系は、新しい製品(北斗星以降に新規製作された品)より車体長が短く、窓ピッチや台車間隔も異なります。 たとえばオハネ25では4mmぐらい旧製品が短くなっています。
客車の新旧や各社を比較すると面白いものですが、私には無理な仕事なので(深すぎて専門家でないと無理)このへんで。

EF65

色んなNゲージ製品が豊富に出回っている今となっては、いくら安くてもこういうプラ模型を買って遊ぼうという人は少ないかもしれませんが、 Nゲージとは違った面白いものとして興味を引かれるジャンルです。
魅力的な箱絵や値段につい釣られてしまう、そしてまたもうまくいかず打ちのめされるという、世の中の非情さ?のバランスを思い知らされるのでした。

こうして見るとアオシマというメーカーは色々なジャンルのものを抜け目なく作っており、特定のカラーがないのがカラーみたいな面白いところです。
「合体カウンタック」を発売した一方で普通のカウンタックも発売していましたし、現在では「ロータリーエンジン」のような硬派なものから「痛車」まで。 探査機「はやぶさ」を出した後にまるで世界観の違う「はやぶさたん」。「1/150 団地」を出したかと思えば今度は「1/1400 軍艦島」。「沖田十三レリーフ」なんてどう使うんでしょう。などなど、企画力の軸が何本もあるようで驚かされます。

というわけで次は新橋駅前のC11を、公園まるごとお願いします。…どうでもいいですが、あのC11の煙突、駅側に少し傾いていませんかね。


[←前ページへ]

1 [2]

「Nゲージ蒸気機関車」トップページに戻る