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USRAヘビーミカド その2

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キャブ〜テンダー

キャブ側面 小さいペインに分かれた窓ガラスは、はめ込み式で表現されていました。
従台車とドローバーは、後方にまっすぐに引っ張ると外れるようになっています。
ドローバーに沿っている集電線がテンダー台車に接している形は、その後発売された9600とよく似ています。
キャブ後方

キャブ内には、トミックスの旧C57のように立体的なバックプレートがあります。座席まで付いています。この奥にフライホイールとモーターがあります。電気機関車ほどではありませんが、フライホイールの効果は結構大きく感じられます。

キャブの下側にはキャブ支持板がついています。日本型の模型にはこれがないので、キャブの下が宙ぶらりんに見えますね。

テンダー後方 2002年発売の製品では、解放機構付きナックルカプラーが標準装備されました。マグネ・マティックカプラーやKATOカプラーとも連結可能で形態もよいものですが、やはり…その後の日本型では採用してもらえませんでした。

製品プロフィール

126-0102 USRA 2-8-2 Heavy MIKADO AT & SF 1996年販売分

AT&SF 126-0102 USRA 2-8-2 Heavy MIKADO AT & SF
1996年販売分

1996年に国内でも販売された輸出型モデルで、ロードネーム別に10種類が発売されました。すべてが国内にも流通したのかどうかはわかりません。

RoadnameNumberItem #
AT & SF4016126-0101
AT & SF4088126-0102
CN3801126-0103
CN3803126-0104
CB & Q5506126-0105
CB & Q5514126-0106
NYC9505126-0109
NYC9506126-0110
SP3303126-0113
SP3304126-0114

この時期、国内の9mmゲージ蒸気機関車はかなりお寒い状態で、KATOは1991年のC58以来新製品がない状態、マイクロエースもライフライク社の外国型を扱いだした程度でした。かろうじてワールド工芸がC55を発売して注目されていたでしょうか。
ボイラーが太くてモーターが収容しやすいとはいえ、エンジンドライブでバックプレート装備、フライホイール内蔵という動力機構に始まり、別パーツで浮いているハンドレール、黒染めでスポーク抜きの動輪など、贅沢な外国型の仕様がうらやましく思えたものです。
ただし値段も贅沢で、14,800円と日本型の2倍でした。それでも9mmゲージの蒸気機関車に枯渇感があったからか、すぐ売り切れてしまった模型店もありました。1996年といえば、もう十分ネットで情報を集めて買いに行くことができるようになっていました。

なお、このときの生産分の黒染め車輪は本当に黒くて、動輪など黒で塗装しているかのようでした。カプラーはアーノルドタイプのものが標準装備されていました。

126-0201 USRA 2-8-2 Heavy MIKADO AT & SF 2002年販売分

AT&SF 126-0201 USRA 2-8-2 Heavy MIKADO AT & SF
2002年販売分
AT&SF

2002年に、品番が100上がって9種が追加されました。
煙室と火室にグラファイト塗装が入ったのが特徴です。また、例のナックルカプラーが標準装備されました(アーノルドカプラーも付属しています)。
値段もさらに上がって18,000円となりました。

RoadnameNumberItem #
(Unlettered) 126-0200
Erie3200126-0201
Erie3204126-0202
C & NW425126-0203
C & NW431126-0204
NKP678126-0205
NKP688126-0206
WP307126-0207
WP310126-0209

黒染めの色が少し薄くなりました。また、機関車の底面に細長いホルダーを差し込んでからケースに収納するように変わっており、機関車とテンダーの床板にはそのための穴が開いています。

126-2006 Kato 20th Anniversary 2007年販売分

20th 126-2006 Kato 20th Anniversary
2007年販売分
(拡大写真)

2006年がKATO U.S.Aの20周年ということで作られた記念モデルです。とはいえ日本国内で普通に受注され、お店で売られていました。
車番がKATO U.S.A. 創業年の1986となっており、テンダーにロゴが入っています。

KATOのロゴが入ったテンダー

それまでハンドレールやベルなどの細かい部品はユーザー取り付けとなっていましたが、この製品はすべてが最初から取り付けられており、本当にReady to Run となっています。後部のナックルカプラーのみ、自動解放したい人は付属のトリップピンを自分で取り付けるようになっています。
なお、前部の重連用カプラーも、ナックルカプラーと重連可能なものが付属しました。

この模型については、次ページでも少しふれました。
ヘビーミカド 20周年記念塗装

外国の鉄道シーンが思い浮かばない私は、何を引かせるというわけにもいかず、たまに日本型のレイアウトを周回させるだけしか使ってやることができません。持ち腐れとはこのことでしょう。


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