Nゲージ蒸気機関車>蒸機の工作>伊予クラウス1号機の組み立て
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屋根は曲げ済みではありませんが、裏側に細かいスジがエッチングされていて、一定方向に曲げやすいようになっています。
ゴム板の上で丸棒などを転がして曲げることになっています。少しずつ慎重にやります。
残りのパーツを接着しました。後ろのレバーは丸い部分の折り重ねを忘れています(だいぶあとで気付きました)。
ボイラーはホワイトメタル製です。あとで部品を付ける穴を開けておきました。
頂上の1.0mm穴は、あとでスチームドームを接着する際に位置決めしやすくするもので、接着時に短い1.0mm真鍮線(付属しましせん)を立てました。対応するドームの裏側にも1.0mm穴を開けておきました。
床板に仮留めしたキャブにボイラーを載せ、後部をエポキシでキャブ妻板に接着しました。
ボイラー底部も、少量のエポキシでキャブ前方に伸びたベロに接着しています。床板もろとも接着されるとマズいので、ここでは仮留め程度です。
煙室には左右側面と煙突後部に穴を開け、それぞれの配管を差し込んで接着しました。
前側には煙室扉ハンドルを差し込む穴を開けておきました。
煙室パーツを床に置いてみたところ。上下分離の必要があるので床板には接着せず、塗装後にボイラーに接着します。両サイドの配管もシリンダーの弁室蓋の突起に軽く載る程度に調整し、接着はしません。
ここまでで各部材の準備は終わったので、塗装しました。
写真のパーツはすべて黒塗装しました。
キャブとボイラーは緑塗装にしました。
塗装したパーツ1〜4を接着しました。
配管1の公式側は砂撒管の下をくぐらせましたが、非公式側は隙間が足りず上を通しました。なおキャブ内に出っ張る部分は切り落としておかないと、モーターに当たります。
車体はアクリジョンの緑に黒を少々と、白を数滴混ぜてくすませたという感じです。細かい装飾塗装は実力的な問題で省略しました。
煙室周辺も、塗装したパーツを接着して組み立てました。1のパーツは現役タイプの大きなものも付属しています。
再びモーターを床板に固定しました。最終的にキャブとの当たりなどがないか調整するためです。
キャブとボイラーを床板にネジ留めし、前から煙室パーツを接着しました。このとき煙室パーツを床板に接着してはいけません。
完成した上廻りです。
黒で塗装した輪心を車輪にゴム系で接着しました。
この模型はロッド連動はしないので、前後の輪心の向きはあまりシビアでなくても構いません。
反対側は90度先行した位置に接着しました。
クランク軸は、付属のプラパイプ短に通し、はみ出す部分をカットしました。
このプラパイプ短は単なる長さの目安として使うだけであり、カットしたら外します。
実際に接着するのはプラパイプ「長」のほうです。瞬間接着剤でクランク軸に接着しました。
前側(1)にはプラパイプ短を、後ろ側(2)にはクランクのプラパイプ長を、それぞれエポキシで接着しました。
クロスヘッドとスライドバーはよく磨き、ピストン棒は説明書に従い4.0mm弱にカットしました(作例では3.8mmくらい)。
クロスヘッドをスライドバーの後方から差し込み、メインロッドのビッグエンドをクランクの根元にはめ込みました。この状態でスムーズに動くか、指で回して確かめます。
クロスヘッドが一番前に出るあたりで何か引っかかりを感じるようなら、ピストン棒がまだ長い可能性があるので、少しヤスって様子をみます。削りすぎると抜け落ちて走れなくなります。
弁装置も一部再現されています。2つの部品を組み合わせて、接合部を軽く閉じ、動くようにします。
1のリンクを横にしてフックに引っ掛け、2をクランクにはめ込みました。
今度こそ最後のモーター取り付けです。動力フレームの前後位置を調整して噛み合わせを最適にし、通電して動くことを確認しました。
最後にカプラーですが、後部の取り付け座の穴が大きく、ネジがすっぽり入ってしまい、ネジ山が切れませんでした。仕方なくエポキシで穴を狭めて取り付けました。
しかし、これは下からネジを差し込んで、カプラーの穴にタッピングビスのようにねじ込んで使うことが想定されていたのでは?と、一度これを書き終えた今になって思いました。
できました。組み立て時間はのべ8時間ぐらいでした。
R80の路面軌道も通過しました。機関車だけ到着しても乗れませんけど…。
大きさをKATOのチビロコ、津川洋行のコッペル1号機と比べるとこんな感じです。
今年発売されたトーマモデルワークスの2機。どちらも、小型機ながら良く走る模型で、小レイアウトには重宝すると思います。組み立ても比較的簡単でした。
Bタンクは非常に小さいため、古いポイントでは無電区間にすっぽり載ってしまうことがありますから、その点は注意が必要です。
しかし、今やチビロコより小さい模型機関車が普通に走り回るようになったのですから、時代は変わったものです。
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