Nゲージ蒸気機関車>蒸機の工作>樺太鉄道60形(鉄道省7720形)の組み立て
テンダーの続きからです。
床板(A2-1)を折り曲げ、後部に端梁(H2-2)と、ホース(H2-14)を取り付けました。
テンダー台枠は、1枚の部品(A2-2)を折り曲げて形にします。前方のドローバーや左右のステップも一緒になっています。
折り曲げてハンダ固定したところです。
前方のステップには別パーツの中段が付きます。説明書に書かれている部品番号(H2-6)は前述のとおり間違いなので、正解候補は洋白のH2-9か真鍮のA2-6です。
この写真では真鍮のA2-6を付けていますが、どうも洋白のH2-9が正解のようです。なお両者のサイズは少し異なります。
後部の排障器の部分は、この程度の形に折り曲げておきました。あとでレールに載せてから調整しようと思います。
ロストワックスの軸箱+担いバネを左右3箇所ずつに取り付けました。
「裏面の脚は切断」とありますが、これは裏側に出っ張った取り付け脚は平らにカットするようにという意味で、あらかじめ切っておけという意味ではないと思います。
最初に折り曲げた床板(A2-1)に台枠をはめ込んでハンダ付けし、前方にドローバーピン(※)をハンダ付けしました。
台枠の上部と前後に床板への取り付けピンがあるため、どれかが引っかかってなかなか入らず、いくつかのピンは削り取ってしまいました。
裏側の中央部に、軸受け(A2-3)を折り曲げてハンダ付けしました。
車輪を軸受けに置き、前側の2軸には車輪押さえのA2-11、後ろの1軸にはA2-12をネジ留めしました。
あとで塗装する際には、車輪は外します。
テンダーの上下をネジ留めし、レールに載せて軽く転がることを確かめました。
これでテンダーはいったん終わりです。
ギヤが付く側の主台枠(車輪座)は、洋白のH1-1部品を折り曲げて組み立てます。
基本的には、180度折り返すところは折線を外側にした山折りになり、90度折り曲げるところは折線を内側にした谷折りになりますが、例外があるかもしれませんので…
大きい部分から、恐る恐る折り曲げています。
特に例外的な折り曲げはなかったように思います。
内側の各部も折り曲げ、ハンダ付けして固定しました。なるべく正確に作る必要がありますが、もはや自分の眼では全体にピントが合った状態を見ることができないので、結構時間がかかりました。
ギヤの取り付け座となるH1-5もハンダ付けしておきました。あとでギヤ軸でネジ留めするため、ここで固定しておく必要はありませんが、洗浄の際などになくしそうだったからです。
前端の先台車を取り付ける箇所に、2Lカラー(真鍮パイプ)をハンダ付けしておきました。いったんネジで仮止めしてハンダ付けし、その後ネジを外しました。
後部にキャブ下のステップ(H2-7・H2-8)をハンダ付けしました。
その中段にはH2-9をハンダ付けしました。ここで初めて説明書の部品番号と実際の部品の形が一致しましたが、この部品は他の類似箇所にも使ってしまったため、1個しか残っていません。反対側は洋白板の切れ端から自作しました。
もう一方、ギヤの付かない側の車輪座(H1-2)を折り曲げて貼り合わせました。こちらは単純な形なので、これで終わりです。
ブレーキシューの付いた、左右の車輪押さえ(H1-3・H1-4)を折り曲げて組み立てました。写真のH1-4は折り曲げる前です。軸受けのアーチ部分は、折線を外側に180度折り返してハンダ付けしました。
ラジアスロッドをネジ留めする台座(F1-3)を折り曲げました。なお説明書の図では、上部の台形の曲げ方向が前後逆になっているので注意です。
左右の小穴にはM1.0タップを立てました。
※タップを立てる箇所は、説明書に赤丸で記されています(要するにネジのねじ込み先なので印がなくてもわかります)。タップの大部分はM1.4で、前後のカプラー用がM1.2、ラジアスロッドを留める箇所がM1.0です。
折り曲げたF1-3はこの位置に付きます。これもネジ留めして一緒に塗装することにしました。
シリンダーブロックは、A3-2の内側にA3-1が入り込む構造です。
先にA3-2を箱にしてしまうと、A3-1が入らなくなるかもしれないので、少しずつ様子を見ながら組み立てました。
最初に、A3-2の前後の丸い部分を180度折り返してハンダ付けしました。折り目はヤスリ落として、なるべくきれいな円弧にしておきます(あとでシリンダー側板の下部の丸みが密着するため)。
A3-1の両側も90度立ててハンダ付けしておきました。
外側になるA3-2の前側と両側を90度折り曲げ、内側にA3-1を合わせました。
一部、A3-1の突起とA3-2の穴がかみ合う箇所があります。
残りの部分を折り曲げてハンダ付けし、シリンダーブロックの外形を作りました(ちょっと歪んでいますね…修正します)。
底部にドレンコック(H2-18)をハンダ付けし、スライドバー(F1-5)を突き当りまで差し込んでハンダ付けしました。
スライドバーはクロスヘッドが往復するので、よく磨いておきます。
モーターブラケットは、2枚の板(A4-1・A4-2)を折り曲げて組み合わせました。
後ろに伸びている突起は、あとでモーターの端子と接続します。
先台車(A3-3)は本体を2枚重ねに貼り合わせ、左右の軸受け部分を直角に起こしました。
車輪押さえ(A3-4)は各部を直角に折り曲げました。小さいのでしなくても大丈夫かと思いましたが、一応折り曲げ部分はハンダ補強しておきました。
この2つはネジ留めした状態で塗装しました。
これで金属部のハンダ付け作業はすべて終わりです。
ハンダ忘れや仕上げ忘れなどを再点検し、塗装に必要な部品をすべて並べて確認しました。
組み立て作業をしていない、ナンバープレートや車輪リングなどは、うっかり塗装を忘れてしまうことがあります。
塗装はほぼ完全なつや消し黒にしました。ただ、つや消し黒だけではエアブラシのノズルが詰まりやすいので、気持ち光沢黒を混ぜました。使った塗料は水性のアクリジョンで、プライマーを省略しています。金属への塗装ですから金属用プライマーは使うのが普通ですが、現状の私の模型の使い方とアクリジョン塗装の場合は、間に合っているというだけです。
3日ほど乾燥させてから、続きの作業を行いました。
ボイラー側の色刺しと仕上げです。
1. ライト内を銀色に筆塗りし、付属のレンズを少量の木工用ボンドで貼りました。
2. 安全弁と汽笛を金色に筆塗り。
3. ナンバープレートと社紋(キャブ側面)をゴム系接着剤で貼りました。
これらは黒に塗装後、800番のサンドペーパーで文字とフチを磨き出しています。
4. 窓ガラスとして手持ちの透明プラ板をカットし、ゴム系接着剤で貼りました。