トミーナインスケール時代の旧DD13の、欠損している手すりを作り足しました。
ジャンク品の旧DD13で、片側の端梁と手すりが取れています。写真右が正常な側です。
太い手すりが印象に残りすぎる模型でしたが、価格が安かったですし、Nゲージ初の国鉄ディーゼル機関車でしたから(ですよね?)、結構売れていたと思います。
使用した3D CADは Autodesk Fusion360の、無料の個人用(商用不可)ライセンスです。
元の造形になるべく似せるよう3Dモデリングしました。
寸法の測りにくい箇所は目分量に頼っているので気持ちだけです。
保存したSTL形式ファイルをChituBox無料版に読み込み、サポートを付けました。
手すりが直径1mmもあるため、まっすぐ立てれば最下部のサポートだけで済みそうです。
念のため途中に支えの追加サポートを付けたものも用意しました。
これをスライスして出力用ファイルを作り、3Dプリンターに読み込みます。
使用プリンターは Phrozen Sonic Mini 4K、樹脂は15か月入れっぱなしのxUltrat Black、積層ピッチ0.035mmです。
最近の機種ほど速くありませんが、1時間半ぐらいで造形が終わりました。
この程度の小さい部品なら、追加サポートの有無はあってもなくても大して差が出ないようでした。
本当はグレーか白の樹脂だったらよかったのですが、黒が入りっぱなしだったので黒造形になってしまいました。
形は一応うまく合ったようです。
塗りました。グレーの色味をオリジナルに合わせるのが難しかったです。塗料の灰色はまったくの無彩色ではなく、微妙に彩度があったりしますから。
車体にゴム系で取り付けました。オリジナルは裏から焼き留めされていますけれども、使ったUV樹脂は焼き留めが効きません(焼き留めできるUV樹脂ってあるのかしら…)。
写真左の個体が今回部品を作ったもの、写真右の個体は未破損のオリジナルです。微妙に手すりの見た目の太さが違ったりしますが、まずまずオリジナルと比べても違和感はないと思います。直ってよかったです。
トミックスのDD13は2017年にリニューアルされています(写真奥)。
手すりの太さだけではなく、丸ごと何もかも違います。
(これについてはこちらにも書いてあります。→DD13 KATO・TOMIXリニューアル)
今回作った程度のパーツなら、私の持っているXY解像度0.035mm程度の3Dプリンターでも十分きれいにできるので、今でも便利に使っています。