Nゲージ蒸気機関車2024年のメモ>2024.5.19

トミー旧DD13の手すり復活(3Dプリンター)

トミーナインスケール時代の旧DD13の、欠損している手すりを作り足しました。


左が手すりの欠損した側、右が手すりのある側

ジャンク品の旧DD13で、片側の端梁と手すりが取れています。写真右が正常な側です。

太い手すりが印象に残りすぎる模型でしたが、価格が安かったですし、Nゲージ初の国鉄ディーゼル機関車でしたから(ですよね?)、結構売れていたと思います。

FUSION360による3Dモデリング

使用した3D CADは Autodesk Fusion360の、無料の個人用(商用不可)ライセンスです。

元の造形になるべく似せるよう3Dモデリングしました。
寸法の測りにくい箇所は目分量に頼っているので気持ちだけです。

ChituBoxによるサポート付け

保存したSTL形式ファイルをChituBox無料版に読み込み、サポートを付けました。

手すりが直径1mmもあるため、まっすぐ立てれば最下部のサポートだけで済みそうです。
念のため途中に支えの追加サポートを付けたものも用意しました。

これをスライスして出力用ファイルを作り、3Dプリンターに読み込みます。

造形終了

使用プリンターは Phrozen Sonic Mini 4K、樹脂は15か月入れっぱなしのxUltrat Black、積層ピッチ0.035mmです。
最近の機種ほど速くありませんが、1時間半ぐらいで造形が終わりました。

この程度の小さい部品なら、追加サポートの有無はあってもなくても大して差が出ないようでした。

塗装前に仮合わせ

本当はグレーか白の樹脂だったらよかったのですが、黒が入りっぱなしだったので黒造形になってしまいました。

形は一応うまく合ったようです。

塗装

塗りました。グレーの色味をオリジナルに合わせるのが難しかったです。塗料の灰色はまったくの無彩色ではなく、微妙に彩度があったりしますから。

取り付け

車体にゴム系で取り付けました。オリジナルは裏から焼き留めされていますけれども、使ったUV樹脂は焼き留めが効きません(焼き留めできるUV樹脂ってあるのかしら…)。

写真左の個体が今回部品を作ったもの、写真右の個体は未破損のオリジナルです。微妙に手すりの見た目の太さが違ったりしますが、まずまずオリジナルと比べても違和感はないと思います。直ってよかったです。

奥に新DD13、手前に今回直した旧DD13

トミックスのDD13は2017年にリニューアルされています(写真奥)。

手すりの太さだけではなく、丸ごと何もかも違います。

左に新DD13、右に今回直した旧DD13

(これについてはこちらにも書いてあります。→DD13 KATO・TOMIXリニューアル)

今回作った程度のパーツなら、私の持っているXY解像度0.035mm程度の3Dプリンターでも十分きれいにできるので、今でも便利に使っています。


「Nゲージ蒸気機関車」トップページに戻る