Nゲージ蒸気機関車>2007年のメモ>2007.9.23(ナガノC62/D51)
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レールを床にセットしますが、適当な場所がなく、仕方なく平織のカーペット上に敷設しました。鉄道模型の道床付きレールでも厳しいコンディションです。
電池を入れたC62を線路に設置します。 ちょっとした板状のオモリはボイラー内に入っているのですが、全体的に軽くて剛性もないので頼りない感じです。 いよいよスイッチONです。 |
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スイッチを入れたとたんに「ジャー」という轟音を立てて出発進行です(速度調整などありませんから全か無かです)。 もちろん、今まで一度もスイッチを入れなかったわけではなく、各工程ごとに動きを確かめているわけですが、実際にレール上でスリップせず、脱線せずに走るかどうかは最後まで未知の状態でした。 |
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思ったよりずっと調子がよいです。速度も速すぎず遅すぎずちょうど良い感じです(お子様にとっては少し遅めかも)。 あの頼りない構造、いつ破綻をきたすかとヒヤヒヤしながら眺めているわけですが、この写真を撮るのに数十周させている間、先台車が1度脱線しただけですみました。 |
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なかなか楽しいです。耐久性を考えると、子供が毎日取り扱ったら果たして何日もつのかという感じですが、動いてちゃんと遊べたことは間違いありません。 ただし、そのためにはギヤボックスや台枠の歪みをきちんと修正し、ギヤのかみ合わせや線路状態にも気を配らなくてはならないのですから、かなりプラ模型に経験のある方でないと難しかったことと思います。 |
C62がうまくいったので、調子に乗って姉妹品のD51も組み立てます。
D51も基本的にはC62と同じ構造なのですが、動輪が4軸あるために、伝達機構の精度の悪さがより大きく影響してきます。 特に、長い台枠がぐにゃぐにゃで修正が難しかったことと、図のように第三動輪が浮き気味になり、ギヤの噛み合わせが外れがちになる問題が最後まで残ってしまいました。 |
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動輪付近を組み立てた様子です。第二・第三動輪をフランジレスとしてカーブに対応しています。 |
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こちらも動力以外の組み立ては簡単です。ナンバーは前後左右4箇所にモールドされていますが、全部大きさが違います。 |
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テンダーの構造もC62と同じです。給水蓋の後ろにある逆転スイッチで、前進・後退を切り替えます。 |
D51の完成したところです。これも極力、説明書の指示のとおりに組み立てています。
NゲージのD51では、基本スケールの1/150で、このプラ模型のフォルムを上回る製品がまだ出ていません(2007年時点)。小さいというのはかなり不利なことのようです。
完成したD51をレールに設置します。本当に軽いので、レールにきちんと載ったかどうかの手ごたえがいまひとつ感じられません。 | |
スイッチを入れると無事に走り出しました。速度はC62よりもやや速い感じになりました。 問題のギヤの噛みあわせはやはり問題を引き起こし、変な噛み込みを起こして停止してしまうことがあります。 |
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しかし、これで昔どうして走らなかったのかがわかったような気がします。 ある程度の大きさがある模型なので、走っている姿も悠々としていて楽しめます。同じ場所をぐるぐる回っているだけなのに、飽きずにいつまでも眺めてしまいました。 |
なお、このプラ模型のゲージは16mmなのですが、16.5mmのHOゲージの線路でもちゃんと走れます(そのほうが安定性がよいです)。ただ、牽引力はそんなにないので、ためしにプラ製のスハ(1/80)を1両牽かせてみたところ、それでやっとという感じでした。このシリーズは機関車のみの発売で、連結用の客車や貨車(1/75)は発売されていなかったと思います。
Nゲージサイズでも、ちゃんとモーターで走る、安価な機関車のプラキットがあればどんなに楽しかったことでしょう。ちなみに、当時発売されていた9mmゲージで自走するプラ製蒸機は、次のようなものでした。
C58だそうです。そう書いてあります。小さいのだから、安かったのだから仕方がないのです…。色んなレールと貨車がついていて、見るからに欲しくなるような製品構成でした。ブルートレインブームの頃は、もう少しマシな9mmゲージのEF65や24系客車の自走するプラ模型も発売されましたが、蒸機ではそうはいきませんでした。
(おわり)
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