Nゲージ蒸気機関車蒸機の工作>龍ヶ崎4号機(トーマモデルワークス)の組み立て

龍ヶ崎4号機(トーマモデルワークス)の組み立て その1

龍ヶ崎4号機 トーマモデルワークス

日車Cタンク(新動力)の次回作として発売された、小型Cタンクのキットです。
上廻りはプラ成型ではなく、普通の金属キットになりました。

2018.5.15

[1] 2 3


この記事はキットの組み立て方法を書いたものではなく、自分自身による組み立て結果の列挙です。
実際の組み立てについては説明書をもとにご検討ください。

製品付属の説明書にはきちんと手順が書かれており、組み立て図や注意事項も的確で、原寸大の完成図もあり、ほとんど悩むことなく組み立てができます(腕による失敗は別…)。こういうきちんとした説明書は好感が持てます。組み立てられないキットというのはむなしいものですからね。

フレーム

日車Cタンク(新動力)と同様に進めました。フレーム部は黒に着色済みなので、すぐ組み立てにかかれます。

フレームの折り曲げ

まず左右フレームのA1・A2部品の要所にM1.4タップを立てました。

次にすべての折り溝を内側に90度谷折りしました。

以前は折り溝部分を瞬間接着剤で補強していましたが、ここ何回かはしていません。折っただけでも実用上の問題はないようです。

プラ板にフレームを固定

プラ板(大)にフレームをネジ留めしました。今回、プラ板には保護紙が貼り付いていませんでした。
(剥がすのも結構好きです、新しい感じがするから)

後方のネジ(L2.0)は、あとでモーター端子と集電バネを固定するときに一度外します。
ただ私の作例では、その際L2.0ネジでは短くて届かなくなりました。あとで手持ちのL2.5ネジに替えました。

軸受けの着色を落とす

目の細かい紙ヤスリや、目の細かい直径2.5mmの丸ヤスリを軽く使って、軸受けの着色を取りました。通電のために必要です。
軸受けを削り込んでしまわないようにコソコソと…。

ギヤボックスの組み立て

ギヤボックスのA3パーツにM1.4タップを立て、左右を折り曲げてギヤ2個を挟みました。
前端に、上方に折り曲げる短い突起があり、これが回り止めになるよう改良されています。

※印のどこかが、わずかに車軸に触れる場合があるようで、動輪の左右揺動がぎこちなくなり、カーブで動きが悪くなることがありました。
フレームへの取り付けネジ(次図)を締め直せば直る程度でしたが、一応気に留めておいた方がよいかもしれません。

ギヤボックスの取り付け

組み立てたギヤボックスを左右フレームの間に収め、上からネジ留めしました。

取り付けたギヤボックスを下から見たところ

裏側から見たところです。もし左右に開いてきたら、またプラ板でも挟もうと思います。

集電ブラシの着色を落とす

説明書の図とは少し形が違いますが、集電ブラシです。

車軸に接触する下部と、集電バネに接触する上部突起の先端の着色を落とし、通電するようにしました。

集電ブラシの差し込み

下廻りをひっくり返し、左右の穴に集電ブラシの突起を差し込みました。軽く上下に動きます。

動輪の取り付け

3つの動輪を軸受けにはめ込み、底にプラ板をネジ留めしました。
動輪が軽く回ることを確認しました。

モーター

モーターベースに両面テープを貼る

モーターベースA5に両面テープを貼って、コの字形に折り曲げました。

モーターを貼り付け、端子をハンダ付け

モーターがモーターベースの上からはみ出さないように、両面テープで貼り付け、左右のリード線に端子A6をハンダ付けしました。

A6はあらかじめ両面を磨いて着色を落とし、金属用フラックスは使わずに、電気配線用・模型工作用のヤニ入りハンダでハンダ付けしました。

モーターのネジ留め

モーターを上部にネジ留めしました。前方に向かって左側には白いプラネジを使って絶縁します。

モーター端子のネジ留め

左右の集電バネ(A7、A8)は、先端の下面と付け根の上面を磨いて着色を落としておきました。

最初のほうで留めたL2.0ネジを一度外し、A7・A8とモーターの端子(A6)を重ねて留め直しました。
※これらを重ねると、最初のL2.0ネジでは届かなくなってしまい、手持ちのL2.5ネジに取り替えました。
 正しく組めばギリギリ届くのかもしれません。

なおA7・A8の取り付けは任意です。なくても軸受けから集電されます。外しても即時的な違いは感じませんでしたが、ほぼ無調整で集電ブラシを付けられる構造なので、付けておきました。

ウォーム取り付け

日車Cタンクの際、ウォームに歯当たりの方向性があることを感じたので、今回も注意して取り付けました。

いったんウォームをゴム系接着剤でシャフトに仮接着し、前進・後退の動きを確認してからウォームをひっくり返して再確認しました。やはり明確に方向性があったので、前進のほうがよく走るようにウォームの向きを決め、瞬間接着剤を足して完全に固定しました。

なお最終的には調整・注油・慣らし運転により、後退方向も実用上困らない程度に改善しました。

クロスヘッドのカシメ

クロスヘッド上部を二つ折りにする

クロスヘッド裏側にある2本の溝をよく磨いてから、2つ折にして溝同士を合わせました。
この溝の中をスライドバーが通ります。簡単ですが動作が確実で、クロスヘッドが落ちることもなく、うまい仕組みだと思います。

メインロッドのビッグエンドを二つ折りにする

メインロッドのビッグエンドを裏側に2つ折りにして重ねました。
写真ではさかさまになっていますが、油壷の突起があるほうが上になります。

ヤットコでカシメ

両面テープでヤットコに銀ピンを付け、クロスヘッドとメインロッドを通してカシメました。
私はどうも万力によるカシメの失敗が多いので、自分のやりやすいヤットコ方式にしました。

カシメの際、クロスヘッドとメインロッドに隙間が開きすぎないよう、ぴったり重ねておかないと、走行時に第一動輪ピンに引っかかりやすくなります。

左右のカシメ終了

左右のクロスヘッドのカシメが終わったところです。
裏側に飛び出した銀ピンの先端はカットして平らにしておきます。出っ張っていると第一動輪ピンに引っかかりますが、ヤスリすぎるとせっかくのカシメが取れますヨ。

輪心の取り付け

輪心のネジ切り

ホワイトメタル製の輪心は、あらかじめ塗装しておきました。

クランクピンの穴に、M1.0タップを立てました。輪心の接着後は、ネジの切り足しは難しいので、六角ネジが軽くねじ込めることを確認しておきます。

輪心の接着

右側90度先行にして、輪心をゴム系接着剤で接着しました。
ギヤの遊びがあるので、遊びの中間付近で向きが揃うように目分量で合わせました。今回はちょっとズレてしまいました。


[次ページへ→]

[1] 2 3

「Nゲージ蒸気機関車」トップページに戻る