シャッターボタンは、最初に取り付けたレリーズ板の上に取り付けます。 シャッターボタンの裏側には両面テープがついているので、はくり紙をはがして貼り付けます。 |
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アルミ製のネームプレートも同様に、裏のはくり紙をはがして貼り付けます。 |
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ケース外周に貼り付けるレザーが、黒・白の2種付属しています。 しかし、ご覧のようにもうフチのほうがめくれ上がってベロベロです。はくり紙もはがれてしまっています。これはもうダメかも…。 |
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ところが、これまた何ともありません。 あとは、ストラップを付ければ終わりです。 |
「さあ、外に出てみんなを写してあげましょう」とのお誘い。 |
ものの30分でできてしまいます。
スペックは固定絞り固定焦点で29mmF11、シャッター1/60固定、ファインダー倍率0.7、視野率90%です。電池は使いません。
フィルム室に感度判定用のツメがないので、ISO100のフィルムしか使えないようです。
この形の平型カメラは手ぶれしやすいので、本当はシャッター1/200は欲しいところですが、ISO100でF11固定ですからこのへんに落ち着いているのでしょう。
ストロボのホット・シューやフラッシュキューブはありませんし、三脚穴・ケーブルレリーズ穴もないので、晴天の屋外での手持ち撮影のみです。
裏側はいたってシンプルです。開閉ぶたの裏には細長い透明の窓があって、ここからフィルムカートリッジの背中の枚数表示を読み取ります。フィルムカートリッジのラベルも見えるので、入れてあるフィルムの種類も一目でわかります。 |
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シャッターのチャージは巻き上げつまみの連動ではなく、フィルムのパーフォレーションに引っかかるフィルムストップアームによって行なっています。 |
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シャッターボタンを押すと、ストップアームが開放されます。 一応、シャッターはきちんと開閉しているようですが、正しいシャッター速度が出ているかどうかはよくわかりませんでした。 |
さあ、どんな風に写るんでしょう。
その前に。最近の110フィルム事情はどうなっているのかわかりません。
一応、12枚撮りのフィルムが1本付属しています。 フジカラーFIIとは懐かしい。 |
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有効期限が1977年。 この有効期限、発売当時のことを考えても結構ギリギリっぽいんじゃないでしょうか。安く仕入れたのかなぁ。 |
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そこで思い出しました。 |
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やっぱりあった!(ついでに5インチフロッピーの新品発見) これはさっきのに比べれば、見るからに新しそうです。 |
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だめだこりゃ(笑)。土中に20年。 |
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…しかも50円。 |
新しいフィルムを買いに、ものすごく大きい写真用品店に行ってみますと、
わたし:「すみません、110フィルムはありませんか」
店員氏:「110ですか!申し訳ありません、もうなくなっちゃったんです!」
わたし:「えーーーっ?!まさか、もう製造中止なんですか?」
店員氏:「昨年の秋に製造中止になっちゃいまして…。在庫ももう切らしてしまったんですよ…。」
わたし:「じゃ…じゃあ、ポケットカメラはもう使えないんですか?」
店員氏:「そうですねぇ、どこかに在庫があれば少しの間は。ウチでもポケットカメラまだ売ってるんですが、フィルムないんですよね」(おいおい)
別に撮るものもないんですけど、とりあえず撮影は古いフィルムで試せるとして、現像の問題もありますよね。
まあ最悪、現像は自分でやりますか。
もうちょっと考えなければならず、ぼちぼち手配進行中です。
それまで、同時代のカメラと一緒にお休みです。
(左のカメラの前面にNikonなんてありますがそれはウソ。フジカです)
レンズ前の透明板の曇り具合も気になるので、一度何かで撮影してみて、まずいようなら透明板を取り去ったほうがいいかもしれません。
でも。きれいな写真が欲しいなら普通にデジカメを使えばいいわけで、このカメラの現在の状態をありのままで捉えたほうがいいかな…。
その後…なんと新品のフィルムをお譲りいただきました。ありがとうございました!
これで何も写らなかったらどうしましょう。次ページに続きます。