KATO製蒸機の分解(2) 下廻り

分解掃除、修理のために必要な、下廻りの分解方法です。
ここでは標準的なC57について載せます。

ただ…ご自分で修理・清掃なさる方なら、こんな分解はもともとできると思います。
何か見ないと怖くて分解できないという方は、分解すべきではない箇所でしょうし、どなたに向けて書いているのかよくわからなくなってきました。

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ロッドの取り外し

実際に外す場面はあまりありませんが、ロッドの溝に色を入れたり、逆に赤色を銀で塗りつぶしたりするときに外すことがあります。
また、作りを知っておくと、外れてしまったロッドを元通りにする手がかりになります。

実際大した作業ではないのですが、失敗しても誰も助けてくれませんし、泣いても吠えても八つ当たりしても、調子良かった機関車は二度と戻ってきません。興味本位の分解は避けたほうがよいです。
(もっとも、分解の動機の多くは興味本位のような気もしますけど…)

リターンクランクの位置 [1]リターンクランクを外す
メインロッドは、リターンクランクによって、サイドロッドと第二動輪に取り付けられています。
赤い矢印で示している隙間から上の部分が第二動輪から外れます。
リターンクランクを外す

リターンクランクの下、場合によってはメインロッドの下の隙間にピンセット等を差し込み、テコの要領でそっとリターンクランクを引き抜きます。
すると、メインロッドも外れてぶらぶらの状態になります。

ロッドへの色入れが目的であれば、ここまで分解すれば十分です。

モーションプレートの取り付け部 [2]モーションプレート等を外す
モーションプレート台座、ラジアスロッド、バルブスピンドルガイド等は、銀ねずみ色のプラスチックで一体になっています。
これは赤い矢印の位置で、動力ユニット本体から左右に張り出したピンにはめ込めれているだけです。
モーションプレート台座を外す この取り付け部を慎重に手前に引き抜き、本体のピンから外します。
外れたら、前方にあるバルブスピンドルガイド・スライドバー・ピストン棒の3本を、シリンダーブロックから後方にまっすぐ引き抜きます。
外したメインロッド類 本体から取り外したところです。
この一体のパーツは、ASSYパーツ「C57ロッドセット」として市販もされています。
なお、クロスヘッドを前方に移動させればスライドバーから抜けますし、合併テコの先端もバルブスピンドルガイドから抜けます。
また、黒いモーションプレートを手前に取り外せば、加減リンクも取れるようになっています。
メインロッドもクロスヘッドの裏にはめ込まれているだけですから、これらがバラバラになっても慌てることはありません。
クランクピンを外す

[3]サイドロッドを外す
■注意■ 通常の分解掃除では、サイドロッドを外さず、動輪につけたままにしておくのが普通です。

サイドロッドは、第一動輪・第二動輪にクランクピン(ロッドピン)で差し込まれています。
ピンを飛ばしてなくさないように指などで押さえたり、テープで止めたりして作業すると安全です。慎重にピンの下側にピンセットを差し込み、テコのように使ってピンをそっと抜きます。

ロッドピンを外したところ 抜いたクランクピンは必ずきちんと車体から離して、なくさないように保管しておきます。ロッドの穴に置いたままもう片方のピンを抜こうとすると、反動で先に外したピンがどこかに飛んでいってしまうことがあります。

動輪の取り外し

先台車の引き抜き

[4]動輪押さえ板を外す
ここから先の作業は、車両を逆さにしたまま保持し、ひっくり返さないように注意します。さもないと動輪が転がり落ちてしまいます。

まず動輪押さえ板(ブレーキシューのついた床板)の前側のネジを外し、先台車を前方に引いて取り外します。
ものによっては少し浮かせないと外せないことがあります。

従台車と動輪押さえ板の取り外し 次に動輪押さえ板の後方のネジを外し、そっと動輪押さえ板を取り外します。
従台車と炭水車のドローバーも取り外し、機関車と炭水車を分離します。
軸箱の位置にマークをつける

[5]動輪を外す

動輪は、軸箱を介して左右のダイキャストブロックの軸受けにはめ込まれています。
軸箱は正方形のはずですが、形に誤差があったり軸受けにバリがでていたりすると、組み立て後にうまく走らなくなる恐れがあります。
そこで分解前後で軸箱の向きが変わらないよう、念のためマジック等で印を付けておきます。ただこれを忘れても、ほとんどの場合は大した問題にはなりません。途中で印が消えることもよくあります。

動輪を外す

動輪を軸箱ごと取り外します。ゴム車輪の位置を覚えておきます。C57の場合、第三動輪です。

KATO製品では覚えがありませんが、ものによってはダイキャストブロックが劣化変形していることがあり、軸箱がきつくて外れないことがあります。こういうものは分解をあきらめたほうが無難です。外したとたんにフレームがバラバラに砕けることもあり、その修理は不可能です。


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