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ランボードに白線を入れる-2(テープ編)

2008.7.25

もう一つのオーソドックスな方法に、テープを使う方法があります。テープといっても色々ありますが、ランボードの場合はある程度腰があるアイシーテープのマットテープが使いやすいように思います。

1(烏口編) [2](テープ編)


アイシーテープによるライン入れ

アイシーテープを切る

アイシーテープ(アイシー株式会社)は0.5mm幅から各種あります。KATOやマイクロエースの機関車なら、0.5mm幅のもので大体よいと思いますが、若干太めに見えることがあるので、ここでは3mm幅のものを細く切って使いました。

自由な曲線で貼りやすいフリーテープ(表面に細かいしわあり)と、直線専用のマットテープ(表面は滑らかでつや消し)がありますが、ランボードの直線部には後者が使いやすいです。

Illustratorなどのコンピュータープログラムでデザイン作業がなされることが多くなり、版下用のデザインなどにアイシーテープが使われることは少なくなったかもしれません。

直線部の貼り込み

1箇所の端を押さえ、ピンセットなどで適度に伸ばして、ランボード側面部に貼ります。このテープは比較的直線を出しやすいですが、のりの粘着力が弱いので、しっかり押えないと滑ってしまいます。

貼ったあとを爪などで押えるとずれるので、つまようじの先などを利用して最初は軽くこすり、少しずつ密着させます。

折れ曲がったところ

折れ曲がったところはデザインナイフでカットし、付き合わせながら貼ります。

短い直線部はそれほど難しくはないのですが、折れ曲がったランボードは何本にも分けて貼らなければならないので、時間がかかります。

テープを貼ったD61

ランボードとキャブ下にテープを貼り終わったものです。貼り直しがきくテープなので作業はそんなに緊張しませんが、つなぎ目がいくつもできるので、そのあたりの処理がすっきりしません。また、指先で触ると貼ったテープが動いたりして、安定性という面ではいまひとつです。
ただし、表面が平滑でむらなく仕上がるのはよいところです。

拡大写真(別窓)

テンダーのフチ

テンダーはかなり難しいです。ランボードと違い、テンダーのフチはすべて凸表現なので、テープがまっすぐに乗りにくく、上下にずれて波打ってしまいます。
またこのテープは直線専用なので、矢印の部分がそのままでは貼れません。

曲線部だけ、3mm幅テープをその形に切り取って貼るとか、曲線に貼れるフリーテープを使うとか、そこだけ白の塗料で塗るなどの方法があると思います。フリーテープの場合、表面に小さいしわができますし、のりの力の関係で次第に形が変わってきたりします。また、塗料を使う方法は、それなら全部烏口で引いたほうが(もはや)よいような気もします。

テンダーのフチを塗ったところ

ここでは曲線部のみ面相筆で白を塗りました。どうしても、厚みのあるテープの部分と段差ができるので、すっきりとつながってくれません。

機関車とテンダーの片側を終えるだけで、撮影しながらですが30分以上かかりました。烏口なら5分とかからないうえ、本当に塗っているので、満足感はそちらのほうが高いような気がします。また、テープだと0.5mmを下回る線はかなり難しくなるので、やや太目の印象になりやすいと思います。
しかし、何となくテープのほうが簡単そうに見えるのも確かで、心理的に楽というメリットも捨てがたいです。烏口や塗装ならやる気はないが、テープならやってみようかという方もいらっしゃると思います。

なるべく腰のあるテープを使ったほうが、曲がりにくく、ねじれてテープ同士くっついたりしにくいので、楽だと思います。


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