これまでに作ってきた物

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囲炉裏風焼台座卓(別ページに飛びます)

日時計

単管小屋(別ページに飛びます)

火鉢(別ページに飛びます)

木工品(2×4作品等)

木工品(音響品)

金工・光学品


木工品
日時計(2009年4月5日製作、記事は5月5日旬の部屋から移動)
 2月に畑作業の休憩用に作った単管小屋は長手方向を磁北に合わせたのですが、太陽の影は40分ほど前に最少となります。磁北と真北がずれている事は知っていましたがたいしたズレではないと思っていました。またあるとき時計を忘れたため時刻が分からず難儀したこともあって正確な日時計を作ってみようと思い立ちました。

 まず構造ですが、現在は実に便利な時代でググル先生に教えを請うとすぐさま該当するホームページを教えてくれます。この中からVIC's D.I.Y.さんの記事を参考にして半円型日時計とすることにしました。材料は狂いの来ない木材の代表である桐の集成材(200mm幅、15mm厚)をベースと目盛板にしました。支柱は12mm角のヒノキ棒です。
 各部分の寸法出しは当地の緯度、経度や磁気偏角をネットで調べ、経度と同一になるノーモンの角度、直交する目盛板の角度、磁気偏角補正線などはパソコンの電卓機能の三角関数を使い計算しました。目盛板の半円形の直径は180mmで、日本標準時の緯度と当地の緯度との差分だけ角度をずらして12時の目盛を引き、左右に15度づつの間隔を取って6時から18時の時刻目盛を書き入れました。補助目盛は15分としました。
 組み立てにはマグネットコンパスの狂いが出ないよう磁性体は一切使用せず、接合は全てボンドで水平調整用のネジもアクリル製、メネジは木材に直接タップ切りしてあり、ノーモンにはAWG22のビニール被覆電線を使用しています。

 出来上がったもので早速時刻を計測したところ右の画像で分かるとおりノーモンの影(赤矢印)は8時40分を指し、実時刻8時44分20秒で約−4分20秒の誤差でしたが、これまたネット上で均時差なるものを知り当日の均時差である−2分30秒を補正してみると実誤差は−2分という結果となり、これで時計を忘れても畑で正確な時刻を知る事ができるようになりました。

 均時差グラフをプリントアウトして貼り付け、水準器、ミリタリーコンパスと組み合わせてみたら結構高級感のある日時計となりましたが、当地の磁気偏角が6.5度あるというのは結構大きな値で驚きました。これで棒を地面に立てただけの単純日時計で40分も前に正午になるわけが分かりました。(磁気偏角による誤差約26分+2月中旬の均時差約16分)

また磁性体による磁気の乱れについても小屋に近づくと単管の影響でコンパスが狂う事で体験しましたが、磁気機雷・消磁所、磁気探知機等の兵器を連想してしまう私って・・・

正確な日時計 ノーモンの影は0840、実時刻は0844

製本治具(2008年12月27日追加)
 
11月に菩提寺の晋山式があり、記録係を買って出たのですが、記念アルバムを作ったらどうかという話が持ち上がりました。そこでWardで文章を作り、画像を貼り付けて出来上がった原稿をプリントアウトしたのですが、ここまでやったからには製本もしたくなりました。
 便利な時代になったものでググル先生にお尋ねしたらhttp://www.geocities.jp/ryou_tanoue/さんとかhttp://www1.ocn.ne.jp/~bookist/さんを紹介してくださいました。
 この中でブッキストさんのところの製本機を参考にして1×4で作ったのがこの製本治具です。手前にある背側バインダーで、本の背を6mmボルトと蝶ナットで締めるようになっており、後方にある本体で鬼目ナットを埋め込み、6mm蝶ボルトで本を締める構造になっています。平板は保護ボードです。
 中央の画像は使用状態のもので群青表紙の本を挟んでいるところです。初めて製本したのですが、この治具を使うと本の耳が揃うし背が上面にあるため加工がしやすいし、なかなかの優れものである事が分かりました。また上のサイトを参考にして花ぎれまで作ってしまうという凝りようです。
 右の画像は完成した記念アルバムで、世界中でただ1つのものです。早速菩提寺に持参し、これを見本に檀家さんの注文があるか聞いてもらう事になりました。
 部数が揃えば製本屋さんに注文すればよいのですが、少部数の時はこの製本治具を使って自製するのが経済的です。何といってもリタイヤして時間はたっぷりあるのですから・・・これでまたひとつ製本技能が身につきましたが、完全なる器用貧乏です。

製本治具 使用状態 完成した本
 
踏み台(2008年5月25日追加)
踏み台 孫が大分大きくなり、洗面用に今まで踏み台代わりに使ってきた発泡スチロールの箱では底が抜ける心配が出てきたので、じいじが久しぶりにのこぎりを握りました。材料は小さな子供でも持てるよう軽い杉の集成材で、桟だけ無垢材を使いました。脚は下部が天板の外に出るよう四方ころびとし、安定性を向上させています。また左右の強度を持たせるため筋交いも入れました。各材の接合は木工ボンドと木ねじです。
 これを見た娘(孫の母親)は「アパート用にもう一つ作って」ということで、ママのお料理の手伝いも出来るようこれよりも2寸高い物も作らされてしまいました。が、嬉々として作るとは孫の力恐るべし!
木工品(2×4作品)
 今までは簡単な工作台を使ってきましたが、座卓を作るに当たり本格的なウマをつくりました。上部は幅7寸、長手2尺、高さが1尺2寸5分で材料幅分のころびを付けてあり、接合はコーススレッドです。
 腰掛けて作業するにちょうどよい高さで、ころびをつけたせいで安定性もあり、ちょっと写っているL型クランプで材料をしっかり固定できるため加工精度も上がりました。
もっと早くに作っておくべきであったと反省しています。(2009年5月6日製作)
 
チェーンソーの目立て治具
角度ゲージ部
久々に木工をしました。

薪を切るのに手引き鋸を使うのは木が切れれずに息が切れるようになったのでチェーンソーを使っているのですが,大分刃が切れなくなってきました。目立てやすりだけでも何とかなるのですが、やはりきちんとしているものがあった方が良いと思っていたところ、OREGON製の目立てクランプ(画像の赤い物)を見つけました。

本来は木の切り株に打ち込んで使うものですが、そんなに大きな株はないので2×4を二枚接着し幅8inの板を作りチェーンソー本体をおく台を作ります。このままでは高さが足りないので、同じ材で台足をつけますが、少し手の込んだ吸いつき桟にしました。これにクランプを打ち込めば出来あがりなのですが、どうせやるならと目立て用の角度ゲージも刻み込みました。下の画像がそれで、画面左右に通る線が、チェンソーのバーの位置でクランプでバーを固定します。

とここまで書いて画像を良く見たら、あらら、クランプの取付が前後逆でした。

それはさておきここから出た魚の骨のような線を基準線に対し60度で引きます。これはソーチップの横すくい角を30度に保つための目安の線になるのですが、線は白書きで溝を切ったところに墨を入れ容易に消えないようにしてあります。

上の画像で見えるそのたの工具は目立て用やすり、デプス用やすり、デプスゲージです。早速これを使って手入れした後、丸太を切ったのですが、いやーさいこー!さくさく切れます。
(2003年11月30日製作)

2×4で作ったカーポート 娘が近くに就職することが決まったのですが交通の便が悪く車でしか通えないので、新しい車用の車庫を作りました。2×4用の束石を土台にして、螺子釘(コーススレッド)で組み立て、ポリカーボネートの波板で屋根と周りを覆っています。(2001年3月製作)
見たとおりのアウトドア用のベンチとテーブルです。長さは1.8mで大人3人が余裕を持って座れます。手を動かしていないと気が休まらない私は2000年にまずベンチを作り、これだけだと何かバランスが悪いので2002年にテーブルを作りました。見たところ何の変哲もないむしろ不細工なものですが、未使用時は分解して納屋に収納できるようにしてあるのが特徴で、ベンチの材料は全て2×4材で肘掛部分を作り、尻掛けは2×4材4本を肘掛部に差し込み、背もたれは差し込み栓で止めています。テーブルは天板に6ミリ厚のしな合板を使用したのを除き、これも2×4材を使用しています。2つの脚、これをつなぐ縦貫材及び2分割した天板で構成しています。脚と縦貫材は相欠きで組みますが10分の1勾配をつけ、上からの過重が掛かるほどきつく締まるように細工してあります。
上のベンチとテーブルを分解したところです。右後方の黄色がかったのがベンチで、前部の白いものがテーブルの部品で長いのが縦貫材、手前の大きい板が1/2の天板です(2枚が重ねてあります)。
Q:これってどんなときに使うの?・・・
A:そ〜だな〜お茶摘みと、8月の袋井の花火を見る時と、お祭り(テーブルに座られてしまった、トホホ)の時かな〜
Q:それしか使わないんじゃもったいなくない?・・・
A:そ〜かもしれんな〜、でも無いと困るもんなあ〜・・・
(質問者は諦めたように)ふ〜〜ん

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木工品(音響品)
エンクロージャの自作マニア向け用の単体スピーカが手に入り易かった頃、TVの置き台兼用のものから、三菱P−610モニタースピーカー用標準エンクロージャ等作ってきました。音を楽しむより工作を楽しむ私は、「電波新聞社」誌のミニミニスピーカずくりから気に入ったものを作るのが好きでした。
こういったクラシックモデルにはアナログ音源と真空管アンプが似合うのであり、最近のデジタル音源ではムードが出ないため現在は飾りになっています。(鳴らせばまだ良く鳴るよ)
国産を代表するダイアトーンのモニタスピーカー2S305の1/2縮尺です。本物は2wayバスレフですが本機はフルレンジ一本のバスレフで、エンクロージャは9mm合板でコーナー部分は角材を円に削り出して作っています。高さは325mmです。
舶来(といったほうが雰囲気が出る)代表のUK タンノイ社のオートグラフの1/3縮尺です。製作途中をご覧いただけないのですが、スピーカ後方の音を前部下方の正方形の部分の裏を通し両サイドの縦のスリットのある部分で外に出すバックロードホーンになっているのです。しかもスピーカの前部は軽いホーンにして能率をかせいでいる。ジョンブルの職人魂が作ってみてはじめて分かりました。高さは517mmです。

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金工・光学品
パイプ銅壺(どうこ)2009年1月11日追加
 火鉢を作った時からいつか作りたいと思い材料だけ買ってあったのですが、やっと創作意欲が湧き3日がかりで作りました。材料は.5mmの銅板と6φの銅パイプです。接合は銅蝋で、胴の接合と底との接合は何とかいったのですが、最後のパイプの接合はトーチの熱量不足でだんご付けとなってしまい、思い直して翌日耐火煉瓦で周りを覆い2台のトーチで胴の中と外から加熱してやっと上手く接合できました。
 火鉢の内張りを作る時も銅蝋付けをし難なくできたのですが、内張りは.3mm、今回は.5mm厚で、わずか.2mmの差でこうも違うものかと驚きます。
 早速火鉢に埋め込んで水を入れたところ2時間かかって360mlの水が53℃のお湯になり燗をつける最適の温度になりました。胴に付いたパイプはわずかに上下差がつけてあり、灰に埋め込んだ炭火の熱によってパイプ内で温められた水は軽くなりパイプの上の口から出て胴の中の水全体が暖かくなるという仕組みです。
 胴の高さがありすぎお銚子がすっぽり入ってしまうところが難点ですが、逆手にとって木で蓋を作れば埃除けと保温ができるのではないかと思っています。
できあがった銅壺 銅壺の使用方法
保温力を向上させた銅壺 
 
 
 
 
 
 
後日談です。(2009年1月12日)
11日の夜、いつものように炭を灰に埋けて寝たのですが翌朝火鉢の火は消えていました。昨年12月7日に火入れをして以来絶えることがなかったのに残念です。銅壺に熱を取られ炭の温度が下がってしまったのが原因ではないかと思われ、1mm厚の発泡スチロールシートをグラスクロスで包み、これを胴部分に巻き付けて保温力の向上をしてみました。
 また、25mm厚の桜材で蓋も作りました。取っ手部分は削り出しの一体ものです。
 この結果最初より20mm深く埋めても、つまり炭火との距離を更に20mm離しても60℃のお湯ができるようになりました。
 しかしながら、お湯を沸かすという仕事をさせるわけですからその分だけ炭の使用量が増します。エネルギー保存則を実感した銅壺作りでした。
 
単眼鏡
 小学生だった頃からめがねや虫眼鏡のレンズとルーペのレンズを使って望遠鏡をつくって遠くの景色を眺めたり、お月様を眺めたりしましたが、なにせ専用レンズではないため、画像の周囲に赤と紫の色が付く色収差が激しく、市販品との格差に悔しい想いをしたものです。工作の腕が低い事ももちろん大きな要因です。
長ずるに及び専用の対物レンズが手に入ったので、ついでにプリズムも買って本格的な望遠鏡を作ってみました。
レンズが入っている鏡筒は、真鍮板を丸めはんだ付けしています。おむすびが2つ直角に組み合わさった部分にプリズムが入っています。普通の望遠鏡では画像の左右上下が反転してしまいますが、プリズムを使うことによって正立画像が得られ、全長も短くすることができます
プリズム、鏡筒を取り付けている白い板は、アルミ板を切り出しやすりとドリルで成形したものです。プリズムケースはビス止めで、鏡筒はアルミ用はんだでロー付けしてあります。アルミは普通でははんだ付け出来ないのですが特殊はんだがホームセンターで入手できるようになり助かります
レンズが良いと画像もきれいですが唯一の難点は“重い!” 

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first const,date:Dec.23.2002
up date:May.5.2009