大学生活日記


ここでは、私y−tokuの4年間の大学生活を、飾らない言葉でありのま
まに振り返りたいと思います。

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大学二年次大学三年次大学四年次

・初めに
日記中で使われる語句を簡単に説明しておきます。
講義:大学では授業のことをこう呼びます。
教職:正式には教育職員免許状認定科目。教員免許を取るための授業です。
学芸員:博物館の資料を収集・管理する人。
単位:大学で各科目の試験に合格すると認定されるもの。
これを4年間で一定数取らないと卒業出来なくなる。
卒業研究:大学を卒業するために四年次に行う研究。
いわゆる卒業論文と良く似たものです
ゼミ:正式にはゼミナール。生徒が順に、決められた内容について
発表していく形式の授業。
数学検定:正式には全国数学検定試験。英検の数学バージョンのようなもの、
と考えていただければ結構です。

大学一年次

・とまどいの中過ぎた4ヶ月
97年の4月に大学に入学してから、最初はもう何が何か訳分からんままに
過ぎていきましたね。今までとシステムが大幅に変わってしまうもんやから、
それに対する驚きがあったせいなんやけど。
まず驚いたのは自分で講義を選択すること。高校生までは学校側が決めた時
間割に合わせて生活するだけやったから、ある意味楽やったんやけど、自分
で講義を組み立てるっていうのが最初は本当に大変なわけ。確かに自由度は
増えてるんやけど、自由に何しても良いって言われるとこれが本当に難しい。
いや、実際はある程度制限があるんやけど。
僕の場合は教職、さらに今はあきらめてしもたけど学芸員資格の講義も取り
たいと思ってて、そうすると必然的に他人より多く取らなきゃいけない。本
当に4年間で必要単位数をクリアできるようにいろいろ考えて時間割を作っ
ていましたよ。
で、時間割が決まって次に驚いたのが講義のシステム。と言っても、大きな
教室での講義とかはある程度テレビとかで見ていたから混乱は無かったんや
けど、やはり一番はクラブ活動との兼ね合いなんですよ。講義が全て終わっ
てからクラブ活動するって思ってたから、講義時間中にやるなんて想像もし
てないわけ。当然、クラブ活動をやろうと思ったらある程度講義をあきらめ
ないといけなくなるから、正直自分みたいな要領の悪い人間に両立できんの
かな、って。結局、そうこう考えているうちに新入生の勧誘も終わって、ク
ラブには入らずじまいやったんやけど。まあこれは後から考えても、入らな
くてメリットの部分も大きかったかな、って思っています。
一人暮らしをするのも初めての経験やったから、もう最初はほんまに1日終
わるとくたくたでしたよ。炊事、洗濯なんかは両親共働きやったせいもあっ
て小さい頃からやっていたから問題なくできたんやけど、新聞や何かよー分
からん宗教の勧誘とか、もう勘弁してくれっていうくらい来たから。追い返
す方法さえ身につけてしまえばこんなん楽勝なんやけど、やっぱり最初は何
か分からへんから、「まあええか」って思ってドアを開けてしまうんですよ。
で、また相手も言葉巧みに言うてくるからほんま気の弱い人やったら人間不
信に陥ってしまうかもしれへんで。僕は慣れてきたら「お前ら訴えるぞ!」
とか言い返してましたけど。
と、まあ勉強にしても生活にしても何もかも初めてだらけやったから、本当
に一年生の前期はアッという間やったね。

・実はけっこう頻繁に帰省していた
大学に入学して、最初の数ヶ月は月に一回は帰省していたんですよ。特にホ
ームシックになったとかそういうのは無くて、単に帰る目的が最初のうちは
けっこうあったからなんですけど。
それで、6月に帰省したときに、高校の学園祭に顔を出したんですよ。まあ
同級生もけっこう来ていて楽しかったんですけど、その中にいたSさんが「
何で京都からここに来てるの?」って僕のこと話してるのが聞こえてしまっ
たんですよ。本当は僕には聞こえないように話してるつもりやったんでしょ
うけど。
でも考えてみたらおかしな事で、もっと遠方から帰省している人も実際はい
たわけで、何で俺だけそんなこと言われなあかんねん、と。まあそんなとこ
ろでキレてもしゃーないから何も言いませんでしたけど。
これに始まったわけでじゃなくて、前から女性と接するのは苦手なんですよ
ね。これによく似たことが前に数回あって、そんなのが積み重なっていくう
ちに、女性と接するときは殻に閉じこもってしまうんですよ。もうほんまに
なにも喋らへんようになってしまう。
で、またこれを照れと勘違いする奴がおるんですよ。でもこれは単なる恐れ
なんですよね。最近は慣れてくると関係なく接することができるようになり
ましたけど、でも慣れるまでには相当時間がかかる。まあ早い話が極度の人
見知りなわけ。でもね、人見知りする人ってそれだけ他人に気を使っている
ってことやから悪い人ではないと思うし、僕もある程度は人見知りするよう
でありたいと思っているんですよ。
そんなわけで、帰省すると何か一騒動あることが多かったんですけど、でも
地元がやっぱり好きやったから実家に帰ることは嫌ではなかったですね。で
もこれ以降は長期休暇中しか実家に帰ることはなくなりましたけど。

・パソコンで広がった世界
一年生の後期からパソコンを利用する講義があって、これだけはサボらず毎
回出てましたね。本来の目的はプログラミングを習得することなんやけど、
一応e−メールの送り方やwebページの見方とか一通りやるわけ。これが
もう楽しくて楽しくて。教職の単位としても必要やったから、熱心に受けて
いたのは覚えていますね。
でも大学では週一回の講義で、全部で12〜13回くらいしかないから、そ
ういろんなことは出来ないわけ。せっかく身につけても中途半端で終わるの
は嫌やって思って、このころから情報処理技術者試験の勉強を始めたんです
よ。パソコンを使う側ではなく、パソコンを制作する側(内部設計)の知識
を試す試験なんですけどね。家にもパソコンはあったから、使い方とかは適
当にいじっくていれば自然に身に付いていくやろって思ったから、むしろも
っと高度な試験に挑戦してみようって思って。
今考えてみるとこれがこうやってホームページを作成していることにもつな
がってるんやな、って。ここで情報処理というものに触れてなかったら、こ
のホームページ自体間違いなく存在してないと思いますよ。

・試験の結果から得た自信
前期で大学の試験はどんなもんなんかっていうのは大体分かったんやけど、
成績は各年度ごとに出されるから、少し不安もあったんですよ。論述形式の
試験が多いからはっきりと得点が分からないのもあったけど、でもやっぱり
ちゃんと理解できない講義が多かったから。1週間に20以上もの異なる講
義を受講して、それを全部理解しようなんて普通の人間には到底無理なんや
けど、教職との兼ね合いで最初はちょっと無理してでも頑張らんと、と思っ
て。そんな僕を見て大学の友人が「ちゃんと理解してないのに講義だけ出る
のは良くない」って言うたんですよ。確かにそれは正論なんやけども、同時
に理想論でもあるんですよ。本当にちゃんと理解するまで頑張ろうとすると、
4年間で卒業できなくなるわけ。だからどこかで妥協せなあかんのですよ。
結局、その友人もその理想は少しずつ変えていきましたけどね。
それで年が明けて、後期の期末試験も一通り終えると成績表をもらうことに
なるんですよ。でもたまたま僕が選択していた講義がそれほど難しいものが
多くなかったのもあって、十分納得いく単位数が取れたんですよ。教職が二
年生からしか受講できないこともあって、それ以外は一年生の間に稼いでお
こうと思ってたから、卒業に必要な単位数の半分弱くらいまで取れたんです
よ。でも本当に講義をサボったのは数回やったし、それなりの努力はちゃん
としてたから、その結果が返ってきたんやと思いますけどね。確かに講義は
難しいし、相当努力していかんとついていけやんけど、努力を怠らなければ
結果となって返ってくるって事が分かったからそれだけでも満足でしたね。
まあ後になって結果に返ってこなくなる地獄の時期を経験することになるん
ですけど。

・アルバイトについて
一・二年生の時はアルバイトしてたんですよ。塾の講師のバイトやったんで
すけどね。でもこれも一応接客業やし、生徒の親に対応したりと結構楽じゃ
ない仕事やったんですけど、いい経験したなあって思ってます。
一年生の春の時にバイト先の主任が変わってしもたんですけど、新しく来た
人がほんまに最悪やったんですよ。まあ僕個人は何ら直接被害を被ってない
し、執拗な嫌がらせを受けたわけでもなく、体制が少し変わったのになじむ
のに苦労しただけやったんですけどね。
でもこんなんはどんなバイトでも付き物やろうし、これをどうこう言うつも
りはないんですよ。実は僕のバイト先の先輩でその塾に就職することが内定
していた人がいたんですけど、新しい主任が独断で内定を取り消したんです
よ。それで、その理由が「女やから」っていうことを知ってからもうその人
に対する考え方が180度変わってしまいましたね。
ちょっと待て、と。確かにお前はその場では最高の権限持ってるかもしれん
けど、前から決まってたこと急に変えるな、って。バイトの人間ならクビに
なろうと他の働き口はいくらでもあるけど、正社員となるとその人の人生を
も左右しかねやんわけやから。
その一件があってから、そのバイト先の本部に抗議文送りつけたんですよ。
何て言うか、その先輩に特別な感情があったとかそんなんじゃなくて、あま
りにも非人道的なやり方に何か腹立ったんですよ。
結局のところ、アルバイトするとそれだけ人付き合いが増えるんやけど、逆
に人間関係の嫌な部分を見る機会も増えてしまうんですよね。でも、良い社
会経験になることには間違いないし、やはり大学生の間に最低一回はアルバ
イト(できれば接客を要する仕事)をしておいた方がええと思いますけどね。


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