札幌からは、網走行きの特急「オホーツク3号」に乗り込みます。
「オホーツク」の発車時刻は9時40分。「北斗星1号」が10分遅れの9時30分に到着したので、乗り継ぎ時間は10分に!
この10分で、「北斗星」と「オホーツク」双方の車号をチェック。忙しいこと、忙しいこと・・・・。
いつものように、ホームに降りて「帰ってきたな〜」と言う感傷に浸っている暇もなければ、写真を撮る暇もありません。
「オホーツク」の席も確保出来、9時40分、札幌を出発。
札幌駅では、あまりの慌ただしさのために「北海道に帰ってきた」と言う実感を得られずにいましたが、こうやって「オホーツク」=DC特急に乗ることで、体感的に北海道上陸を実感しています・・・。
「オホーツク3号」はパウダースノーを巻き上げながら、雪一色の道央を突き進みます。自由席はもちろん指定席もほぼ満席。なかなかの乗り具合です。
およそ1時間半て旭川に到着。旭川では4分ほど停車するので、まずホームに出て駅弁を購入。そして、席に戻りHPのアップを済ませます。
旭川では結構な人が降りたものの、下車した数と同じくらいの乗車があります。「冬こそJR」のキャンペーンが根付いているのでしょう。
旭川を定刻に発車した「オホーツク」は、石北本線に入っていきます。さっそくちょっと早めの昼食となります。
上川駅からはバスで層雲峡へ
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雪景色を眺めながら駅弁を食べ終わり、しばらくすると上川駅に到着します。
今日の目的は「層雲峡」なので、ここ上川で下車します。ちなみに「層雲峡」行きのバスとは、5分接続。去年の遠軽駅の事もあるので、結構冷や冷やしていましたが、無事OKです。
バスターミナルで層雲峡までの往復乗車券を購入すると、「黒岳の湯」入浴券付きの「パック券」でした。ラッキーです。
程なくしてバスに乗り込み、走ることおよそ30分で、層雲峡温泉に到着します。
まず、ザックに必要な荷物を移し、リュックを手荷物預かりへ預けます。そしてまずは、氷瀑会場へ。
昼間の氷像・・・。
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さきほど、バスの中からもチラッと見えましたが、なかなかのスケールです。しかも、すべて氷で出来ているので滑ること滑ること・・・・・。少しでも気を抜いた暁には、頭を思いっきり打ち付けそうです・・・。
それでも、雪像とは違い、氷で出来た氷像。ブルーに染まった氷像に薄日が射し込み、すごくキレイです・・・・。
15分くらい見て回った後、氷瀑会場を後にして、ある物を目指して、国道を小函方面に歩き出します。
天気は今のところ、時折晴れ間も見えるくらいですが、温度計は−10度を指しています。かなり冷え込んでいます。
国道は除雪が行き届いていますが、歩道に関しては雪で埋まっていたりして、少し怖かったりします。大型車の通行が多いですからね・・。国道から分かれて脇道の様な道に入り、温泉街から歩くこと40分くらい、目的地である、「流星の滝」に到着。その優雅な姿が目の前に現れたのです。
流星の滝・・・・。
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この「流星の滝」には夏に一度来たことがありますが、その時の景色とはまるで別世界の風景が目の前に広がっています。
柱状節理の間から流れ落ちる滝は、全面が凍り付き、淡いエメラルドブルーに
染まっています。そしてよく見ると、滝の中腹の一部だけが凍り付いていません。と言うか、表面の凍った所が剥がれ落ちたのでしょうか・・・。凍った滝にぽっかりと穴が開いています。そして、その穴の中に滝が流れています。
そうです。この「流星の滝」、全面凍り付いているものの、それは表面だけで内部は凍らずに、滝が流れ落ちているのです。
自然とはかくもすごい力を持っているものです。この光景を見て、言葉を失いながらしばらく立ち尽くしていました・・・。想像を絶する光景が繰り広げられているのです。
こちらは、銀河の滝
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「流星の滝」より50メートルくらい先に進んだ所に、「銀河の滝」があります。
こちらも全面氷結しており、淡いエメラルドブルーに染まった滝にしばし目を奪われます。おそらくこの滝の内部も、凍らずに滝が流れているのでしょう・・・。
周りに誰もいないこの場所で、一人でこの光景を眺め、感動していました。結局20分くらい眺めていたでしょうか・・・。
そろそろ天候が怪しくなってきたので、帰り支度を始めます。
山の天気とは急速に変わるものです。次の瞬間には雪が降り始め、ガスも出てきて、周りの景色を支配します。
帰り支度を始めてから、ものの3分とたたないウチに二つの滝はガスの中に消え、周りの景色は霧に包まれたのです。
そして、その場を離れるときには、ついに吹雪になりました。
ただ今の気温は−10度です。
そしてその中の吹雪・・・・。山の天気はホント急速に変わりますね。
マフラーをしっかりと巻き、ガードをしっかりとして歩き出します。国道に出るところで、観光バスとすれ違いました。
「もう少し早ければ、滝の姿見えたのにね〜」、と思いながら必死に歩きます。
マジで吹雪いてます。体感温度は−15度くらいでしょうか・・・・。ただ、吹雪の中を歩くと結構体力を消耗するようで、とりたてて寒くはないのですが・・・。
ただし、視界が悪いのでかなり怖いです。吹雪いていても交通量はさほど変わりませんから。特にトラックが怖いです・・・。いつ突っ込んでくるかと思うと・・・・。路面凍結してますからね〜。
全身「雪だるま」になりながら、それでも40分くらいで氷爆会場にたどり着きます。とりあえず会場内の「かまくら」の中に入り全身の雪を払い落とします。マフラー・スキー帽には雪と言うより氷の塊がこびり付いてました。まるで雪の中スキーをしたみたいに・・・・。
ダウンコートも口の付近は白く凍り付いてます。すごい世界です・・・・。でも、溶けて濡れないだけマシかも・・・・。
「かまくら」の中で一息ついてから、再び会場をぐるりと廻り、温泉街へ戻ります。
途中「第2会場」と書かれた「かまくら街」を覗いてから、バスターミナルに戻りリュックを受け取った後、共同温泉「黒岳の湯」に入ります。パック券のおかげで、入浴料はタダです。
オフシーズンと言うこともあり、かなり広い浴場はガラガラです。
−10度の吹雪で冷え切った体を、温泉で温めます・・・・。
ここ「黒岳の湯」にはもちろん露天風呂があります。もちろん、露天も楽しみます。ちなみに気温は相変わらず−10度。突き刺す寒さの中温泉に入るとなんか別世界にいるようです。湯船の周りには雪が積もってますからね〜。
−10度の露天風呂・・・・・。疲れが吹き飛びます。
風呂から出た後は、コミュニティーホールでくつろぎます。
充電も兼ねながらHPのアップに旅メールの作成・送信。ビールを飲みながら1時間くらいいたでしょうか・・・。6時半少し前に「黒岳の湯」を後にして、氷瀑会場に向かいます。
夜の氷瀑会場・・幻想的です・・。
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入り口を一歩くぐると、昼間とはまったく違う景色が目の前に広がっています。
赤・青・緑・オレンジなど色とりどりのイルミネーションに照らされた氷像。美しく光り輝き、そして幻想的な雰囲気をかもし出しています。
雪まつりなどの「雪像」と違い、氷で出来た「氷像」はある程度光を通すので、なおさら美しく、それこそ夢中でシャッターを切りまくっていました。
氷像の上も歩けるのですが、一度でも気を抜くと、コケます・・・。ちなみに2回ほど思いっきりコケました・・・。それでもカメラは死守・・・。
それにしても、あまりの氷像の美しさに、デジカメで42枚、EOSで36枚、合わせて実に78枚もの写真を撮ってしまいました・・・。
ライトアップされた氷像・・・・。
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寒さも忘れるほど美しい氷像を、ずっと眺めていたいのですが、見学の30分はあっという間に過ぎてしまい、バスの発車時間が・・。
思いっきり後ろ髪を引かれながら、19時15分発の上川駅行きに乗り込み、層雲峡をあとにしました・・・。
上川では30分接続で「オホーツク8号」に乗り継ぎます。車販で駅弁を購入しようと思っていたのですが、すでに売り切れ・・・。旭川での3分停車に賭けてみるものの、すでに弁当屋の姿はなく、結局夕食を食べ損ねたまま、岩見沢駅で下車します。
以前の岩見沢駅は火事で焼失してしまい、現在は仮駅舎になっています。
駅の周りを探しても、コンビニの姿はなく、仕方ないのでそのまま「オホーツク9号」に乗り込みました。
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