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2001,冬の北海道・旅日記

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(2月17日 知床半島) [2月18日 美瑛〜帰宅]

 

2月17日

 

朝・・・
薄日が射してきて、
まあまあの天気です

朝6時半ごろ、起き出します。外を見ると、薄曇り・・・・・。
7時に朝食となり、その後は必要な荷物をザックに移し、少しのんびりとします。外を見てみると、薄日も射してきました。
9時前に宿を出発。宿正面のバスターミナルに向かい、9時05分発のバスに乗り込み、ウトロを後にします。
 走ること8分くらいで、知床自然センターに到着します。
さて今日は、3年前と同じく、歩くスキーで原生林の散歩です。
 自然センターで、歩くスキーセット(1,800円)と、スパッツをレンタルします。「開拓地コース」と「フレペの滝コース」両方の地図を受け取り、出発します。

原生林の中を・・・
夏は入れない、原生林の中を
進みます。

外へ出ると、雪がちらついてきました。
道路を横切り、開拓地コースへ入っていきます。夏場は入ることの出来ない、知床原生林の中を進んでいきます。
 しばらくして、雪が本降りになってきました。気温は−5度くらい。あまり寒くはありません。と言うより、動いているので、だんだんと暑くなってきます。
 森の中のアップダウンを繰り返し、視界が開け坂を上ると、知床横断道路に出ます。
本来は道路を横切り、そのまま原生林の中に入っていくのですが・・・。
横断道路を見てみると、知床峠方面に続く、スキーの跡が・・・・。しかもスキーの道が出来上がっています。と言うことは・・・・。これはもう、行くしかないでしょう。
 せっかく冬の知床に来たんだし、人と同じでは面白くありません。天気がちょっと気になりますが・・・。そのまま、知床横断道路を峠に向かって突き進みます。

横断道路を・・・
見覚えのある景色の中を・・・。

このまま、知床峠まで行けるのか?・・・・とか考えながら、緩やかな上り坂を進みます。
次第に雪もやみ、だんだんと晴れてきました。知床横断道路は、夏に過去2回、羅臼側から歩いて知床峠を越え、自然センターに向かったことがあるので、標識などの目印や景色などは、ある程度覚えています。
 ところでこのスキー跡、一人二人ではありません。結構多くの人がこのコースを滑っているようです。
時折小雪が舞い、それが太陽光に反射して、キラキラと輝いています。美しい・・・。

羅臼岳が・・・
美しい羅臼岳の姿が・・・・。

スタートしてから1時間半くらいでしょうか・・・。目の前に「羅臼岳」が見えてきました。
山頂部には雲が掛かっているものの、とても美しい・・・・・。スキーの跡はまだ続いています。ので、先に進みます。そのスキーの跡ですが、新しい跡があります。どうやら今日、先行者がいるようです。
スタートから1時間50分くらい、前方から人が近づいて来ました。どうやら先行者のようです。
すれ違いざま挨拶を交わし、この先の状況を聞いてみます。
彼によると、この先30分ほど進んだところで、雪の吹き溜まりのような所があり、そこで行き止まりとの事。つまり、知床峠では行けない様です。

記念撮影・・・
羅臼岳をバックに、記念撮影です。

それからしばらく進み、スタートから2時間15分くらいで、標高500メートル地点に到達しました。
天気も良く晴れ、山頂の雲も取れた羅臼岳が、真っ白く雪化粧した美しい姿を楽しませてくれます。まさに、絶景・・・。しばらく景色を楽しんだあと、記念撮影を。三脚は持って来ていないので、道路脇にある距離表示板にカメラをセットして撮影。
 時刻も12時半をまわり、ここで折り返す事にします。後ろ髪を引かれながらも、自然センターに向けて滑り出します。
 帰りは当然ながら下り坂となり、すれ違う人もいないまま、1時間ほどで自然センターに戻ってきました。「開拓地コース」が「知床峠コース」になってしまった、4時間でした。。。。

凍り付いた滝・・・
エメラルドブルーに染まった滝は、
もの凄く美しい・・・・。
流氷原・・・
目の前は、流氷に覆われた
オホーツク海が広がる・・・

自然センター内のレストランで、「チキンカレー」を食べたあと、当然のように「フレペの滝コース」を行きます。
コース的には通常の「フレペの滝遊歩道」と同じです。コース序盤は急斜面が続くのですが、3年前は滑り降りられたこの斜面も、普通のスキーになれてしまった今、「かかと」が浮くこのスキー板では怖くて滑れません。結局板をはずして、歩いて下まで降りたのです。
斜面を降りて草原地帯に出ると、なんと「エゾシカ」の群が・・・・。もの凄い数です。
彼らは雪を掘り起こして、中にある草を食べているようです。
 そんなエゾシカ達に眺められながら、「フレペの滝展望台」に到着しました。
 展望台から眺める景色、絶景・・・・・・・・です。
流氷に覆われたオホーツク海に面したフレペの滝。その滝は凍り付き、エメラルドブルーに染まって、輝いています。もの凄い美しさ・・・・・。
 音も無く、まさに「無」の世界・・・・。
 しばらく撮影に夢中になっていました。また、ここからは知床連山も眺めることが出来ます。
こちらも良い景色・・・・。
しばらく眺めたあと、自然センターへ戻ります。帰りももちろん、斜面では板をはずして・・(笑)

エゾシカ
それにしても、
エゾシカ多いです。

自然センターで板を返却し、預けていたリュックを受け取って、荷物を整理します。
 さて、これからウトロに戻るわけですが、ただバスで戻っても面白くありません。それに、ウトロ発最終バスまでには、2時間近くあります。それに、「プユニ岬」からの夕日も見たい・・・。
と言うことで、歩いて帰ることにします。
自然センターを出発し、ウトロまで歩き出します。と言っても、ずっと下り坂なので足元にだけ注意すれば、楽なものです。
 それにしても、エゾシカの多いこと・・・・。道路脇、丘の上、至る所にいます。なんか監視されているようで、少し怖いかも・・・。

夕暮れ時・・・
プユニ岬からの、夕暮れ時の景色・・。

しばらくして、「プユニ岬」に到着。
この岬から見る、冬の景色もすごく良いですね。一面流氷に覆われていて・・・・・。
 期待していた夕日は、空が雲っていて残念ながら、見ることは出来ませんでした。でも、夕暮れ時の景色は、格別です・・・・。

その後はただひたすらバスターミナルに向けて、歩きます。日も暮れてくると、さすがに寒くなってきます。
 自然センターを出て、1時間半くらいで、ウトロバスターミナルに到着しました。HPの更新をしつつ、17時35分発の斜里行きバスに乗り込み、ウトロを後にしました。

斜里バスターミナルには、18時半に到着。
駅の中で、HPの送信をしたあと、ここ斜里での常風呂で、お風呂タイム。
そして、20時33分発の釧網線に乗り込み、網走に戻ります。

海賊カレー
夕食は、麗門亭の海賊カレー

網走到着後はいつもの「麗門亭」で、遅めの夕食タイム。今回注文したのは、「海賊カレー」です。最初はまろやかで、後から「ぴりっ」と辛みが効いてくる、不思議な美味しさ。
「カレー」は初めてでしたが、なかなか気に入りました。

22時20分発の「オホーツク10号」のB寝台に乗り込み、網走を後にしたのです・・・。

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