姿見の池を上から・・・
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さて、これからどうするか・・・・・ですね。
天気予報では時間の経過と共に良くなると言っている。空を見上げると、薄日が射すほど明るくなっている・・・。で、意を決して旭岳登山道に進みます。
ここ旭岳は「姿見の池」付近ですでに森林限界を超えています。なので、登山道には木一本たりとも生えていません。見渡す限り岩が転がっています。このへんが、黒岳とは違いますね。
少し進むと、「姿見の池」を眼下に望むことが出来ます。天気が良ければ、最高の景色なんでしょうね・・・・。天気が恨めしいです。。
天気は好転。旭岳山頂の姿が。。
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森林限界を超えていると言うことは、足場はもちろん砂利で埋め尽くされています。かなり足場悪いですね。。
一応登山道には、途中区間までロープが張られ、その先は大きな岩石に蛍光塗料が塗られて、目印になっています。この目印を見失うと、遭難するであろう事が景色から実感しますね。。
姿見の池が見えなくなってしばらくすると、左眼下には地獄谷が硫黄臭を吹き上げています。この硫黄臭がまたキツイ・・。濃霧の時は地獄谷を目印に・・・・・も、この臭いを体験すれば実感します。
さて、天気の方は完全に晴れました。旭岳山頂の勇士が目の前にそびえ立っています。すごい景色です。と同時に、ぜひとも旭岳を制覇したいとの願望も・・・。
雲の上にいるんです♪
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しかし・・・、6合目を過ぎたあたりから、風が極端に強くなってきます。風と言うよりは暴風に近い・・・。ただ、まだ天気の方が良いので上を目指せます。
硫黄臭攻撃からだいぶ解放され、ふと右側の景色を見ると眼下に雲が・・・。そうです、雲の上にいるんです。久しぶりの光景ですね〜。。。
が、喜んでいられるのはここまで・・・・。
天候が急に変わり、霧が立ちこめてきました。暴風は相変わらず台風並・・・。
少し休んでは登り・・・を繰り返しますが、天候は悪化する一方・・・。
8合目を通過し、標高2030メートル付近で、ついに体力が・・・・。あまりの暴風で真っ直ぐに歩くことさえ出来ない・・・・。天候は悪化する一方・・・。写真を撮る余裕さえ無くなっていました・・・・。
8合目。この先で泣く泣くUターン
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仕方なく、カメラをリュックにしまい、ここで折り返します。下山です・・・。
かなり悔しい・・・けど、遭難するよりはマシです。仕方ありません。。。。
下山しているときも暴風が吹き荒れています。まともに呼吸すら出来ないような・・・。さらに濃霧で視界もあまり利かない・・・。さらに足場も悪く、風に煽られて転んだりも・・・・。
寒いし、死ぬかと思いました・・・。山の天気は怖いですね・・・。
それでも、上からハイスピードで下山していく人たちも・・・。若いって羨ましい・・・(T-T)
って、単に運動不足か・・・・(^_^;
なんとか、1時間の下山で、霧に包まれた姿見の池に到着しました。
大雪山系・旭岳の怖さを垣間見た感じがしました。。。。
20時45分作成 |