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43回目・2004 冬の北海道旅行-II旅日記−3
リアルタイム旅日記として作成

 [2月20〜21日 出発〜東雲湖] [2月22日 網走〜川湯温泉] 
(2月23日 川湯〜斜里雪害足止め)
 [2月24〜25日 斜里〜北斗星2号]

2月23日

 

朝・・・。ダイヤモンドダストうんぬんより、凄い積雪です。。。(^^;
朝起きると凄い積雪・・(^^;

 昨夜は温泉に浸かった後、ビールを飲みながらネットで天気予報をチャックしたりしていました。あまり芳しくないですね〜。
 とにかく、悪くならないように祈りながら寝に入りました。

朝食です。朝のニュースが気になります。。。
朝食です。

 翌朝、目覚めて外を見てみると、横殴りの雪が降っています・・・。こういうのを吹雪きと言うのでしょう・・・(笑)。
 とりあえず、温泉宿に泊まったらの恒例で、朝風呂に入ってきます。
 そのあと、朝食タイムになります。昨夜の2人と顔を合わせ、話の話題は天気の心配・・・。とりあえず、男性の方は朝一で釧路に向かうとの事。女性の方は10時の列車で網走に向かうとの事になったようです。
 この時のニュースで、阿寒横断道路と美幌峠、野上峠の通行止めが判明しました。もちろん、摩周湖横断道路も通行止めです。
 バスはすべてお手上げ状態です。果たしてJRが運転するのかどうか・・・。

とても川湯温泉とは思えないような、雪景色です。。。
川湯でここまでの雪は初めて。。

 食後は、出発準備を整えて8時に宿を出発しました。
外はひと晩で20センチ位は積もったようです。除雪車が走り回っています。川湯郵便局の前に行くと、数名の乗客が待っていました。横殴りの雪が吹き続いています。
 少し待って、バスがやってきました。バスに乗り込み一安心します。とはいえ少し遅れているようで、運転手さんが「ギリギリに駅に着きますので、今のウチに運賃払ってください」と言っていたので、言われるまま運賃を支払います。
 車窓はまさに雪一色・・。今どこを走行中なのかもよく分かりません・・・。

川湯温泉駅です。右端が足湯です。
雪の川湯温泉駅です。

 川湯温泉駅に着いたのは、列車到着時刻です。とは言え、待てども列車は入ってきません。ほぼ予想通りですけれど・・・。
 しばらくして、バスの運転手さんが無線で聞いたところ、「列車は約40分遅れで運転中との事です」と教えてくれました。まぁ、予想通りです。。。
 それからしばらくして、摩周駅から無線放送が入り「釧路行き列車は約40分遅れで運転しています・・・・」との放送が入ります。

う〜〜ん、最高〜♪
足湯気持ちいいです♪

川湯温泉駅併設の足湯です。かなり立派な建物です。
かなり立派な足湯です。

まさに雪だるま状態の、キハ54。。。。
まさに雪だるまそのもの・・(^^;

 こうなると、もう覚悟を決めなければなりません。
ただ待っていても仕方ないので、ここは駅に備え付けの「足湯」に入る事にします。
湯加減をみてみますが、良い感じです。早速、靴を脱いで足湯に浸かります。良い湯加減でなんかホッとしますね〜。列車待ちには良い設備です。気持ちも落ち着きますし、リラックス出来ますから。
 10分くらい浸かって、そろそろ列車の時刻なので、待合室の方に移動します。ホームでは保線の方が必死に除雪作業を行っています。

 9時頃、約40分以上遅れて、網走発の釧路行き列車が到着しました。雪だるま状態です。とにかく列車に乗り込みます。車内は混んでいますね。
 川湯から走る事15分くらいで、摩周駅に到着。ここで釧路へ向かう男性と別れます。

写真では分かりづらいけど、地吹雪吹き荒れてます・・・(^^;
凄まじい地吹雪が吹き荒れて・・

 さて、摩周駅ではレンタカーを借りています。が、この天気なので・・・・・・。とりあえずキャンセル料を取られるのか聞くと、こんな天候でもしっかりとキャンセル料50%を取るとの事・・・・。
 仕方ないので、車を借りる事にします。手続きを済ませて車に乗り込もうと移動しますが、雪が深くて車までたどり着けない・・・。そこで、駅員さんが駅前まで移動してくれて、乗り込もうと駅の外へ出たら、もの凄い地吹雪状態で視界が・・・・。ここで、レンタカーをキャンセルする決心がつきました。駅員さんにキャンセルする旨を伝えます。50%取られますが、この状態で運転して事故るよりはマシと言うものです。
 とりあえず、駅前に停車している相棒になるはずだった車を撮っておきます。

釧網線で除雪車を見るのは、初めてかもしれません。。
除雪車が動いています。。

 さて、これからの予定をどうするか・・・・。釧路に向かうか網走に向かうかで、しばらく悩みます。
 釧路方面だと12時過ぎまで待たなくてはならない。でも、「SL冬の湿原号」は運転するとの事・・・。それでも標茶で1時間待ち・・・・。その後、網走まで戻れる保証も無い・・。
 網走行きなら10時過ぎの快速「しれとこ」が来るし、網走に行けば「オホーツク10号」には乗れるかも・・・・。
 時間ギリギリまで悩んで、結局、網走行きの方に決断しました。のちにこの決定が・・・。

摩周駅ホーム。地吹雪で真っ白。レールの姿すら。。。
摩周駅構内。レールの姿が見えない。

 少し遅れて、網走行き快速「しれとこ」が到着しました。車内は混んでいますが、クロスシートのアコモ改装車なので座席はゲット出来ました。
 走り出してしまえば一安心になります。
 川湯温泉では、我家で知り合った女性が乗ってきて、以後は話しながら過ごす事にします。とは言うものの、川湯駅から出発出来ません・・・・。車両の前に雪だまりがあるようで・・・・。とりあえずそれを除雪してから、一度バックしてから勢いを付けて発進を何度か繰り返して、ようやく川湯温泉駅を出発します。

網走行き快速「しれとこ」。雪だるま。。。
雪だるまの快速「しれとこ」。

 川湯から緑までは野上峠を越えます。国道は通行止めの区間です。運転席の窓には時折雪の固まりがぶち当たります。それは見ていてもの凄い光景です。レールの上を走る列車だから良いものの、車だったら間違いなく事故でしょう。

 その後、緑駅、中斜里駅でも、発車の際に前後進を繰り返して勢いをつけて発進します。やはり停まるとダメなようです。

知床斜里駅構内の様子。さっき乗ってきた「しれとこ」の車両が吹雪で霞んで。。。
知床斜里駅で運転中止です。

 斜里駅には12時50分過ぎに到着しました。
 と、ここで信じられないような言葉を耳にします。
 「この先雪害の為、当列車は知床斜里駅で運転を中止します」
 まさか・・・・・・・です。

 知床斜里駅の待合室は大混雑でした。「お座敷摩周号」も「流氷ノロッコ号」も運休しています。もう、どうしようもありません・・・・。

地吹雪の中の知床斜里駅。。
知床斜里駅。。。

 とりあえず、バスに望みをつなぎ、斜里バスの待合室に向かいます。こちらも混んでいます・・・・。とりあえず網走行きバスについて聞いてみますが、今のところ網走発のバスは発車したとのこと・・・。
 ところが、しばらくして、その網走発斜里行きのバスが、国道通行止めのため北浜で引き返したとの連絡が入り・・・・。それからしばらくして、網走方面のバスは全便運休が確定しました。。。。
 もちろん、ウトロ方面もすべて運休です。
その後、待合室にいる人達はホテルの予約に併走を始めたようで・・。しばらく様子を見ていましたが、斜里駅付近の宿泊施設はすべて満室と言う情報が・・・・。

地吹雪で真っ白の、駅前通りの風景。。
駅前通りの様子・・・・。

 自分たちは、とりあえず夕方から風が弱くなるとの予報を聞いていたので、それに賭けてみる事にしました。
 バス待合室から駅待合室に場所を移して目に飛び込んできたのは、「釧網線全便運休」との張り紙・・・・・・・・・(T-T)
そうです、
 知床斜里駅足止めが決定した瞬間でした・・・・。

釧網本線全列車運休のお知らせ・・・(T^T)
全列車運休のお知らせ(T^T)

 快速「しれとこ」で使用した車両が解放されており、待合室にいた乗客たちはその車両に移動した模様・・・・。車内を見てみますが、やはりすべての座席が埋まっています・・。
 とりあえず、待合室で今後どうするか・・・。と言っても、もう列車ホテルしか道は残されていませんけど・・・・・。
 仕方ないので、旅行記でも書こうとPCを開いた時に声を掛けられました。
「ひょっとして、ほくとさんですか?・・・・」と。
 聞くと、先日に掲示板に書き込まれて頂いた、Nさんでした。もちろん初対面です。確かに同じ時期に渡道される事は聞いていたのですが、まさか本人にお会い出来事になるとは・・・・。
 しばらく状況を話しますが、Nさんはウトロから斜里に着いて列車運休を知り、すでに駅前のホテルを確保したとの事。しばらく話して、Nさんが「初対面ですけれど、良ければ相部屋でも良いですよ」と。
σ(^^;としてもずいぶん悩みましたが、網走に行けない以上仕方ないので、ご厚意を受ける事にしました。で、一緒に来ていた女性も同泊出来るのかをホテルに確認してもらった所、OKとの事でしたので、それで話がまとまるところで、
 「もしかしたら、今停まっている車両が網走まで行けるかもしれません。ただしいつになるかは・・・・」との情報が駅員から・・・・。
 とりあえず、Nさんにはこの結果を聞いて連絡しますとの事で、一度別れました。

止む気配の無い地吹雪。。。
地吹雪は止む気配も無く・・

 で、その後すぐに、やはり網走へは行かない事が判明して・・・・。
なんか、情報が二転三転しています。そこで駅員さんに、今日の「オホーツク10号」が運転するのか確認してみた所、石北本線が北見-網走間で運休しているので、まず運転しないとの事でした。
 それを聞いて、今夜の「オホーツク10号」の寝台券を払い戻しします。
 明日はとりあえず、「オホーツク」が運転するか、釧網放線が運転するかは7時頃に駅へ連絡して聞いてください・・・との事でしたので、そうすることに。

 で、駅を出ようとしたところで、また情報が変わり、
網走から除雪車がこっちへ向かってきており、その運転手の判断によって、網走に行けるかもしれない・・・・との事。
 σ(^^;はもう札幌へは向かえないので、すでに寝台券を払い戻した時点でNさんに連絡はしてあったのですが、女性の方が網走行きに賭けてみる・・・との事で。
 ただ、運転しない場合はホテルに来るように連絡してくださいとお願いして、とりあえず斜里駅をあとにして、「斜里第一ホテル」に向かいました。

夕闇に包まれる知床斜里駅。。
雪害足止めは初めての体験に・・

 ロビーで、Nさんに会い部屋の方に移動します。
和室ですが1人〜2人部屋ですね。ふとんは3組敷いてあります。足の踏み場もない感じ・・・・。
 とりあえず、旅行記をしあげますが、18時過ぎに女性から連絡があり、網走行きは運転せず、また、お座敷摩周号も解放しないとの事でホテルに泊まるとの事です。
 しばらくして、女性もやってきて3人相部屋と相成りました。σ(^^;もYHやとほ宿には泊まった事がないので、相部屋は初体験です。
こういう事態ですから、旅は助け合いを実感しました。

 そして、HPを開設して今年で4年になりますが、こういうつながりがあるなんて初めての事です。なんとか続けてきて、良かったと実感したのでした。

 ちなみにニュースによると、北見や阿寒では1メートル近い積雪があり、JRもほぼ全道的にストップ、阿寒バス・斜里バス等の道東のバスもすべて運休とのこと。
 このような事態、年に1〜2回あるようですが、まさかそれに自分がぶち当たる事になるとは・・・。
 雪害足止めも初めての経験です。今回の旅はホント、いろいろな事がありました。
明日は無事に「北斗星2号」に間に合う事を祈るだけです。。。

                             19時半作成

 

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