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45回目・2004 初夏の北海道旅行旅日記−3
リアルタイム旅日記として作成

[6月23〜24日 出発〜天売島] [6月25日 天売島〜焼尻島]
 (6月26日 礼文島) [6月27〜28日 糠平〜北斗星2号]

6月26日

 

抜海丘陵からは利尻島が♪
利尻富士の美しい姿が♪

 昨夜は深川駅から「ライラック」に乗って、岩見沢まで戻って、岩見沢駅から稚内行き「利尻」に乗り込みました。
宿は2号車15番D席という、まさに車端部で前は壁という最悪の座席でしたが、この時期に禁煙指定が取れただけでもマシというもの。。。
 コンセントも備わっているので、PC等の充電をしながらお休みタイムになりました。。

稚内駅に到着した「利尻」
稚内駅に到着です。

 でも、寝はかなり浅かった気がします。やはり車端部は辛いです。通路ドアが開くたびに冷気が流れ込んできますから・・・。
 起きたのは5時半でした。顔洗ってコンタクト付けて準備はOK。抜海駅を通過してしばらくすると列車は減速をし、宗谷本線のハイライト「抜海丘陵」を通過します。利尻富士が美しい姿を見せてくれています。とても良い天気です〜♪
 ところで、抜海駅を通過する前だったかな、いきなり列車が減速して、車内放送で「ただいま列車の前をシカが横切っています。しばらくお待ちください」と入りました。
シカが横切る事自体は珍しくも無かったのですが、面白かったのが列車の警笛の鳴らし方・・・。「フォン・フォン・フォン・・」と言うのが数回続いたあと、「フォーーーーーーン」と・・・。どうやら、線路脇に逃げるのではなく、レール上を列車の進行方向に合わせて逃げているようで・・・(^_^;

2等船室は激混みの状態・・・・。
2等船室は足の踏み場すら・・

1等船室はのんびりとくつろげます・・・♪
1等船室はのんびりと♪

 稚内駅には定刻に到着。7両編成の列車から大量の乗客をはき出し、その乗客の列は改札を抜けて駅を出て、ほとんどがそのままフェリーターミナルに向かっています。
 「利尻」の写真を撮って、稚内フェリーターミナルへ向かいます。すでに乗船は開始されていました。
 さて、乗船券を購入しますが、ここは当然1等船室を選びます。2等のお値段の2倍ですけれど。。ここでも、乗船名簿への記入は廃止されていました。

 乗船券を購入して、香深港いき「クィーン宗谷」に乗り込みます。

稚内港を出港してゆきます。。
稚内港を出港します。。

1等船室ですが、試しに2等船室を見てみますが、それは凄まじい混み方・・・。ほとんど予想通りではありますけど、ここまで混雑するとは・・・・(^_^;。デッキにまで座っている人達がいますからね〜。。。

 さて、1等船室ですが、ここは別世界のように快適です。リクライニングシートにラウンジまで備わっていますからね〜。
 そうこうしているうちに、「クィーン宗谷」は稚内港を出港し、一路礼文島へ向けて進み出しました。カモメがフェリーを追いかけてきます。天気はほぼ快晴です♪

                   18時作成

青空と青い海、礼文島が近付いてきます。。
礼文島が近付いてきます♪

 昨夜、深川駅前のコンビニで購入しておいた「おにぎり」で朝食タイム。
あとは、心地よい船の揺れ・・・すなわち「ゆりかご」状態で、なかなか寝付けなかった「利尻」の続きをします。つまり夢の中・・・。結局、旅行記すら書く事出来なかったような・・・(^_^;。
 気が付くと、船は礼文島の近くまで来ていました。約2年ぶりの礼文島です。天気は快晴・・・、これ以上はない天気です。

香深港にも凄い数の乗船客が・・・・。
香深港に到着します。

 だんだんと礼文島本島が近づいてきます。乗船客の平均年齢がかなり高いこともあって、到着まであと20分もあるというのに、すでに下船の列が並び始めているのには、笑ってしまいました・・・・(^_^;

 礼文港に入港し、ターミナルが近づいてくると、見に飛び込んできたのは、もの凄い人数の乗船客と、「桃岩荘YH」のお出迎え部隊でした(笑)。
 フェリーは8時15分定刻に香深港に到着しました。とは言え、到着してもこれだけの乗客が乗っている訳ですから、そう簡単に下船できるわけではありません。結局下船まで5分以上待たされて、ようやく礼文島の土を踏む事が出来ました。

HTBの取材目的は・・・
HTBの取材先は・・

 上陸して、いつもなら必ず声を掛けてくる民宿「なぎさ」の方が見当たらなかったのが、ちょっと気になりましたね。。
 リュックをコインロッカーに詰め込んで、とりあえず「桃岩荘YH」のお見送り風景の見物とします。
 「クィーン宗谷」への乗船が始まりましたが、なんとTVクルー(HTB)の取材陣が来ています。取材の対象はどうやら桃岩荘YHのようです。。。(^_^;。

香深港と言えば、モモイワソウのお見送り(^^;
桃岩荘YHのお見送りシーン

 乗船が終了し、いよいよ出航となります。そして、桃岩荘のお見送りシーンが始まりました。このお見送りシーンを見るのは、実に3年ぶりになります。
 桃岩荘の方達も、去年営業出来なかったうっぷんを晴らすような感じで、気合いの入ったお見送りをしている感じがあります。TVカメラも意識しているのでしょうね。。。最後まで眺めていましたが、なかなか面白かったです♪

桃岩林道の入り口です
林道の入り口

 お見送りシーンを眺め終わったら、いよいよ徒歩旅(笑)に出かけます。
香深港を歩いて、道路へ出て香深市街地を抜けて、桃岩林道入り口に到着。そして、林道に入っていきます。近くを流れる川のせせらぎと、ウグイスの鳴き声に木漏れ日・・・、何とも言えない心が落ち着く風景の中を歩き続けます。
 しばらく森の中を歩くとしばらくして、視界が開けて森はなくなります。つまりここが森林限界・・・。緯度の高い礼文島ならでは・・・の光景です。

雲がキレイです〜^^。
天気は最高に良いです♪

 森が無くなって視界が開けるという事は、日差しをもろに受けるという事でして・・・。一応、日焼け止めは塗っているものの、日焼けするのは確実です。。。
 しばらく歩いていると、右側に道路が見えるんですけど、なんと大型観光バスが5台も路駐しているではありませんか・・・。しかもその場所は礼文林道の入り口・・・。
 しばらくすると、道路からの林道と合流しますが、目の前に見えるのは団体ツアー客の群れ・・・。おもわず目を覆いたくなる光景が広がっています。。。

桃岩展望台からの眺め。他に人がいなければ最高なんですけど。。
桃岩展望台からの眺め・・

 ツアー客とすれ違いながら、桃岩展望台に到着しますが、そこは観光客で溢れかえっています。。さらに知床方面へ少し歩いてみますが、ここでも細い林道に団体客の列が・・・。
 礼文島は2年ぶりですが、2年前よりもはるかに団体客は増加しています。3年前はここを歩く人は、2〜3人程度しかいなかったのに。。。
 ただ、景色は最高ですね。いろんな花達も可憐な姿を見せてくれていますし。
この団体客さえいなければ・・・・とか、思っちゃいます。

                  22時55分作成

桃岩です。桃を割ったような形からこの名前が付いています。
桃の形をしている「桃岩」

 人混みの桃岩展望台を出発して、道路の方に向かって歩き出します。そうこうしているうちにも、次々と観光バスがやってきては、大量の団体客を吐き出しています。
 林道から道路へ出て、元地の方へ向かって歩き始めます。礼文島唯一のトンネルを越えると、桃岩の反対側に出ます。
 桃岩の「種」の部分の岩が、結構崩れているのは気のせいか・・・。

 日本海を眺めながら、元地の方へ向かって歩き続けます。しばらく歩くと観光バスが数台抜いていきました。。。。
 道端には小学校の「運動会」ポスターが貼ってあったりして、ほのぼの・・・とした風景の中を、大型観光バスが走り抜けていく姿は、ちょっと異様かも。。。

ウニ丼とウニ汁。めちゃくちゃ美味しかった〜^^。
礼文島のウニ丼です^^。

 昆布の匂いをかぎながら、メノウ海岸に到着。海岸ではメノウ石を探しているツアー客で一杯・・・の状況です。
 さて、時間も時間なので、2年前に利用した同じお店で、「スペシャルうに丼」と「ウニ汁」を購入します。久しぶりの、礼文島の「うに丼」、めっちゃ美味しかったです〜♪さして、「ウニ汁」も変わらぬ美味しさでしたね〜。

 「うに丼」に満足した後は、地蔵岩の方へ向かいます。そして、2年前と同じように、地蔵岩に向かって歩き出し、そのまま地蔵岩の間を通ってその反対側に出ました。
 近場で見るとよく分かりますが、地蔵岩は一枚岩で、地層がそのまま隆起したような感じに見受けられます。

巨大な一枚岩の、地蔵岩です。
一枚岩の「地蔵岩」です。

反対側から見る「地蔵岩」です。
その地蔵岩を反対側から

名前のない滝の姿もあります
滝の姿もあります・・・

 かつての、「8時間コース」のゴール看板跡を通りすぎると、ゴツゴツとした岩だらけの海岸をしばらく歩き続けます。
 すこし歩いた所に、名前もないような滝が現れます。何段かに分かれた滝で、なかなかキレイですね〜。

ロープを伝って行く場所も・・
ロープを伝って・・

 この滝を通り過ぎると、再び岩だらけの海岸を歩き続けます。場所によってはロープにつかまらないとならないような岩場まで。。。でも、8時間コースのゴール地点が変わってから、結構経つと言うのに、まだロープのような設備が残っているのには、ちょっとした驚きかもしれません。。。

礼文滝には、なんと団体ツアー客の姿が・・・・(T^T)
礼文滝には団体ツアーの姿が(T^T)

 このロープ渡り区間をやりこして、少し歩いた所からようやく礼文滝が見えてきます。
でも、ようやく礼文滝にたどり着きそうな気持ちを破壊するような光景が目に飛び込んできました。
 なんと、礼文滝の上から海岸に降りる急斜面を降りてくる、団体客の姿が・・・・。思わず我が目を疑いましたが、どうやら現実のようです・・・・

                    23時30分作成

礼文滝です。良い風景です。
礼文滝・・・良い風景です♪

 しばらく、礼文滝の少し手前で海を眺めながら様子をうかがいますが、移動する気配もないので、礼文滝の方へ移動します。
2年ぶりの礼文滝ですが、まったく変わらない姿を見せてくれました。ただ、「礼文滝」と書かれた木が落石かなんかで上が壊れていたくらいです。
滝の上では、カモメが羽を休めたり、優雅に飛び回ったり・・・・としています。これで人がいなければ・・・・と思いますが、仕方ありません。。

礼文滝の上に登ると、そこにはハイジの谷が^^。
礼文滝の上は「ハイジの谷」

 しばらく滝を眺めていると、団体客が先に戻り始めました。
間隔を空けるため、さらに10分程度ボ〜ッとしてから、礼文滝を出発することにします。

 滝の横にある急斜面をよじ登ると、目の前に広がる緑の絨毯に小川・・・、「ハイジの谷」が広がっています。
 滝の真上ではカモメが数羽、水遊びをしていますね。日本海がキレイです。。。小川に沿ってハイジの谷を歩き続けますが、いろいろな花が咲き乱れていて、まさに「花の島」を表しているようです。。。

まるで「緑の絨毯」です、ハイジの谷。
「ハイジの谷」は緑の絨毯^^。

 風もなく、快晴の天気で緑の絨毯に囲まれた中を歩いている・・・。ほとんど、ここが日本である事を忘れてしまうような風景です。
ひとつびっくりしたのが、ここ礼文滝付近で「レブンウスユキソウ」が咲いていた事・・。ここでこの花を見るのは初めて・・・・です。

 良い天気の中歩き続けますが、次から次へと大小のグループとすれ違います。2年前までは、滝から礼文林道に出るまでに、4〜5人程度とすれ違うくらいだったのに、ここ2年でこんなにも状況が変わってしまうとは・・・・。

礼文林道から眺める利尻富士
礼文林道から利尻富士を眺めます

 ジグザグ状の急坂を登り切ると、「ハイジの谷」の全景を見渡す事が出来ます。高台なので、見晴らしは最高です♪ 

 さて、時間も迫ってきたので、あとは礼文林道めざしてひた歩きます。
20分くらいで礼文林道に出ると、そのまま香深港めざして歩き続けます。日差しは相変わらず強いですね〜。。。

礼文島を出航してしまいました。。。
礼文を出航してしまいました(T^T)

香深港には「にっぽん丸」が停泊していました。
豪華客船「にっぽん丸」が停泊

 途中、レブンウスユキソウの群生地に立ち寄ってみますが、まだ「つぼみ」の状態のが多いですね。ここでもツアー団体客数組とすれ違いました。。。。。

 林道から道路に出ると、観光バスが数台路駐しています。。。
ひちすら香深港めざして歩き続け、香深郵便局で絵はがきを投函してフェリーターミナルに着いたのが、16時15分。このまま最終便で帰っても良かったのですが、あるものが見たかったので、急いで乗船券を買って船に乗り込みました。

 予想通り、2等船室は満員でしたが、それでは始発便みたいな混み方では無いので、なんとか空きスペースを陣取る事が出来ました。
 香深港出航の写真を撮ってしばらく、来る時に「何だろう・・・」と思っていた、湾内に停泊している豪華客船「にっぽん丸」の横を通り過ぎて、礼文島に別れを告げたのでした。

  礼文島に咲いていた花の一部です。。


エゾゼンテイカ


エゾイヌナズナ


ミヤマオダマキ


チシマフウロ


ノビネチドリ


レブンウスユキソウ

                   6時45分作成

北防波堤ドーム。
北防波堤ドームです。

 帰りのフェリーでは、ただひたすら旅行記に使う写真の選定と加工、旅行記作成を睡魔と戦いながら過ごします。途中、トイレに行った際σ(^^;の顔を鏡で見てみましたが、そこには別人がいました(爆)。真っ赤です・・・。やけに顔が火照るので予想はしていたけど、こんなに日焼けしているとは。。。

 約2時間でフェリーは稚内港に戻ってきました。
時間に余裕があるので、少し北防波堤ドームを散歩してみたりして。。。
さて、このあとはお風呂タイム。もちろん稚内温泉「童夢」に向かいますが、相変わらずバスが不便なので、タクシーで童夢に向かいます。

美しい夕日を見る事が出来ました^^。
水平線に沈む夕日を・・・

 ノシャップを通過すると、夕日に照らされた利尻富士が美しい・・・。
稚内温泉に到着します。でも、すぐにお風呂タイムにする訳ではありません。。。
 童夢に入らずに海岸線に移動します。少し沖に設置してあるテトラポットが邪魔ですが、なんとか見えます。
 そうです、礼文島16時20分発のフェリーに乗ったのは、この水平線に沈む夕日が見たかったから・・・。今の季節、日没は19時25分頃。礼文最終便のフェリーに乗ったのでは(稚内19時20分)、夕日を眺める事が出来ないからなのです。

稚内と言えば、「お天気屋」ですね♪
稚内と言えば「お天気屋」です。

「お天気屋」と言えば、リシリアンカレーです♪
リシリアンカレーの大盛り♪

 しばらくボ〜ッと夕日を眺めます。水平線に少し雲が掛かっていたものの、その雲に隠れることなく、水平線に沈むにつれて変形していく太陽の姿を、約5年ぶりに眺めながら、至福の時間を過ごしました。ホントに久しぶりに見る、美しい夕日でした。大満足♪

 童夢で日焼けに苦しみながらも、温泉に浸かった後は、最終のバスで稚内駅に戻ります。「稚内駅入り口」で下車して、向かった先は夕食タイムの喫茶「お天気屋」です。
 店内に入り、注文したのはもちろん「リシリアンカレー」の大盛りです。待っている間に、ふと見つけてしまいました、「落書き帳」を♪
見つけたらもちろん書き込むしかありません。なので「No,36」のラストページに書き込んできたのです。
 さて、「リシリアンカレー」は変わらなく美味しかったですね♪

今夜の宿である、札幌行き「利尻」
「利尻」で稚内をあとにします

 食後は急いで稚内駅に戻り、今夜の宿である札幌行き特急「利尻」の3号車4番下段のB寝台に乗り込み、稚内を出発。

 南稚内で11分停車して「スーパー宗谷3号」と交換し、南稚内を出発して約5分後に、最後の稚内の夜景が見える抜海丘陵を通過。さらに約5分後に抜海駅を通過して、稚内をあとにしたのです。。。
                      8時15分作成

 

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