上士幌高校前で学生達は下車していき、上士幌町を出ると乗客はσ(^^;含めてたったの2人・・・・。あまりにも寂しいです。。。
ワカサギ釣りの車が停まってます
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上士幌市街を出ると、あとは糠平湖目指して長い直線道路を走り、左カーブして山の中に入っていきます。しばらくして左側に旧・士幌線のアーチ橋が見えてくれば、糠平湖ダムが見えてきて、それを超すと、糠平温泉街に出ます。
糠平温泉営業所で下車すると、「ひがし大雪自然ガイドセンター」の方が出迎えてくれます。今日は、十勝バスのネイチャーツアー「タウシュベツ川橋梁スノーシューツアー」に申し込んでいたのです。
車に乗って、糠平文化センターに行き、そこでスキーウェアを着込んで車に乗り込み出発します。今日は自分一人です。昨日は2人で、明日は9人の予約か入っているそうです。
アーチ橋へ出発♪
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糠平温泉を出発して国道を走り、五の沢橋梁の隣にある駐車スペースで車を降ります。わかさぎ釣り目的の車が数台停まっていますね。
ここで、スノーシューを履いて、いざ歩き始めます。
最初しばらくは白樺林の中を歩き続けます。気温は-7度くらい。昨日の足跡がかすかに残っています。
しばらく歩き続けると、糠平湖が木の隙間から見えてきました。湖底にある木の切り株、その頭に氷が乗ってまるでキノコの様・・・。
一面の大雪原が広がっています
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この糠平湖は、晩秋には最高水位まで水がたまり、その後は春にかけて水位は低下していくそうです。12月末頃には全面結氷し、氷の厚さは50センチ位だとか。全面氷結したあとも、内部の湖水は発電用に少しずつ抜かれていき、それと共にまるで地盤沈下のように凍った湖面も水位を下げていくそう。
タウシュベツ川橋梁の痛みが激しいのも、湖面の波による浸食ではなく、この冬季凍り付いた湖面の水位低下により、橋脚に貼り付いた氷が剥がれる時に一緒にコンクリも剥がしていくので、他のアーチ橋に比べて痛みが10年分速く進んでいるそうです。
糠平湖の湖底を歩いています
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それに追い打ちを掛けるように、十勝沖地震での一部崩壊が橋の傷み具合を進行させているとの事。。
湖水による浸食ではなく、氷結した湖面の水位低下が痛みの激しさの原因とは、少し驚きました。それと同時に、氷結した湖面が、内部の水位低下と共に下がっていくのも、驚きでした。そして、その水位低下を物語る光景に出くわすのです。
水位低下による氷の断層
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白樺林を抜けると、一面真っ白な糠平湖が姿を現します。それはもう、絶景ですね。夏場とかの、湖底が見えている時の荒涼とした糠平湖を、そのまま真っ白にしたような感じ・・・。まぁ、凄いです・・・。
しばらく歩き続けると、崖のような段差に出くわします。氷が段々状になっています。これが水位低下したときの、湖面の氷なのです。なんとなく「お神渡り」を思い出させてくれる光景ですね。上から湖面までは3〜4mくらいの高低差があるような感じです。それをズルズルと滑りながら降りていきます。
降りるとあとはひたすら湖面の上をトレッキングするだけです。
真っ平らなので、とても歩きやすいんですが、湖面の上は何も遮る物が無いので、風が強い事強い事・・・。時折、地吹雪状態に陥ります。体感気温は-15〜20度くらいでしょうか。。。
ただ、湖底に出ると、目指すタウシュベツ川橋梁が小さく見えています。距離にして2キロくらい・・・・。そのアーチ橋を目指して歩き続けます。天気は雪が降ったり晴れたりと、ホントコロコロと目まぐるしく変わっていきます。風も相変わらず強いですし。
でも、だんだんとアーチ橋が大きくなってきました。真っ白な雪原の上に立つアーチ橋、眺めているだけで絵になる風景です。
橋脚にはキノコ状の氷が張り付いて
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国道から歩き続ける事1時間ちょっとで、ついに冬のタウシュベツ川橋梁に到着しました。間近に来て見て、真っ先に気が付いた物が、橋脚にまるで「サルノコシカケ」のように貼り付いている氷。実はこの氷、氷結した湖面の名残で、水位低下して湖面が沈む時に橋脚に貼り付いて残った湖面の氷なのです。
上から眺めてみるとよく分かるのですが、このサルノコシカケ氷、一直線に水平に橋脚に貼り付いています。ここが湖面の位置だったと誇示するかのように・・・。
十勝沖地震の崩落部分はさらに
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それにしても、間近で見るアーチ橋は、ホント迫力がありますね。。そして、橋脚の痛み具合も前回間近で見た時より、進行している感じがします。ただ、夏場とは違って橋脚も凍結しているので、崩落の危険はあまり無く、近づいても安心出来ます。
下から、十勝沖地震で崩落したアーチ部分を見る事出来ますが、また崩壊を起こしているようです。前回見た時と形が違うし、ガイドの方も同じ事言ってました。
しばらく下から写真撮って、斜面を登っていつものビューポイントからアーチ橋を撮ります。良い風景ですね〜。
この、他の観光客が見る事の出来ない風景を見るって、最高ですね〜。冬のタウシュベツ川橋梁なんて、まず見る事出来ませんからね。林道は除雪されていませんし。スノーシューかクロカンスキーで来るしか無いですからね。
冬のタウシュベツ川橋梁
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下からアーチ橋を眺める
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次ぎはいつ来られるか分からないので、悔いの無いようにいろんな角度からアーチ橋を撮っておきます。日も射したので、雪原にアーチ橋の影が映ってこれもまた絵になる光景。良いですね〜。ずっと眺めていたいくらいですが、時間がそれを許してはくれません。
11時にタウシュベツ川橋梁を後ろ髪を引かれる感じで後にします。
ワカサギ釣りのテント群
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帰りも来た時のコースをたどりますが、地吹雪ですでに来た時の足跡が消えていました・・・。ちょうど、クロカンスキーでやってきた二人組とすれ違います。ガイドさんによると東大雪YHのツアーだとか。。。
来る時は氷の崖を降りてきましたが、帰りはワカサギ釣りの人達の通り道をたどって帰ります。湖面にしっかりとテント張って、このテントの中でワカサギ釣りをしているそうです。ただ、この糠平湖の水位も低下していって、湖岸の所々では川が顔を出していて、この湖上スノーシューツアーもあと一週間くらい、ワカサギ釣りも1〜2週間程度で禁止令が出るだろうと言ってました。
水位低下で川が顔を出すというのも、糠平湖の様なダム湖ならではのようです。
一本アーチの五の沢橋梁
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帰りは途中から通り道を外れて、五の沢橋梁の真下をくぐっていきます。この五の沢橋梁は小さな一本だけのアーチ橋。新線に切り替わった後の橋とは言え、痛み具合はタウシュベツ川橋梁の比ではありません。
新雪の中をズボズボと入りながら歩いて、国道に出て車に戻ってきました。約3時間のスノーシューツアー、楽しかったです♪
民宿「山湖荘」で日帰り入浴♪
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帰りは一度幌加除雪ステーションの方まで行き、去年の秋に建てたという旧幌加駅ホーム跡の駅名表示板を見てから、糠平温泉文化ホールに戻ってきて、ツアーは終了しました。
十勝バスの乗車券復路券には、糠平温泉入湯割引券が付属しているので、冷えた体を暖めるため、一度入った事のある民宿・山湖荘の「洞窟風呂」に入ります。スノーシューで遊んだ後の温泉、良い気持ちですね〜。糠平温泉も良い湯なので、とても温まります。
温泉を楽しんだ後は、ここ糠平温泉といえばの豚丼「みはる」で昼食タイムを予定していたんですが、なんと、その「みはる」が休み・・・・・・・(T-T)。泣く泣く昼食は帯広までお預けとなってしまいました。。。。
糠平温泉を13時19分発の帯広行きバスに乗り込んで出発します。
帰りのバスでは、写真の選別・加工をしたあと、旅行記に取りかかる予定でしたが、襲い来る睡魔には勝てずに、そのまま熟睡タイムになってしまいました。。。
目が覚めたのは、十勝大橋を渡る直前。。。30分くらい寝てましたね。しばらく走って、帯広駅に到着して、ここで下車します。
さて、リュックをロッカーにしまい込んで、昼食タイムですが、ちょうど「ぱんちょう」が空いているようだったので、ここに入ってみます。
実は「ぱんちょう」を利用するのは、今回が初めての事。人によってずいぶんと評価が分かれるお店でかつ有名店なので、試しに入ってみました。
「ぱんちょう」の豚丼
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店内入ってびっくりしたのが、想像以上に「こぢんまりとした店内」だったこと。もっと大きいのかと思ってました。
で、注文したのが豚丼の「梅」。みそ汁が別だったのでみそ汁も付けて。しばらくしてやって来た豚丼は、確かに雑誌でよく見るどんぶりから豚肉がはみ出した盛りつけ方。
さて、そのお味ですけど、、、、、、、。確かに美味しいんですけど、σ(^^;的にはとても待って並んで食べる程の味でも無い気がする。まだ「かかし」の豚丼の方が美味しかったし、「みはる」の豚丼の方が美味しいですね。この味は確かに人によって評価が分かれるかもしれません。。。
ナイトイルミの新得駅
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豚丼を食べたあとは、六花亭本店に行って「さくさくパイ」を2本購入して、駅に戻ります。リュックを取り出して新得行き鈍行に乗り込むも、これが単行で大混雑。デッキで雑誌を眺めながら結局1時間ほど新得まで立ちっぱなしで過ごしました。。。
新得駅の目的は単にお風呂タイム。駅前の公衆浴場なのですが、ここのお風呂は東大雪荘のトムラウシ温泉を毎日タンクローリーで運んでくる温泉なのです。浴室内もキレイで良いお風呂ですよ。
お風呂から出て外に出ると、すっかりと日も暮れていました。駅前のイルミネーションがキレイです。ホワイトイルミネーションを見ていないので、この手のイルミはこの冬初めて見るかも。。。
さくさくパイ(^^)♪
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さて、新得からは「スーパーおおぞら10号」で、札幌に向かいます。
自由席が激混みだったので、確保しておいた指定席5号車13番C席に乗り込みます。幸いにも隣の席は空いていました。
新得を出発してようやく、ビールと共に「さくさくパイ」にありつけます。いつもながら美味しいですね〜。食べ終わった後は、ひたすら旅行記を書きながら過ごしていました。。。
20時40分作成 |