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78回目・2007 秋の北海道旅行旅日記4
リアルタイム旅日記として作成

 9月19〜20日 出発〜黒岳登山] [9月21日 高原沼巡り・1日目] [9月22日 赤岳〜緑岳縦走]
 (9月23日 高原沼巡り・2日目〜帰宅)

9月23日

 


層雲峡4日目の朝♪

 昨夜は黒岳の湯の帰りにコンビニ立ち寄ったのですが、星空がキレイでした。。。白雲岳避難小屋から星空を一度眺めてみたい。。。。。
 で、前日と同じ時間に寝に入り、さすがに熟睡いたしました。起きたのは目覚ましセットした5時。。。朝の儀式を終えて、軽く朝食を食べたあと、5時45分に宿を出発。まず黒岳ロープウェイ乗り場のコインロッカーに向かいますが、ロープウェイ乗り場は外まで長蛇の列・・・(@@。ザックをロッカーにしまい込み、バス乗り場へ。今日も黒岳はキレイな山頂を見せてくれていますが、紅葉の折り返しが進んでいるみたい。。。ちなみに、かなり冷え込んでいます。。。

 高原温泉行きの朝一のバスに乗り込んで、層雲峡を出発。レイクサイトでさらに詰め込んで車内は超満員・・・・。70人くらい乗せて高原温泉に向かいます。
 高原温泉沼巡りコースは7時から入山開始となるので、このバスに乗れば朝一で入れるのですが、怖いのは観光バスのツアー。。。高原温泉の駐車場に何台入っているのか。。。。


ヒグマ情報センター


コースとヒグマ情報の説明をうけます。。。


一斉スタートなので数珠繋ぎ・・。

 7時前に高原温泉に到着しますが、なんと観光バスは停まっていません。。このバスと高原山荘の宿泊者だけで入山することになります。とは言え、入山受付にはすでに長蛇の列。。。もちろん先陣には加われずに、その後の組に回されてまずはヒグマ情報センターでコースの説明を受けた後、7時10分に登山道を出発します。


ヤンベ分岐

 一斉にスタートするので登山渋滞が発生します。しかし、そこはうまく追い抜いて登っていきます。ほとんどがσ(^^;よりはるか上の年齢の人達ばかりなので、歩くスピード差は歴然としています。さらに三脚とか持っていれば荷物が重い分・・・ね。

 ヤンベ分岐前には一通り追い抜いた後、先陣組の最後尾に追いつきました。。ヤンベ分岐を通過した後、追い抜きポイントが数カ所あるので、そこで一気抜きを繰り返します。とはいえ、登山道は一昨日の雨でぐちゃぐちゃ・・・・。それでもとりあえず一通り追い抜いて、あとはスタスタと歩き続けて7時48分、40分ほどで土俵沼に到着しました。

 土俵沼・・・紅葉の具合は2日前とあまり変わらないような。。。ただ、背後の高根ヶ原尾根の景色がとても美しい。。。土俵沼の紅葉はこんな感じなのかも。。。。
 土俵沼のちょい先にある、バショウ沼。色付きは変わらないと思うけど、ここ逆光なんですね。。。風もあるので、湖面が波立っているし。。。。


土俵沼


バショウ沼

 バショウ沼の隣にあるのが、期待していた滝見沼・・・・ですが、色付きは2日前と変わらず・・・。というか、昨日までの強風で葉が裏返っていたり、飛ばされている気が・・・。
 で、ここ滝見沼、2日前にも居座っていたオヤジがすでに同じ場所にいる・・・(@@。どっかで野宿でもしているのか・・・とか思ってしまいます(笑)。


滝見沼


色付き具合は・・(T^T)

 滝見沼の先にあるのが、緑沼。ここの紅葉は2日前よりも良い感じで色付いている感じです。。2日前よりはキレイ。。。上空にはテレビ局取材と思われるセスナが旋回しているのが見えます。。。


緑沼


2日前よりは良いかも。。。

 緑沼を出発してしばらく歩きます。。。沢の横を歩きますが、この沢付近の紅葉がまたキレイです。。背景もくっきり見えるので、なおさら良い感じです。。。
 この沢を登り切った場所にあるのが、湯ノ沼ですが、ここはほとんど2日前と変化無い感じです。湯ノ沼の先に尾根の紅葉が見えるポイントがあるのですが、強風で葉が裏返っているのがほとんどで、去年の方がキレイでしたね。。。


湯ノ沼


紅葉の向こうに高根ヶ原尾根

 この尾根風景の先にある鴨沼。少し色付きは良くなっていて、背後の高根ヶ原尾根との組み合わせが、凄く美しい。。。。つい見入ってしまいます。。。。
 鴨沼の先には名無し沼がありますが、ここの色付きはほとんど変化無し・・・・。ちょっと残念です。。。


鴨沼


良い天気であります。。

 さらにしばらく歩き続けると、エゾ沼。ここの色付き・・・ほんの少しですが進んでいる気がします。。。ただ、湖面からだと逆光になってしまうので。。。。ただ、エゾ沼を出ての上り坂から俯瞰で見るエゾ沼は、すごくキレイだった。色付きは進んでいるようです。。。


エゾ沼


エゾ沼を俯瞰で

 エゾ沼を出てしばらく歩くと、式部沼。2日前は雲に隠れていた緑岳が、すの美しい姿を見せてくれています。紅葉は2日前とほとんど変わらず。。。もともと良い感じで色付いていたので、とてもキレイです♪緑岳の稜線の紅葉、式部沼から見えるんですが、キレイです〜。。。


式部沼


式部沼の紅葉は見頃前か。。

 式部沼のとなりにあるのが、大学沼。ここの紅葉はほとんど見頃に到達している感じです。キレイ・・・・。土俵沼に着いてからはのんびりゆっくり見て歩いているので、すでに大学沼は多くの人で賑わっています。
 ここでヒグマパトロールの方に沼巡り一周出来るのか訪ねて見たところ、「大丈夫です」の返事を頂きました(^^)♪


大学沼


大学沼を俯瞰で。。

 大学沼は背後の尾根を含めた風景がとても良いです。この大学沼を眺めながら朝食を・・・と考えてましたが、となりの高原沼に行ってみる事にしました。この大学沼と高原沼の中間地点から、大学沼を俯瞰で見る事出来るポイントがあるのですが、まぁ〜美しいです♪


高原沼と緑岳

 高原沼・・・・・・紅葉は見頃を迎えていました。上空を相変わらずテレビ取材用のセスナにヘリコプターが旋回しています。今日のニュースに載るんでしょうね。。
 昨日、緑岳の山頂〜稜線にかけてこの高原沼を眺めていましたが、今は高原沼から緑岳を眺めています。緑岳登山道も見て取れます。なんか不思議な感じもします。。


おにぎりタイム♪

 この高原沼と緑岳を眺めながら、宿の「おにぎり+おかず」で朝食タイム。この美しい紅葉を眺めながらの食事って、すっごく贅沢な気さえします。。緑岳の稜線の紅葉が特に美しい・・・。あれを山頂から見るとまた美しい。。。。
 今日は白雲岳山頂から眺める小鉢平と段々畑紅葉も美しく見えるんだろうな〜。昨日同様に風は強そうですけどね。。。でも、ホント良い天気です。昨日すでに顔は日焼けしていて、さらに日焼けを上塗りしている気もします(笑)。
 ただし気温は9度・・・・・。じっとしていると寒くなってきます。。。


高根ヶ原尾根

 食後はいよいよ、未知なるコースに出向きます。沼巡りコース4回目にして初めて、高原沼より先のコースに向かう事になります。
 高原沼を出て坂を登り、沼を避けるようにして下っていきます。ここの景色がすんばらしい〜。高根ヶ原尾根から緑岳にかけての景色・・・・まさに絶景が広がっています。紅葉が一面に広がっている。ちょうどすれ違ったヒグマパトロールの方によれば、高根ヶ原尾根から眺める沼巡りコースの紅葉が、一番美しいのだとか。まるで「絵の具を垂らしたような紅葉」なのだそうです。来年は尾根歩きかな・・・(笑)


目の前には緑岳


良い天気です(^^)v

 しばらく歩くと、高原沼の対岸に出ます。ここから高原沼の展望ポイントがよく見えます。背後は尾根なので、まったく違った沼のようにも見て取れますね。この景色もなかな良いです。。。


高原沼湖岸の景色


ナナカマドのトンネル

 高原沼を離れてしばらくナナカマドのトンネルを歩きます。ホントうまい具合にトンネルが出来上がっています♪。このトンネルを抜けると、高根ヶ原尾根に通じる三笠新道分岐に差し掛かります。この三笠新道はヒグマ出没危険のために、ずっと閉鎖されたまま。。。監視員の方に利くと紅葉が色付いている稜線を進んでいくコースなのだとか。熊の住処を歩くような登山道なのだそうです。。。もちろん閉鎖されていました。


三笠新道は閉鎖したまま


三笠新道分岐


空沼

 この三笠分岐を通過してしばらく歩くと、目の前に美しい景色が広がりました。
ここが「空沼」。初めて見る沼です。夏場は雪解け水に満たされて、秋口には干上がる事から「空沼」の名前が付けられていますが、一昨日の大雨により空沼に水が張っていました。
 で、この空沼・・・・。紅葉うんぬんより、沼そのものの姿があまりにも美しい。。。。もう、「おー」とか「わぉ〜」とか「すげー」とかしか、言葉が出てこない。。。この沼の美しさを形容する言葉が見つかりません。この空沼はピンポイントに来ましたね。沼巡りコースの沼の中で一番美しい沼。この空沼・・・ぜひ、夏の姿も見てみたいものです。。。


水のある空沼

あまりに美しい。。。

空沼と高根ヶ原尾根


後半はひたすら沢沿いを歩きます。

 空沼を過ぎると、あとは沼はなく沢に添って下山していくような感じになります。かなり急な坂道だったり、川の中を歩いたり・・・とか、結構な難路だったりします。ずっと沢沿いを歩くので、ヒグマとの遭遇が怖い場所でもありますね。
 でも、それだけに沢の景色はなかなかキレイです。
 で、この沢の行き着く先はヤンベ分岐。あの場所に流れています。


ヤンベ分岐に戻ってきました。

  空沼を出てから40分くらいでしょうか。。。。硫黄臭が漂ってきてヤンベ温泉に出ます。ちょうどヤンベ分岐の上の部分から見下ろす感じですね。ヤンベ温泉から下山すること数分でヤンベ分岐に到着しました。。。

 さて、時刻はまだ11時25分。ここで帰っても中途半端な時間になってしまうのと、まだ時間的猶予もあるので、ここはと思い滝見沼まで往復することにしました。
 ちょうど時間的に一周を目指すツアー団体はいないので、スタスタと歩き続けて40分くらいで滝見沼に到着。朝とは少し光線状態が違います。でも良い景色ですね。来年はもっと綺麗に色付いた滝見沼に期待したいものです。


滝見沼

バショウ沼

土俵沼

 滝見沼を見てバショウ沼。朝は逆光でしたが、この時間は良い感じの光線状態になっています。綺麗です。そのあと土俵沼を眺めて、高原温泉に向けてスタスタと下山を続けます。。。


高原温泉に戻ってきました。

 滝見沼から40分くらい、、、15時40分に高原温泉に到着しました。ヒグマ情報センターで入山届けに下山時刻を記入して、沼巡りコース終了しました。登山靴を洗い13時発のシャトルバスに向かうと、すでに超満員。。。乗れない客が13時半に振り分けられていますが、σ(^^;はこのバスに乗らないと埼玉に帰れなくなるので、一人という事もあって乗せてもらえました。
 あらためて林道を眺めていると、よくまあ一昨日歩いてきたものだ・・・と我ながら感心したりして。。。レイクサイトに到着して層雲峡行きの定期バスに乗り換え、層雲峡に戻りました。


層雲峡は路駐の車で占拠されてました

 層雲峡に戻ってビックリ。。。。。。道路が路駐の車達で埋め尽くされています。。。。おそらくは、黒岳紅葉目当ての車なのでしょうが、それにしても酷い状態。。。なぜ取り締まらないのか、不思議になってしまいます。
 その黒岳は朝と変わらず山頂の姿を見せてくれています。コインロッカーからザックを取り出して、黒岳の湯に浸かります。。。。。温泉に浸かった後は、大広間でデジカメの画像をPCに移しつつ、ビールタイムです♪

 バスの時間まで荷物をまとめた後に旅行記を書いて過ごし、15時40分発の旭川行きバスに乗り込んで、層雲峡を後にします。この旭川行きバスも混んでました。。。
 層雲峡から30分程度で、上川駅に到着して、ここで下車します。待合室でしばし待った後、16時32分発の札幌行き「オホーツク6号」に乗り込み、上川駅を後にします。。。
  車内では旅行記を書いて過ごし、約40分で旭川駅に到着。ここで下車します。旭川駅到着前に、キレイな夕日を見る事が出来ました。まさに、今回の旅の最後を締めくくる夕日ですね。。。綺麗でした〜。


「オホーツク6号」に乗り込みます。


旅の最後を締めくくる夕日♪

                     17時35分作成


旭川空港

 「オホーツク6号」を旭川駅で下車します。旭川駅に到着するとホームには長蛇の列が・・・。やっぱり旭川から大量に乗ってくるんですよね。。。
 バスの時間まで40分くらいあるので、駅の待合室にて旅行記を書いて過ごします。。10分くらい前になって、バス乗り場へ移動。旭川空港行きバス・・・普通の路線バスタイプだったら、イヤだな・・・・と思っていたんですが、やって来たバスは観光バスタイプの車。やっぱり空港連絡バス。快適に過ごしつつ旭川駅から35分程度で旭川空港に到着しました。


こぢんまりとしたカウンター

 σ(^^;にとっては、新千歳空港・帯広空港に次ぐ道内で3つ目に体験する空港です。帯広空港はもう数年前なので忘れてしまいましたが、羽田や新千歳空港を見慣れた目には、あまりにも「こぢんまり」としたカウンター。。。。空港自体も小さいし。。。なんか、東京駅を見た直後に稚内駅を見るような感じ・・・とでも言うのか。。。ま、こういう地方空港も面白いかも。。。


夕食の「鮭のちゃんちゃん焼き」

 出発まで2時間あるので、手荷物を預けた後に、まず旅行記を仕上げます。すべての作業が終了したのが、出発1時間前。。。エッジは速度が遅いので、とりあえずレストランへ移動して、料理待ちの間に旅行記をアップすることにします。

 で、今夜の夕食は「鮭のちゃんちゃん焼き」にしてみました。ビールが美味しい(^^)。食後は閉店間際のお土産屋を物色。そして、セキュリティゲートをくぐります。


羽田行きJAL1116便

 旭川空港ではケータイや財布はザックの中に入れたままで良いんですね。羽田も同じようにすれば良いのに・・・、っていうか、これが地方空港ならではなのか。。。

 ゲートをくぐるとその真ん前が出発ゲートというのも、帯広空港以来になるのだろうか。。。羽田行きJAL1116便はエアバスA300です。元々はJAS機なのでしょう。。20時5分に搭乗が始まり、σ(^^;は15分頃に機内に入りました。ちょうどエンジン隣の16Hの席。そして、定刻の20時20分にA300は動きだし、旭川空港を離陸したのでした。
                    
21時5分作成


エアバスA300の客室内

 エアバスA300に乗るのは、おそらく初めてだと思います。大きさ的にはB767に近いのかな・・・。離陸する際の加速Gはそれ程でもなかったんだけど、離陸した瞬間の足下がフワーっとするような感覚は、イヤですね。B777よりも、ダイレクトに感じるような気がする。このあたり機体の大きさが影響しているんだと思います。
 旭川空港を離陸すると、旋回しながら上昇していきますが、この時に旭川市の夜景を見る事が出来ました。上空から見ると、旭川市内の道路網って独特の形をしているんですね〜。国道とそれを取り囲む道道の位置関係がよく分かりました。。


羽田空港に到着しました。。

 旭川を出てしばらくすると千歳上空。。。。それから30分もすれば本州上空を飛行します。進行右側の席なので地表の夜景を眺める事が出来ます。21時半頃に秋雨前線の雲の中に突っ込んでいき、気が付けば千葉県上空に差し掛かっていて関東の夜景・・・そして、21時50分前に羽田空港に着陸しました。着陸後の減速もA300は独特のクセみたいなのがありますね。B機とは違う・・・・。
 これで今年の秋の紅葉帰省が終わってしまいました。。。自宅への帰宅時、つい昼間は大雪山の麓の高原沼を歩いていたのが、なんか夢を見ていたような気がしてきました。。
                                         ほくと@管理人
                      
1時20分作成

 

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