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73回目・2007 冬の北海道旅行−II旅日記2
リアルタイム旅日記として作成

2月21〜22日 北斗星3号〜札幌] (2月23日 知床半島〜川湯温泉)
 [2月24日 川湯〜摩周〜網走] [2月25〜26日 妹背牛〜北斗星2号]

2月23日

 
 昨夜は岩見沢停車で旅行記をアップして、そのまま寝に入りました。ふと目が覚めると旭川駅に停車しています。ちょうど車掌さんが2人用座席(AB席)を向かい合わせにしていて、ふと目があったら「こっちで寝てください」と。。。ちなみにグリーン車の乗客はσ(^^;含めて4人だったりします。なので言われるがまま隣の席に移って、ゆったりと寝る事が出来ました。


朝の網走に到着。暖かい・・

 遠軽駅停車に気が付いたくらいで、あとはよく眠れました。北見駅停車でいったん目が覚めて起きたのは目覚ましセットした、5時50分頃。美幌を出たあたりかな。窓外を見てみると、どんより曇っている感じがします。

 網走駅には定刻に到着。ホームに出てみると、空気がゆるい・・・・。例年ならピーンと張りつめる寒さなんですが、今朝は埼玉と変わらす。。。ちなみに気温はプラスの4度。南よりの強い風が吹いています。いつもはすぐに待合室へ引っ込むんだけど、今日はそのままホームで待てますから。
 札幌行き「オホーツク2号」が発車していき、そのあと北見行きが入線してから、釧路行きが入線します。良い席を確保して駅前コンビニで朝食を買って乗り込み、網走を出発します。


オホーツク海は青々として・・

 桂台駅を発車してトンネルを抜けると、オホーツク海が見えてきます。期待していた流氷はものの見事に沖合へ流されていました。まぁ、朝の南よりの強風で予想はしていましたけど、やっぱりね。。。。
 ただ、海岸線に「はぐれ流氷」が結構残っていて、去年みたく何にもない状態よりは良いのかも。。。昨日まで接岸していたかのような感じです。北浜駅と止別駅近くの海岸にはぐれ流氷が多かったですね。。
 知床斜里に到着して、ここで下車します。バスに乗り継ぎのですが、その前に昼食をセイコマにて購入。ところで、駅前の「斜里館」って廃業したんですね。。。解体されていました。。。


通行止めの知床横断道路

 8時10分の自然センター行きバスで斜里をあとにします。観光バスタイプではなく路線バスタイプの車両・・・・。郊外から海岸線を走りますが、流氷・・・・流されてますね。ただウトロ近くになると沖合の近いところに流氷が漂っているのを確認できました。
 ウトロで2人降ろして2人乗ってきます。流氷のないオホーツク海を眺めながら、知床自然センターに到着します。 自然センターに着いたらまず必要な荷物をザックに突っ込み、スノーシューを準備して残りはコインロッカーに突っ込みます。自然センターを出てとりあえず知床横断道路のゲートを見てみますが、乾燥路面が・・・・。道路に雪がありません。むむむ。。。


沖合に白い帯・・・

 まずの目的地は2年前にたどり着いた入り口の場所。去年は道が分からなくなって引き返しましたからね。。自然センターから五湖方面の道路を少し歩きます。それにしても暖かい。気温はなんと9度。もちろんプラスの9度。。。。少し歩くと海が見える場所があります。流氷の白い帯が見えます。


スタート地点

 少し歩いて、去年と同じ場所から雪の中に入っていきます。気温が高いので、サラサラパウダーを巻き上げつつ・・・・ではなく、じめっとした雪の上を歩いている感じ。。今回は地図を持ってきていて、携帯に内蔵してある電子コンパスと合わせて歩いていきます。しばらくすると、去年引き返した視界の開けたスペースに出ます。ここを北よりに進路を進めますが、ここからの景色がまた。。。知床連山がうっすらと雲の間から顔を見せてくれています。。


知床連山が美しい・・・♪

 道路から入って北側にあるので、これで大丈夫だろう・・・と思いつつ、また道を間違えました・・・(^_^;。北側に進みすぎたらしい。それでもちゃんと来た道戻れるのが、この季節ならではです。σ(^^;の足跡を辿っていけば良いんですから。。 しばらく戻ってから、さっきの広場まで戻り、ここを西よりに進路を変えて突き進みます。白樺と針葉樹の森の中を歩き続けるうち、歩くスキーの踏み跡と合流してそのまま歩き続けると、視界が開けてようやく目的の場所に出られたようです。


雪原の先にオホーツク海が、、

 雪原の先にオホーツク海が見えます。それと一緒にエゾシカ君の姿も。だんだんと近づいていきますが、シカ君は我関せずというかんじで黙々と食事中。さらに近づいていくと、なんと3頭もいるではないですか。時折目が合うんですが、それでも食事をやめない・・・(^_^;
 それにしても、この場所に来るのは2年ぶりです。ちょうど入り込んだ場所に流氷が取り残されています。昨日まで流氷が接岸していたんでしょう。。。少し沖合に流氷の白い帯が見えますから。ホントは一面流氷に覆われた景色を見たかったんですけどね。。


エゾシカが食事中・・・

 この場所から少し右側を進んだ場所が「象の鼻」と言われる岬で、その上に出ますが、ここからみる流氷がなんか「御見渡り」というか「天橋立」みたいな形で流されています。なんか不思議な風景みたいな感じ・・・・。風が強いからこんな形に流されているんでしょう・・・。
 そして、なんとオオワシが飛んでいる姿を見ました。1羽だけでなく3羽くらい飛んでいます。黒い体に黄色のクチバシ、尾と羽の先端が白いので間違いなくオオワシです。飛んでいる姿はかっこいいですね〜♪


男の泪


天橋立のような流氷

 再び入り江の方に戻りますが、すでにシカ君は何処かに行ってしまいました。ちょうど時間もいいのでここでお昼ご飯にすることにします。風が強いので、松の木の陰に隠れるように風を凌ぎます。このためにストーブを持ってきているので、お茶を沸かして景色をおかずにお昼ご飯。動かないと寒いので熱いお茶が暖めてくれます♪


暖かいです・・・

 食後は風に立ち向かいながら、来た道を戻ります。
ちなみに風は強いんですけど、気温が高いので歩いていると気持ちいい風になります。セーターすら着ていませんし、手も素手のままですからね。歩いていると暑くて汗かきますし。。。


風が凄まじい・・・

 広場まで戻ったところで、そのままさらに西よりに進路を変えて突き進みます。しばらく歩き続けて、ちょっとした坂を下ると視界が開けて海が見えます。
 視界が開けると遮る物が無くなるので、強風の影響をもろに受けます。だんだんと風が強くなってきている感じもします。足跡・踏み跡はたくさん入り乱れているのですが、誰もいません。。。この視界が開けた先にあるのが、「男の泪」とよばれる場所。去年たどり着いた場所でもあります。


男の泪

 ここ、とにかく風・・・・強風・・・・暴風が凄まじい・・・。気を抜くと崖下に飛ばされそうになります。しっかりと踏ん張って写真をとります。歩くスキー履いていたら、風に押されて崖下にジャンプしているところでしょう・・・(^_^;。まるで台風並の暴風が吹いています。
 ここ「男の泪」ははぐれ流氷もなく、すべて沖の方に流されてます。。。しかも沖の流氷はさっきより沖合の方に移動しているし。この風だからね。。。ここも一面に広がる流氷原を見たかったんですが、また来年来なさい・・・と言う事なのでしょう。。。
 左の崖の上の方を歩いていきます。少し行くと崖下まで見える場所があって、「男の泪」と呼ばれる滝の凍った姿を見る事が出来ました。


男の泪・外側の景色

 さて、次はフレペの滝に向かいますが、来た道をいったん戻るのではなく、このまま崖伝いに突き進む事にします。ちょうど踏み跡が続いているので、その足跡を辿って行く事にします。去年は足跡が消えていて縦走は諦めたんです。今年はそのリベンジ。
 すこし歩いていくと、少し視界が開けた場所に出ます。ここから「男の泪」外側の部分を見る事が出来ます。なかなか良い景色ですが、これで「白い海」だったらさらに・・・・。まぁ、一応は流氷の姿は見えるから良いですけど。。。

 さらに足跡に添って・・・というよりは、崖伝いに歩き続けると見覚えのある灯台・・・。フレペの滝灯台に到着しました。ただ、気温が高いので灯台に積もった雪が溶けてその雪解け水が強風に乗って、まるで雨のように降りかかってくるので、急いで風上の方に移動します(^_^;。


「フレペの滝」隣の景色

 灯台からフレペの滝展望台のほうに歩きますが、森から一歩開けた場所に出ると暴風が待ち受けています・・・・。「男の泪」より一段と強い風で、ときおり前に進めなくなります。横風だから片足になると煽られるので。。。なんとか・・・・展望台の下までたどり着きました。
 先に展望台下を横切って少し先の視界が開けた場所へ。去年はここから移動する流氷を見る事が出来ました。今日は取り残され流氷が漂っている。。。
 フレペの滝展望台から景色を眺めます。気温が高いので靴の中はすでに水が浸みて・・・。防水仕様でもダメですね。気温が低ければ問題ないのだけど。。


フレペの滝

 冬の北海道に来るようになって、もう10年が経過しますが、以前は知床に来れば一面の流氷原で真っ白なオホーツク海が毎年見られたのに、ここ3年くらい知床で流氷は見ていません。温暖化の影響で流氷に勢いが無くなっているのもあるのかもしれません。今日のこの暖かさも以前なら考えられないし。。。少しずつ自然環境に変化が生じているのかも。
 しばらくそんな事を考えてから、自然センターの方に戻る事にしました。気が付くと空にはどんより・・とした雲。。。雨雲にも見えます。ポツポツと落ちてきている感じもしていますし。。。急いで歩いて自然センターにたどり着きました。ほぼ同じ感じで小雨が降ってきました。。センターの周りは雪が溶けて湖になっている場所も。。。


冬期閉鎖中の知床横断道路

 時刻は14時ですが、バスは15時半までないので、しばらく待つ事にします。しばらくしたら小雨も止んだので、知床横断道路をちらっと歩いてみました。この先で工事をやっているみたいですが、このまま知床峠まで歩いて行けそうな気がしてきます。この道に雪がないのも初めて見るし・・・・。それだけ今年は暖冬なのでしょう。異常な暖かさのような気がします。
 荷物を片付けて「コケモモソフト」を食べて、斜里行きのバスに乗り込みました。行きはガラガラでしたが、帰りのバスはウトロ温泉からかなり乗ってきます。そうして、冬なのに春のような知床半島をあとにしたのです
                    
17時55分作成


緑駅停車中・・・

 バス車内では旅行記を書いて過ごします。斜里に着いてからはまず、役目を無事に終えたスノーシューを三脚と一緒に宅急便で送る事にしました。これで両手が空きます。あとは駅待合室で旅行記を書きながら過ごし、17時5分に釧路行きが到着して乗り込みます。車内は混んでます・・・。でも中央ボッスク席に座れたのでテーブルにPCを置いてあとは旅行記を書いて過ごします。
 釧路行き鈍行を川湯温泉で下車します。いままであった荷物が無くなると、なんか違和感がありますね。なんか何処かに忘れてきたのでは・・・・・と思ってしまう。。


川湯の気温、+3.3度・・

 川湯温泉で下車して、温泉街行きのバスに乗り込みますが、駅前がつるんつるんで滑る事・・・、ほとんどスケートリンク(^_^;。川湯駅を出発して10分程度で川湯温泉街に到着します。
 まずは湯の川盆地にある野外温度計・・・「3.3度」を表示・・・・。もちろんプラスです。。2月の川湯温泉での過去最高気温を更新しました♪ ちなみに過去では21時で「-0.5度」、朝8時で「-3度」が記録です。さてさて。。


夕食です。

 で、今日の宿は冬の川湯温泉では常宿になりつつある、川湯ホテルプラザです。部屋は去年と同じ位置だと思う。窓から温度計を見る事が出来ます。

 チェックインしてすぐにお風呂にします。かなり汗かきましたから。お風呂に行く前にまず靴を乾かさないとならないので、ヒーターの温風口に靴を置いて乾かします。お風呂は源泉掛け流しなので(熱交換機による温度調整あり)、硫黄臭が漂う良いお風呂です♪


流氷は遠ざかってるし・・(T^T)

 かるく温泉に浸かったて部屋に戻り、温度を見ると「2.9度」。。。。レストランにいって夕食タイムにします。食後に部屋に戻り温度を見ると「2.5度」・・・・変わらない(^_^;
ただ、天気は晴れて月が見えているので冷え込むとは思いますけど。。。
 とりあえず旅行記のアップを済ませて、それから「流氷情報センター」の海氷速報を見てみます。「なるほど・・・・」流氷はかなり沖に流されていて、σ(^^;が見た流氷帯がちゃんと表示されていました(笑)。明日どうなるかは風向き次第でしょうね。低気圧が去った後だから、弱い冬型にでもなれば北風が吹くと思うから。。。どうなるかな〜。。。


気温は+1.1度・・


イベント中止の看板・・

 21時半になったので、夜のお散歩に出かけます。温度計は「1.9度」を表示しています。そして今夜のダイヤモンドダストパーティーは中止との看板が立っていました。21時半で「1.9度」というのは、冬の川湯温泉に来るようになって過去最高気温を更新しました。。ただ、空は晴れているのでこれからどの程度冷え込むか・・・。
 パーティーは中止なので、イルミネーション見ながらお散歩します。その後はセイコマでビール買い込んで、ホテルに戻りました。戻る時には「0.5度」まで下がってましたね。どうなるかな・・・・


ダイヤモンドダストパーティー会場


湯の川盆地のイルミネーション

                       22時25分作成

 

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