ひもじくってひもじくって、悪役やっちゃったのら、『蜘蛛となめくじと狸』
蚊、めくらのかげろう、かたつむり、とかげ、兎、etc.etc.犠牲者の群れ……。
三匹の悪党、ちょっと間抜けな残酷物語。
情け無用のダーティ・ヒロイズム、ピカレスク・ロマンだにゃぁ。なまねこ。なまねこ。(^ ^;
っつーことで、『賢治童話を丸写しシリーズその22』だよん。(^ ^;
<イントロ>
蜘蛛と、銀色のなめくじとそれから顔を洗ったことのない狸とはみんな立派な選手でした。
けれども一体何の選手だったのか私はよく知りません。
山猫が申しましたが三人はそれはそれは実に本気の競争をしていたのだそうです。
一体何の競争をしていたのか、私は三人がならんでかける所も見ませんし学校の試験で一
番二番三番ときめられたことも聞きません。
一体何の競争をしていたのでしょう。
(丸写しオシマイ)
『賢治童話を丸写しシリーズその22』でした。
ps.これは『洞熊学校を卒業した三人』の前作、だにゃぁ。
『蜘蛛となめくじと狸 』以降しばらく漫画紹介はできましぇん。
申し訳なか。
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おそらく、たぶん、漫画版『蜘蛛となめくじと狸』はありましぇん。
おそらく、たぶん、『ツェねずみ』も『クンねずみ』も漫画版はありましぇ〜〜〜ん。
っつーことで、宮沢賢治童話の漫画紹介は、しばらくシバラク暫く、お待ちくなさい。
スネオ 拝 (^ ^;
「オノマトペ(擬音語・擬声語・擬態語)なんて集めてどうすんの?」
うんとこせうんとこせ、きぃらりきぃらり、もがもが、むっくり、むにゃむにゃ
っつーの使う時って、じぇったい『のほほんタイム』だべ?
ps.『不思議の国のアリス』の「ハンプティ・ダンプティ」ってずんぐりむっくりに似てると思いませ
んか?
ずんぐりむっくりは、「ハンプティ・ダンプティ」をイメージできますが、「熊のプーさん」的なやさし
い男の人っつーのもイメージできるでしょ?
けれども「ハンプティ・ダンプティ」は、手足のついたゆで卵のイラストしか思い浮かべません。(^
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ずんぐりむっくりって、ボクは好きですね。
「ハンプティ・ダンプティ」、大好きですね。(^
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WANTED
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WANTED
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WANTED
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*** 『蜘蛛となめくじと狸』のオノマトペ ***.
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@ふっ:【蜘蛛は森の入り口の楢(なら)の木に、どこからかある晩、ふっと風に飛ばされて来てひっ
かかりました。】
Aうんとこせうんとこせ:【けれども蜘蛛は「うんとこせうんとこせ」と云いながら、一生けん命糸をた
ぐり出して、それはそれは小さな二銭銅貨位の網をかけました。】
Bくうん:【夜あけごろ、遠くから蚊がくうんとうなってやって来て網につきあたりました。】
Cむんず:【蜘蛛はまるできちがいのように、葉のかげから飛び出してむんずと蚊に食いつきまし
た。】
Dホッ:【そしてホッと息をついてしばらくそらを向いて腹をこすってから、又少し糸をはきました。】
Eギラギラ:【蜘蛛はそして葉のかげに戻って、六つの眼をギラギラ光らせてじっと網をみつめて
居りました】
Fじっ:【六つの眼をギラギラ光らせてじっと網をみつめて居りました】
Gパチパチ:【「ここは宿屋ですよ。」と蜘蛛が六つの眼を別々にパチパチさせて云いました。】
Hやれやれ:【かげろうはやれやれというように、巣へ腰をかけました。】
Iバタバタ:【かげろうはお茶をとろうとして出した手を空にあげて、バタバタもがきながら、「あわ
れやむすめ、父親が、旅で果てたときいたなら」と哀れな声で歌い出しました。】
Jじたばた:【「えい。やかましい。じたばたするな。」と蜘蛛が云いました。】
Kぱちぱち:【そしてしばらくそらを向いて、腹をこすってからちょっと眼をぱちぱちさせて「小しゃく
なことを言うまいぞ。」とふざけたように歌いながら又糸をはきました。】
Lすっかり:【蜘蛛はすっかり安心して、又葉のかげにかくれました。】
Mスルスル:【「赤いてながのくぅも、天のちかくをはいまわり、スルスル光のいとをはき、きぃらり
きぃらり巣をかける。」】
Nきぃらりきぃらり:【「スルスル光のいとをはき、きぃらりきぃらり巣をかける。」】
Oすうっ:【「ここへおいで。」と手長の蜘蛛が云って糸を一本すうっとさげてやりました。】
Pへらへら:【ある日夫婦のくもは、葉のかげにかくれてお茶をのんでいますと、下の方でへらへら
した声で歌うものがあります。】
Qすうすう:【網は時々風にやぶれたりごろつきのかぶとむしにこわされたりしましたけれどもくもは
すぐすうすう糸をはいて修繕しました。】
Rどんどん:【虫がどんどんひっかかります。】
Sキリキリキリッ:【蜘蛛はキリキリキリッとはがみをして云いました。】
21ずんずん:【食物がずんずんたまって、腐敗したのです。】
22だんだん:【そこで四人(よったり)は足のさきからだんだん腐れてべとべとになり、ある日とうとう
雨に流れてしまいました。】
23べとべと:【足のさきからだんだん腐れてべとべとになり、ある日とうとう雨に流れてしまいました。】
24とうとう:【ある日とうとう雨に流れてしまいました。】
25どくどく:【「ああありがとうございます。助かります。」と云いながらかたつむりはふきのつゆをどく
どくのみました。】
26ペロリ:【そこで銀色のなめくじはかたつむりをペロリと喰べてしまいました。】
27もがもが:【「も少しよく嘗(な)めないとあとで大変ですよ。今度又来てももう直してあげませんよ。ハ
ッハハ。」となめくじはもがもが返事をしながらやはりとかげを嘗めつづけました。】
28ヘン:【殊(こと)に狸はなめくじの話が出るといつでもヘンと笑って云いました。】
29せいせい:【そのうちに蜘蛛は腐敗して雨で流れてしまいましたので、なめくじも少しせいせいしまし
た。】
30どくどくどくどく:【蛙はどくどくどくどく水を呑んでからとぼけたような顔をしてしばらくなめくじを見てか
ら云いました。】
31シュウ:【「土俵へ塩をまかなくちゃだめだ。そら。シュウ。」塩がまかれました。】
32むっくり:【蛙はそれを聞くと、むっくりと起きあがってあぐらをかいて、かばんのような大きな口を一
ぱいにあけて笑いました。】
33むにゃむにゃ:【狸はむにゃむにゃ兎の耳をかみながら、「なまねこ、なまねこ、みんな山猫さまの
おぼしめしどおり。なまねこ。」と云いながら、とうとう兎の両方の耳をたべてしまいました。】
34ボロボロ:【兎もそうきいていると、たいへんうれしくてボロボロ涙をこぼして云いました。】
35ポンポコポンポン:【そして狸はポンポコポンポンとはらつづみをうちました。】
36きょろきょろ:【狼はおびえあがって、きょろきょろしながらたずねました。】
37じっ:【「それはな。じっとしていさしゃれ。な。わしはお前のきばをぬくじゃ。な。お前の目をつぶすじ
ゃ。な。それから。なまねこ、なまねこ、なまねこ。」】
『蜘蛛となめくじと狸』のオノマトペ、まんず、これで、おすめえだぁ。えがっだなす。
スネオ 拝 (^
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2006.1.29.
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