『自来也忍法帖』は、謎の忍者「自来也」をめぐる、ミステリー長編忍法帖だ。
『柳生忍法帖』『魔界転生』の次に『自来也忍法帖』を読んだので、まるで気の抜けたビール。
ガッカリしちゃったオレ、ま、それなりに面白いんだけどね。
オレのおせっかいな忠告。
大傑作『柳生忍法帖』『魔界転生』を読んじゃった人は、他の小説を10冊以上読んでから、忍法
帖を読みなさい。そうすれば、コクがあってキレがある忍法帖を楽しめるはずです。(バカだねぇ)
えー、今回ボクが再読して、唖(おし)で精薄の徳川石五郎クンと教育係の甲賀蟇丸(こうが がままる)
のおとぼけ珍コンビが、なかなかいい味出しててよかったです。
将軍家斉(いえなり)様には54人の若君と姫君
家斉様の御前にて
藤堂藩の若君蓮之介様
精液を垂れ流して変死
藤堂藩お家断絶の危機
幕府の提案
家斉様の33番目の若君を花婿に迎えること
花婿は徳川石五郎様、23歳、唖(おし)、茫洋
花嫁は鞠姫(まりひめ)様、19歳、才媛美少女
鞠姫様はおかんむり
若君蓮之介様変死の謎が解けるまで
結婚初夜はおあずけ
藤堂藩に忍び寄る魔の手
服部蛇丸とくノ一たちの恐るべき忍法
謎の忍者「自来也」との死闘
自ラ来タル也
『自来也忍法帖』
***
( 注:*は手裏剣のつもり
(^ ^; )
(これがいわゆる、”少年摩羅人アルク・コーガン”の
『失笑・スピロヘータネッチョリ目線:流し目波状攻撃』part59
っつーこと? あ、ごくろうさんpart59)
謎の忍者「自来也」登場、『自来也忍法帖』を読みたまえ、ボケット小僧君、むはははは。
◆オレのオモシロ度(初読)=★ (★5つが最高。)
◇ボクのオモシロ度(再読)=☆☆
2004.04.04.(また読者が減っちゃったかな)
*****
ボクの「自来也忍法帖」データ ***** .
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えー、これはボクの個人的趣味です。
忍法名とか脇役陣とか時代とかをExcelで並べ替えして遊ぼっかな、っつーつもり。
忍法帖長編第14作目
初連載誌:週刊漫画サンデー(実業之日本社)1964年9月16日号~65年3月17日号
(山田風太郎43歳:執筆時)
時代設定:天保7年10月~天保8年夏(1836~1837)
登場人物
①自来也(じらいや)謎の忍者:阿波流忍法死人谺(しびとこだま)(死人にとり憑き乗りうつり生きるが
ごとく言語行動を支配する。)
:阿波流忍法月の羽衣(つきのはごろも)(月光色の布をまとうと、月夜に姿が見えなく
する。)
:忍法血縄(ちなわ)(自分の腕を傷つけて血を縄の先端に塗りつけ、縄を投げると貼
り付いて離れない。)
甲賀忍者
①甲賀 蟇丸(こうが がままる)甲賀忍者。徳川石五郎の教育係。40歳位。
:忍法名不明(誰にでもそっくりに変身する。)
伊賀忍者
①服部 半蔵(はっとり はんぞう)初代服部半蔵、慶長元(1596)年に死去・八千石の服部石見守
(いわみのかみ)・江戸城の半蔵門にその名を残す。:忍法名使用せず&不明
②服部 蛇丸(はっとり へびまる)伊賀服部郷無足人服部一族の首領。35歳位。
:忍法名不明(忍法浮寝鳥を陽の忍法とすると、陰の忍法で、水面に足裏をふれ、水
中に逆さに立って走る。)
③阿波 隼人(あわ はやと)伊賀服部郷無足人服部一族忍者。お貞の兄。茜の許嫁。
:忍法浮寝鳥(うきねどり)(重量のない人間のように水の上を沈まずに走る。『忍法忠
臣蔵』『忍者石川五右衛門』『忍者車兵五郎』の忍法浮寝鳥と同じ。)
④彦四郎(ひこしろう)伊賀服部郷無足人服部一族忍者。:忍法名使用せず&不明
⑤名は不明(なはふめい)伊賀服部郷無足人服部一族の忍者たち。:忍法血縄(ちなわ)(自分の腕
を傷つけて血を縄の先端に塗りつけ、縄を投げると貼り付いて離れない。)
伊賀服部郷無足人服部一族くノ一
①お丈(おじょう):忍法精水波(せいすいは)(五人の女と性交すると毎夜性交しないと精液は止まら
ず男は死ぬ。)
:忍法蘭奢待(らんじゃたい)(斬った腕や足が生きているように自在に動く。)
:忍法髪招き(かみまねき)(髪の毛を風に飛ばせて文字にして相手に読ませる。)
②お塔(おとう):忍法精水波(せいすいは)(五人の女と性交すると毎夜性交しないと精液は止まらず
男は死ぬ。)
:忍法くノ一蝋燭(くのいちろうそく)(毛穴から油をしたたらせ壁や障子に塗りつけ、両
手の爪と爪を擦って火をつけ、炎の海とする。)
③お津賀(おつが):忍法精水波(せいすいは)(五人の女と性交すると毎夜性交しないと精液は止ま
らず男は死ぬ。)
:忍法乳しぼり(ちちしぼり)(血液をすべて愛液に変え、股間から放出して死ぬ。その
愛液を浴びた女は二間以内に近づいた男を狂気淫乱させる。)
④お戒(おかい):忍法精水波(せいすいは)(五人の女と性交すると毎夜性交しないと精液は止まら
ず男は死ぬ。)
:忍法髪招き(かみまねき)(髪の毛を風に飛ばせて文字にして相手に読ませる。)
:忍法舌轆轤(したろくろ)(女と口吻をして、舌をろくろのようにこねくりまわして男根の
ように変化させる。そしてその女と口吻をした第二の女の口は女陰に変化し、男を発
情させる。)
⑤お貞(おてい):忍法精水波(せいすいは)(五人の女と性交すると毎夜性交しないと精液は止まら
ず男は死ぬ。)
⑥茜(あかね):忍法精水波(せいすいは)(五人の女と性交すると毎夜性交しないと精液は止まらず
男は死ぬ。)
:忍法髪招き(かみまねき)(髪の毛を風に飛ばせて文字にして相手に読ませる。)
脇役陣
①徳川 家斉(とくがわ いえなり)第11代徳川将軍。64歳。54人の若君、姫君がいる。
②藤堂 和泉守(とうどう いずみのかみ)32万3950石の伊勢の津の藤堂藩主。45歳位。
③藤堂 蓮之介(とうどう れんのすけ)32万3950石の藤堂藩主藤堂和泉守の息子。23歳位。
④中野 播磨守 清茂(なかの はりまのかみ きよしげ)向島の御隠居。中野石翁。徳川家斉の寵
臣。将軍徳川家斉の寵姫お美代の方の養父。71歳。
⑤藤堂 内匠(とうどう たくみ)32万3950石の藤堂藩江戸家老。
⑥渡辺 主膳(わたなべ しゅぜん)32万3950石の藤堂藩江戸家老。
⑦綱手の方(つなでのかた)藤堂和泉守の御国御前。29歳位。
⑧お美代の方(おみよのかた)将軍徳川家斉の寵姫。40歳。
⑨水野 出羽守(みずの でわのかみ)幕府老中。
⑩溶姫(ようひめ)お美代の方の長女。加賀へお輿入れ。
⑪末姫(すえひめ)お美代の方の次女。安芸へお輿入れ。
⑫藤堂 高虎(とうどう たかとら)徳川家の重臣。初代藤堂藩主。すでに死去。
⑬鞠姫(まりひめ)藤堂蓮之介の妹。19歳。
⑭徳川 石五郎(とくがわ いしごろう)将軍徳川家斉の33番目の子。寵姫お美代の方の息子。
23歳。唖(おし)。
⑮感和亭 鬼武(かんわてい おにたけ)読本作者。文化3(1806)年「自来也説話」を著す。
⑯市川 団十郎(いちかわ だんじゅうろう)市村座の歌舞伎役者。七代目市川団十郎は天才とい
われる。歌舞伎「自来也」を演じる。
⑰民谷 伊右衛門(たみや いえもん)歌舞伎の世話物「四谷怪談」の登場人物。
⑱片岡 直次郎(かたおか なおじろう)御家人崩れの若者。
⑲河内山 宗俊(こうちやま そうしゅん)御数奇屋坊主。
⑳藤堂 仁右衛門(とうどう じんえもん)32万3950石の藤堂藩国家老。白髪頭。
21喜多川 歌麿(きたがわ うたまろ)浮世絵師。美人画大首絵で有名。
22竜丸(たつまる)綱手の方の息子。
23藤堂 采女(とうどう うねめ)32万3950石の藤堂藩重臣。老人。伊賀上野の白鳳城の城代。
24竜庵(りょうあん)藤堂采女かかりつけの町医者。35歳位。伊賀服部郷無足人服部一族の出身。
25荒木 又右衛門(あらき またえもん)柳生流の名剣士。寛永11(1634)年初冬伊賀上野鍵屋
の辻で30人以上と戦いめざす敵を討ち取った。すでに寛永14(1637)年8月24日死
去。享年41歳。
26楓(かえで)伊賀上野の白鳳城の新規採用の侍女。上野の町の組紐問屋の娘。
27宗三郎(そうざぶろう)上野の町の傘問屋の息子。楓の許嫁。
28紅葉(もみじ)伊賀上野の白鳳城の侍女。
29俊乗坊 重源(しゅんじょうぼう じゅうげん)鎌倉時代の奈良東大寺の僧。伊賀上野の阿波の宿
に十一宇の大伽藍いわゆる伊賀の新大仏を建立した。
30松尾 芭蕉(まつお ばしょう)伊賀出身の後世の俳人。「むざんなや かぶとの下の きりぎりす」
という句を詠んだ。
目 次
序の幕
第三十三号
鞠姫様はおかんむり
無足人
おあずけちんちん
待った
自来也初の登場
朧(おぼろ)問答
東西(とざい)東西(とうざい)
髪まねき
第一波
妖春風
舌轆轤(したろくろ)
第二波
第三波
伊賀のぬれ仏
危険物
綱手
蟇丸
女人蝋燭(にょにんろうそく)
反間苦肉
第四波
波切大鼻(なきりおおはな)
玉石(ぎょくせき)倶(とも)に焚(や)く
阿呆鳥
自来也最後の登場
* ボクの「自来也忍法帖」データ おしまい*
2004.04.04.(まだ読者が残っているかな?)
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