日本は独自の文明持つ国
445(よし子)のページ「今日という日」日高よし子更新2009年3月2日 7:25 445TOPへ 今日という日TOPへ 詩歌集『夢幻』へ マイメードソングへ 
【目次】
日本の常識は、世界の非常識ソ連崩壊に日本も一『各民族は平等』という国連公理日本◎『嫌国教育』の先には?音声画像6/14へ日本は独自の文明持つ国
        日本の常識は、世界の非常識
 今朝の産経新聞の久田恵氏の『家族がいてもいなくても/107』「100年に1度の苦境なんてウソ」にあるように、60年前の記憶が生々しい世代(戦争経験者)から見れば、敗戦後の日本全土一面焼け野原だった状況と、「現在」の苦境とは比べものにならないでしょう。
 平成7年の阪神淡路大震災時の被災者達の整然とした助け合い行動も戦後の経験知が無意識に作用したのかもしれませんね。60年前といえば私は2才でしたから勿論覚えている筈ないですが、今から約3年余り前に亡くなった私の母から私が小学生の頃それはもう毎日の様にその惨状を聞かされ、それだけでも充分な『平和教育』になった。
 母は年老いても『戦争はイヤヤ!』を口にすることがあった。だから想う、そんな言葉を2度と日本国民が口にしなくていいように、日本国土が2度と爆弾と火の海になることがないように、政府は万全な国防体制を整えておいて欲しい。
 
 司馬遼太郎氏の「日本人とは何か/対談者・犬養道子/あっけらかん民族の強さ」の中に、司馬『私は非武装論者ですが、これは多分にオトギバナシでして実際に非武装やるとなると大変です。逆に国民皆兵になり老若とも簡単な軍事訓練を受け全国津々浦々まで国を守る意識で満たさないといけない。という事は一種の絶対主義が出てきて、絶対政権をつくらざるを得ない。でこれはご免だ。お国柄にも合わない。ということで私の非武装論はドウドウ巡りして終いには行き詰まってしまう。それとは別に、他の非武装論者は内心困っているのではないか。来年昭和45年は安保(更新)の年だが<安保即時廃棄>をと唱える人はその次に来る言葉を言ってはいない。中国、ソ連(現ロシア)と結ぶとか、絶対非武装の自主独立でいこうとか、そういう次の言葉こそが重要なんで、更に一国単独の非武装論には先の問題(絶対主義)が起こってくる。』犬養氏「安保即時廃棄というのは悲願(理想)としては言ってもまぁいい。それは日米関係、せいぜいアジアの枠内でしか問題を見ていない。不幸な事だが世界が中国の存在を睨みながら米ソの2つの天秤の上に危ういバランスを保っている。この天秤の片方から日米安保の重りを即時取りさるとどうなるか。天秤は大きく傾く。日本人は日本の為のみならず、世界の為にも考えないといけない。10年前には私は幼くてそんな処を見なかった。安保反対と言ったけどバカでした。」司馬「やはり19世紀後半のバランスパワーの国際政治が続いている。これに目をつぶって幻想に耽けるわけにはいかない。」以上、抜粋。
 この対談は昭和44年頃でしょうからソ連国崩壊前で遠い事の様に思えますが、このソ連崩壊に日本も一役かっているのです【下記に詳細】。いまから丁度20年前先ずベルリンの壁が崩壊して米ソ冷戦は終った。しかし、それ以降、市場経済(資本主義)を導入した中国は外貨準備高世界一という経済力を背景に毎年2ケタの軍備増強路線を敷いている。そして核を持った北朝鮮は、最近のアメリカの情報によれば核爆頭を発射台に据えたという。としても本当に他国の国土に落とすような度胸などないとは思うのですが、ワカラナイ国であるのだけは間違いありません。以前から、中国と北朝鮮のミサイルは日本全土を射程に入れているのですよ。大分前には、中国はアメリカも射程にいれていたのをアメリカの抗議に外したそうです。日本は抗議位したのでしょうか?ミサイル向けられているなら此方も中国に向けるべきでなのでは?これを正常な感覚というのです。戦後の日本は「異常」に「慣らされて」少し他国とは感覚がずれてしまっている。先述の対談の非武装論は結局昭和45年に安保条約の更新を為した事で立ち消え、現在に至っている。『改憲』を訴えて作家の三島由紀夫が自決したのは同年のこの後の事。

 最近の民主党の小沢党首の発言に「日本の防衛は海軍だけでよい」。又先日来日したヒラリー国務長官に会った時も「日米関係は対等に」と言ったという。周知の如く現在の情勢下、小沢氏が言う「海軍だけでいい」という国の防衛は有事の時はそれで済まないのは歴然で、アメリカに依存しなければならない。例えば日本領域又、海賊頻発のソマリアで自衛隊活動時という限定的範囲の最低限度の集団的自衛行使権は使えるようにしてこそ『対等』の関係がアメリカにも、又国際的にも通用すると思う。ソマリアという国は無政府状態で漁民が海賊になってしまっているとの事、それでもロケット弾まで持っている。日本のタンカーが以前に海賊に襲われ船の前部側面を損傷しただけで済んだが、多国籍軍の英兵が海賊の銃弾で死亡した。だから今度自衛隊が自国タンカー警護中、他国船が海賊に襲われた時は、助けるべきでしょう?それを集団的自衛行使権が日本では認められていないので、と『見て見ぬふり』をするのですか?そんな『非常識』なことしたら頭の程度を疑われますね。世界を相手に貿易して経済発展した国には、応分の貢献を求められるのは当然だ、ましてや自国船も助けられた事があるのに、そんな事も解らないのかと。
 日本の常識は、世界の非常識

  ◎ソ連崩壊に日本も一役(日本人の底力/渡部昇一氏著より)
 【1429年コロンブス(1446〜1506)がアメリカ大陸を発見、これにより世界は大きく変化した。15世紀から20世紀まで白人が他の文明圏を植民地化し住民を奴隷にしていた時代が続いた。これを初めて実力で阻止したのが日本。明治維新後、日清、日露戦争に勝利したが、それはこれまでやったことのなかった近代戦で陸戦でも負けなかったし、日本海海戦は空前の大勝利だった。何故世界最大のバルチック艦隊に日本が勝利出来たか、その理由は日英同盟を結んだことにある。しかし、野蛮と思っていた有色人種と何故イギリスは同盟したか。それは会津藩出身の芝五郎(1860〜1945)の働きによる。日露戦争の4年前中国の『義和団の乱』という西洋化反対の宗教団体による騒乱が起き多くのキリスト教徒が殺されたが、清王朝は彼らを黙認し、後にそれを公式に援助して北清事変という大騒乱になった。北京の外国人居住地が囲まれ 皆殺しの危機の中、各国は軍隊を派遣、その後北京城内に少数の日本軍を率いたのが柴五郎である。日本兵は圧倒的に優秀で9カ国の北京駐在軍の司令官になった。イギリスのマクドナルドは彼を最も信頼していたという。しかし、日本軍の偉さはむしろ鎮静後に発揮された。各国の要請で派遣された日本の第5師団は、最も勇敢に戦って北方解放に貢献した。その後勝利した連合軍はそれぞれの守備地区で兵士達が略奪や暴力事件を起こしている中、日本軍の守備地区だけはそうした行為は一切なかった。 イギリスは戦闘における日本軍の優秀さと、戦後の紳士的な振る舞いに日本という有色人種国家をすっかり見直した。日英同盟の陰にはこうした事実があった

 そういうわけで20世紀初めから日本だけが唯一白人と肩を並べる事が出来る民族だった。なんのことはない、台湾も韓国も今ではシナさえ日本式の方法を取っている。 文明未開国で化外の地と言われた台湾は日本のやり方で教育、インフラ設備、工場を建てた。韓国も同じ。知人の黄昭堂氏は昭和医大の教授をしていたが、日本人のお陰で自分達を縛っていた儒教絶対という枠が壊れ、台湾は近代化出来た。韓国も同じと言う。日本の実践により多くの発展途上国に勇気を与えた。大東亜戦争に負けたとはいえ、あの戦争を境にこれらの諸民族は独立し近代化への道を歩んだ。これに日本人が手を貸したのである。
 それが冷戦終結に繋がった。日本がいなかったら、世界は米ソの睨み合いという硬直状態が続き、核の保持力競争に明け暮れしただろう。米ソ冷戦をよそに日本は着々と物作りに励んだ。小型計算機、ラジカセを開発ししかもインドネシアやマレーシア等の発展途上国でそれらを作らせた。ベルリンの壁が崩れる前、ハンガリーブタベストの娘の友人の家を訪ねた時、彼らは異口同音に『日本は天国』と言った。欲しいものは全部日本製だと言うのである。これまでサル同然と思っていたのに憧れの商品を見れば『メイドインマレーシア』と書かれ、その背景には日本がいるわけだ。鉄のカーテンの東側(ソ連支配国)にいてこれまで優秀だと思っていた白人がオランウータンの住む東南アジアからも取り残されたという感覚を持った時どうなったか。信じていた共産主義のへの信頼を失ったのである。アメリカの経済学者、社会学者でもあるピーター・ドラッガーも『冷戦を終らせたのは日本である』という主旨の事を語った。日本人が果たすべき役割が改めて見えてきた様な気がするではないか。日本は今後の世界の師表(指標)になるように生まれて来た民族なのだ。かっての古代ヨーロッパでアテネが、後のローマがそうであり、近代ではイギリス、最近ではアメリカがそうであったように。
 第3次世界大戦のない世界に於いては日本が師表、国の在り方としての導きの星になり得るのではないかと思う。 】

      『各民族は平等』という国連公理日本
 先述のイギリス人等に見る白人の『有色人種劣等観』の原因は、【進化論の不当拡大<類人猿→黒人→褐色人→赤色人→黄色人種→白人>となると信じられていた。その差別意識の根源は、近代の数学や自然科学や近代工業は目の青い白人にしか出来ないと思われていたからである。そして日本人以外の有色人種もそう思い込んで、白人支配を当然と受け容れるようになっていった。しかし、日本は忽ち欧米の数学、自然科学、近代工業をマスターし、ヨーロッパも出来ないような近代的な大戦争(日露戦争の勝利)をする事が出来ることを世界中は見たのだ。皮膚の色の進化程度は関係ないということが皆にわかった。
 21世紀になった時には『各民族は平等』という事が国連でも公理になっている。
 この『公理』は日本人が地球にいなかったら、半永久的に認められる事はなかったであろう】。  【】この部分(日本人の底力/渡部昇一氏著より)抜粋、以上。

      ◎『嫌国教育』の先には?音声画像6/14へ
 戦後の日本といっても昭和45年以降位から学校の歴史教育がだんだん自虐的になり、
それは中国の「愛国教育」=反日教育と歩調を合わせる如くとなった。但し「愛国教育」のところは日本の場合『嫌国教育』となるだろう。だから、日本の悪い部分ばかり、嘘も織り交ぜ<これでもか、これでもか>というくらいに教える。この渡部昇一氏著の『日本人の底力』を読めば日本、日本人もこんな素晴らしい処があったのだ、という事を教えられる。上智大学名誉教授である渡部昇一氏は東京裁判の記録を原文の英文から読み解き、日本人の自虐史観の元凶は敗戦後米GHQが日本を裁いた『東京裁判』にあると一貫して主張されている。だが日本の敗戦後の公職追放等で残った人間(共産主義者)が教育界を席捲しそれは球根となり、やがてその教育を受けた人間が又次の教育界のみならず、メディアや、出版界等の花となりそれは益々増え続け、国民意識の中に東京裁判史観=自虐史観が埋め込まれた。だからそれとは違った歴史観を受け容れる土壌を頑な石のようにしてしまい、元来『相対的民族』である筈の日本人の長所までもが自虐史絶対主義を墨守する民族に変えてしまった。『嫌国教育』の先には何があるのか?と考えたことがあるだろうか?自分の国を愛さない又は、愛するな、という事は、この日本が他国のものになっても『なんともない』と感じるようになる事ではないか。その先になにがあるか?日本人は何処で生きていくの?例えば中国が侵略して現在自治区としているチベットや、ウイグル、内モンゴル等には漢民族が今や70〜80%を占め主要な職業を独占し、元々の現地人は末端の肉体労働に追いやられている。
 日本は格差社会と言っても義務教育は受けられ、健康保険制度もある、世界の国々又戦後の日本から比べたら社会設備、治安、街並み、持家、国民生活はずっと向上している。これらは我ら日本人が築き上げたものだ。(正確に言えば敗戦後の経済復興の基礎固めは私達の両親世代が為したもの。この世代はその青春時代を戦争にかり出され、敗戦と言う悲惨な体験をし、それでも戦後の復興に邁進し貢献した。そういう世代を特別に待遇するのなら分るが、人生の晩年に待っていたのは『後期高齢者医療制度』だった、と思っている人が多いのではないだろうか)。
 
 愛国心を教えなくてなんで、公務員が、教師が、官僚が、政治家が、私利私欲でなく、国民の為に働くという当然の義務を遂行し得るだろうか。教師のヤミ専従も、官僚が『後期高齢者医療制度』を考えるのも、、社保庁の年金の件も、根っこはそこに「愛国心」を教えられない事にある。ヤミ専従というのは日教組の組合活動(授業時間内の)だが、日教組が推進した以前の『ゆとり教育』などというのは、中国の毛沢東が行なった愚民教育と同じ。要は国民に知恵をつけ余り賢くすると政策遂行の差し障りになるからと一部の者を除き、農民を見習え!と学生を農村へ行かせた。だからこの頃の人間は使いものにならず、後の者にも追い越され出世出来なかったという。

       日本は独自の文明持つ国
    ”日本語の 言葉の「音」は 骨組みを
           大和の「訓」子 情感 み言葉”
   (夢幻より)
 先頃亡くなったサミエル・ハチントン氏の「文明の衝突」でも述べている通り『日本は独自の文明を持つ』という事を、もっと以前に言明したのがイギリスの東洋学者アーサー・ウェイリー、ゆはり渡部昇一氏の「日本人の底力」に【アーサー・ウェイリーは兄弟ともサーの称号を貰う家柄でウェイリーも古典は常にトップクラス、ヨーロッパに留学しフランス語、スペイン語、ドイツ系ユダヤ人だったのでドイツ語も出来た。大英博物館就職の彼の最初の仕事がシナ絵の分類でシナ語に精通もした彼は同じ漢字民族として日本に関心を持ち『源氏物語』をはじめをはじめとして数多くの翻訳を出し各国、各界の世代を超えて多大な影響を与えるなど、まさに言語学の天才と言っていい。その天才が『日本はシナ文明とは異なった一つ文明である』という結論に達したのである。つまり言語学的に見てもシナと日本は似て非なる文明を持っているとした。
 先ず『日本語』がいかに日本独自のものかというのが、彼の出した結論だった。(昨年千年紀だった源氏物語には漢語が殆どない。<中将などは大和言葉にないが>、万葉集もほとんどない、和歌も明治時代までは原則として漢語は入らない)。それ以外に3つの独自性がある。『皇室』『神社』『日本仏教』この4つの要素が日本人のアイデンティティ(本質・素性)になると私は考えている。
 シナには「神話から続いている王朝がない。清朝は満州族、明朝は漢民族、その前の元朝は蒙古族王朝だった。イギリスも今のウインザー王朝が始まったのは1714年で、今のスウェーデン王朝が始まったのはフランスで王位が空いた時にナポレオンの将軍の内からナドット元帥をスウェーデン人達が選んで王位に就けた。このように日本人のアイデンティティの第1番に来るといっていい『皇室』は神話の時代から2600年以上もの間続いていてそのような国は他にはない。】【文明とは継続されているもの。文化とはある時代、地域等に産まれるもの】【日本とは一つの言語、一つの文明を持つ民族
  【】この部分(日本人の底力/渡部昇一氏著より)抜粋、以上。
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