・樟護花遮: |
岳飛が金軍の侵攻に対して、皇宮を護る熱情を詠った詞『滿江紅』「登黄鶴樓有感」「遙望中原,荒煙外,許多城郭。想當年,花遮柳護,鳳樓龍閣。萬歳山前珠翠繞,蓬壺殿裏笙歌作。到而今、鐵騎滿郊畿,風塵惡! 兵安在?膏鋒鍔。民安在?填溝壑。歎江山如故,千村寥落。何日請纓提鋭旅,一鞭直渡淸河洛。却歸來、再續漢陽遊,騎黄鶴。」 による。南朝側の北朝に対する戦いを謂う。 |
・樟: |
くすのき。楠木氏を謂う。ここでは、楠木正行のことになる。 |
・遮: |
(天子の行幸の際、)天子に近づけないようにする。 |
・紫臺: |
天子のいる所。宮城。また、神仙のいる所。ここでは、南朝の皇宮として一時期使われた堀家の邸宅を指す。 |
・禁苑: |
宮中の庭園。後醍醐天皇、後村上天皇、長慶天皇、後亀山天皇にとっては、賀名生(あのう)の里の梅林はそうなろう。 |
・盤: |
お皿。 |
・菟蒵薹: |
蕗(ふき)の薹(とう)。 |
・菟蒵: |
蕗(ふき)。 |
・薹: |
花をつける茎の伸びたもの。とう。 |
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