同内遊獵路櫻堤

那年與爾偶相逢， 今日共觀河畔紅。 何限翠煙籠古里， 神州前路亦朦朧。

那(か)の年　爾(なんぢ)と　　偶(たまた)ま 相(あ)ひ逢(あ)ひて， 今日(こんにち)　共に觀(み)る　　河畔( か はん)の紅(くれなゐ)。 何(なん)ぞ限らん　　翠煙(すゐえん)　古里のみに籠(こ)むとは， 神州の前路も　　亦(ま)た 朦朧(もうろう)。 　　　　*************************

仏隆寺の「千年桜」を見に行こうとしたが、道に迷い、桜並木が見えたところでお花見をした。そこは、同じ宇陀市の篠楽(ささがく)の地にある「猟路(かり じ )の桜」だった 。笠間川の堤の上に見事に咲いていた。 　　そこに貼り紙があり、東日本大震災のため、今年はセレモニーを中止し、そのために用意していたお金は義捐金として送ったとの旨が書かれていた。ここはまだ花が満開であったが、見物する人があまりいなかった。 　　　　　　　　　　　---------------- ・神州：ここでは､日本を指す｡

平成二十三年四月十五日

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