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チェロ・メイキング 2.内型と裏板 HOME
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◇ 内型や裏板の切り抜き
この内型に使う木材は、ヘンリーさんの説明では18〜20mmの厚さの合板(cabinet grade birch plywood = 戸棚用カバノキ合板 ≒ シナベニヤ合板が近いのでは?)を使い、上中下の三層で構成。

その中間は、スペーサーで補うわけです。


全部、ホームセンターの特売・安い12mmのコンパネを使ったので、それだけ、しっかりと正確にくり抜きました。
丁寧に抜くと、外側から、半割の外形型ができます。

ただし、これは使わなくても済むかも知れないし、
あれば、何かの折りに有効となります。

上下は二枚重ねしてクランプで固定し、
丁寧にぴったり合わせます。
接ぎ合わせた裏板も、外形に合わせ、
小型のベルトソーでくり抜きました。
コーナー部先端部分は、ベルトソーの、ノコ刃の回転を考慮して8mm程度のドリルであらかじめ穴を空けておきます。

テンプレートから鉛筆でトレースした線だから、その線の外側を余裕をもってカットすればまず問題はありませんね。
細かなところは、ゆっくりと、丁寧にカットします。
内型のコンパネと裏板のカエデ材、
ベルトソーのくり抜きだけをまとめてやった感じ。
◇ 裏板のアーチング
削り台(下の台も)ベニヤでつくり、
アーチング・ゲージに合わせて荒削り。

さすが大物のチェロ、
ここまで削るのにゴミ袋に3杯の削り屑がでた。
ヴァイオリンでもそうですが、
形がだんだんできてくるのがとても嬉しいものです。
小さな反りカンナは、ヴァイオリンではよく使うもの。

中間のものと大きな方を、今回は最も多く使いました。
ヘンリーさんの内型は三層構造、それぞれのレイヤーの中間にはスペーサーを入れ、ネック側で115mm、エンド側を118mmと、全体で3mmのテーパーがつくように仕上げます。ま、ほんの気持ち程度、下ぶくれにしてあるデザインなんですよ。
知人のT氏は、このタイプの型だと、彼の先生が『底面の水平がたもてないからあまり良くない』、といっていたことを想い出す。

だが、こうやってできあがると意外に丈夫そうだし、コンパネに狂いがなければ、表裏とも完全に水平。
クランプのボルト穴を空け、ついでに型を安定させるために、各ブロックも貼り付けました。
裏板のアーチングも、ほぼ完成。
パフリングのチャンネル彫りを残すが、ご覧のように、
水平方向にしてもほぼ図面通りに削り上げた。
表面がきれいに仕上がらないと、
裏側に進むことができないのだ。

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