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木工の楽しさ・おもしろさ No.13 とても楽しい簡単・木工クラフト! 切り抜き・組立模型 2012 2.6 |
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もう30年は前になるでしょうか、写真のミノカサゴはそのときにつくったものを事務所の天井からぶら下げて、
モビールのようなインテリア・モチーフとして飾っていたり、下の写真のコオロギの方は、書棚の中に飾ったりしていました。
当時、ずいぶんはまり込んでいましたから、こうした模型もいくつもつくりましたが、下のふたつはその生き残り?です。
大きさは、こちらのミノカサゴが幅500mm、高さ340mm。 できてからの年数が経っているので、全体の汚れやベニヤの剥がれ、 折れたところなどのキズも目立ったので、それらを修復。 その後、白いラッカー・スプレーを吹き付けて仕上げました。 |
こちらのコオロギは少し小さく、幅270mm、高さ200mmほど。 これもベニヤが剥がれたり、骨がくじけたり・・・していましたので、 骨接ぎ?後、チョコレート色のラッカー・スプレーを塗りました。 |
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それが、去年の暮れ、何気なくネットで検索していたら、これらの品物が今だにアマゾンで扱っていたのです。 寒い冬には、この程度の工作ならコタツで楽しめますから、早速、何点かオーダー。 この模型は、下の写真のように、シナ・ベニヤにビク抜き(*注1)で打ち抜いてある部品を切り取り、 図面通りに組み立てるだけの木工クラフト、道具らしい道具はいっさい使いません。 簡単な割に、意外に楽しいし、できたものはこのようにインテリアとして飾ることができるというおまけ付きなんです。 *注1: 「ビクトリア」という段ボールやジクソーのような厚紙を打ち抜く機械を使い、加工されています。 この機械の仕掛けはごく簡単。特殊な型を使い、プレス機でブレスして打ち抜きます。 型は、厚いベニヤでつくられていますが、昔使っていたゼンマイ時計の平バネを利用し、 そのバネの片側だけを研いで、打ち抜く刃物になっているのです。 くり抜く形そのままの線を厚ベニヤに写してミシンノコで切り、 その切り目に合わせ、しっかりとバネの刃が組み込まれています。 |
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それぞれの部品はかなり細かく打ち抜いてあるので、 それらを折らないように、丁寧に抜いていきます。 |
パリがついている部品は、小さなサンド・ペーパーもついているので、 きれいにこすって取り、図面の番号どおりの部材を組み合わせるのです。 その際、ボクは要所要所にボンドを1滴ずつつけて接着しました。 |
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こちらはボクが大好きな、ジュラシック・パークでおなじみの、 肉食系の巨竜・ティラノザウルス・レックス、 簡単な割によくできた骨格標本? |
70歳にもなった老人が、まるで少年のように、こんなものをつくり、 ながめてニヤニヤしているのです。 |
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始祖鳥 |
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こちらはメタル製、これはこれでクールです。 |
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ちなみに、このメタル製のものもベニヤ製のものも、だいたいひとつ千円少々ですから、 大人の趣味として、ゴルフやカラオケ、そして、飲むことを考えたらずいぶん格安です。 しかも、これらは壊さず、廃棄しない限り、上の実例のように、後々まで残ります。
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