ただただ舗装路をはずれて、未舗装の直線道路を二時間、合計3時間半走るとトドの生息地に到着します。
バルデス半島やペンギンの生息地プレタトンボへは、ほぼ公共交通機関がないので、レンたーカーか現地
ツアーに参加することが必要で、それらの便利な基地になるのが、プエルトマドリンの町になります。
この桟橋に面した海岸と通り一帯に町が広がり、田舎町ですが一応の必需品は揃いますしホテルも完備しています。
観光客を相手にしたツアー会社も揃い、人数に合わせて送迎もしてくれます(英語・スペイン語の混載車)。
ほぼスペイン語、でまったく言葉は通じませんが、自然を見るには言葉は無用! 何とかなるもので心配無用です。
私が愛用するスーパーマーケットは、フランス系の 「カルフール」 が、この国中を網羅して居るのが解ります。
エコツアーというのは、こうした物を言うのかも知れませんが、広大過ぎる自然の中でポツンポツンと動物に会い、 端の方で邪魔せぬように静かに見ているのは、観光としては結構かったるいと申し上げるのが本音でしょうか。 簡単に申しますと、12時間かけてダートを走り回るにしては、収穫の少ないもので、もう一度行きますか? と、問われたら考え込むでしょうね。 マゼラン海峡のある ウシュアイを選べば良かったと反省しています。 |
今回、食べ物のことに触れていないので、アルゼンチンで出会った肉料理を取り上げてみましょう。
兎に角そのボリュームは日本人の胃袋では正直追いつきません。 兎に角デカイのです。
牛の内臓とステーキのセット (パリジャーダ)を頼んで、大失敗! 味付けは単純でなじめますが、山のような肉の量に 食欲も失せてしまいます。 おまけに日本の肉に慣れた者には、歯が立たないと言うか噛み切れないのでお手上げです。 |
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サーモンなら何とかなるかと注文して又びっくり! 日本の鮭の切り身三枚分がばっちり付いてきます。 ラムに挑戦 したら、右写真の子羊の丸焼きから、やや〜と無造作に切り落として提供され、そのまた大盛りにげんなり! どうしても 私たち老人には太刀打ち不可能です。 町の食堂でお子様ランチ用の一番小さなステーキを頼んで出てきたのが |
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左の焼き肉です。 どうなっているのと聞きたいぐらいで すが、こちらでは当たり前のこと。 アイスクリームを 買えば、五〇〇円でカップヌードルの器ほどの容器に山に なって渡され、二人で一つを平らげるのに大変! 五日目には、ついに近所の寿司バーを訪れました。 日本 人などは相手にしないと言うか、完全に現地のおしゃれな 空間として定着しているのが解ります。 アメリカから輸入された営業形態なのでしょうが、 バーか クラブのような雰囲気の中で、寿司らしい物を楽しむことが 出来ます。 握っていたのは勿論現地の方、お客様は我々以外すべて 現地の方々で、どちらかと言えば高級店なのでしょう。 飛行機の中の雑誌に「すしばー」が載っていたので完全に 根付いているのでしょう。 蕎麦はまだまだ外国進出でき ませんが、寿司は完全に国際食になっています。 |
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多分、寿司は健康食品ダイエットな物と位置付けられて 居るのかも知れません。 あの肉を平らげる現地の方 に写真のような小皿盛りなんて、アペタイザーというところ サーモンはそれなりに頂けましたが、寿司飯から醤油まで 何でも砂糖味が入っているのには参りました。 パリの日本食店でもそうでしたが、すべて甘い味を加えな いと、現地では受け入れられぬ物のようです。 再度訪れ、顔なじみになった店員さんに、持参した日本 土産の「蝋細工の寿司」をプレゼントして、これが日本の 寿司だとアピールしてきました。 従業員達が、集まって楽しげに談笑、嬉しそうに握手 を求められ、国際親善が出来たような気がします。 |
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プンタトンボのペンギン保護区は一見の価値あり! 数万羽と言われるペンギンが、広大な浜辺から丘陵までを我が楽園 として繁殖基地にしています。 一応人間様は小石を並べた通路で仕切られていますが、恐れを知らぬペンギンが 人間様の領分に押し入ってきます。 例のペンギン歩きですから、その愛くるしい姿は、電気仕掛けの縫いぐるみのようです |