第222回四天句会
平成19年12月18日
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兼題 大雪(節気) 数へ日 有馬記念 席題 冬木の芽 |
利孟 千年の古刹冬芽を研ぎ澄ます 数へ日や神棚に積むうす埃 雪富士や箱追ひて乗る観覧車 スタンドの揺るる白息有馬記念 大雪のコート抱へて出す名刺 白美 ドンペリニョンを抜いて有馬記念の夜 極月やはたきて隠す眼の隈 数へ日や秘密文書を火に焼べて 大雪や野良猫潜む縁の下 正 墳山の父母囲む冬芽かな 数へ日や縁のかすれし手帳繰る 大雪や驢馬の嘶く雪もよひ 有馬記念掉尾の運をこの騎手に ぼろ市や出物気づかぬ風をして |
美子 原始の血掻き立て有馬記念待つ 大雪や白湯を啜りて肚決まる 雲間より光の零れ片時雨 蓬髪の鳥枝先に冬芽かな 数へ日の運筆筆意生じけり 武甲 大雪のガラス囲ひの屋形船 数へ日の母のくり言小言かな ラストラン有馬記念の勝ち名乗り 人救ふ犬のお手柄冬木の芽 霜枯や祭りの果ての大広場 恵一 葱の葉の尖りて曲がる山路かな 有馬記念ゴールに湧きし紙の雲 大雪の空に漂ふ飛行船 数へ日や猫と遊びて日が暮れる |
比呂四 大雪やイタリア料理に蕪と芋 数へ日の会議で埋まる予定表 子守てふ名分有馬記念へと 高音のかすかに漏れし耳袋 一回り幹の締りて冬芽かな 耕平 数へ日や謝恩の文字のあるちらし 読み返す記事に朱を入れ有馬記念 城山の冬芽ばかりの大欅 冬ざるる畑にひと筋立つ煙 大雪や欠航決定のアナウンス 義春 数へ日や手垢重ねし日記帳 松島や?群れ飛ぶ冬の海 ゲートイン有馬記念の静けさよ 大雪やきらり飛行機青い空 固くして来季を思ふ冬芽かな |