兼題 初句会 大寒 破魔矢 席題 福達磨 |
利孟 大寒や行司裸足の前相撲 天ひとつ賜る福や初句会 金の鈴下げて鏃の無き破魔矢 初針の替衿急ぎ縫ひつけて 七福に虹の七色福達磨 恵一 福達磨飾りて鞴吹きにけり 天も地もわがものとして初句会 破魔矢受く列の長さよほつれ髪 大寒の浄水場に靄三筋 女房を殺す色悪初芝居 比呂志 跳ねの良き髭を選びて福達磨 火柱のくづれては噴きどんど焼 大寒や肩・腰・膝の温湿布 早々と期限の迫り初句会 おねだりの児の落としたる破魔矢かな |
義春 将門の守れる鬼門破魔矢受く 冬木立風の吹き寄す道祖神 大寒の細き光や十三仏 久闊の同士語るや初句会 特大といふも軽々福達磨 武甲 初句会詠みに祝賀の余韻なほ 破魔矢抱く晴れ着姿の入りて寄席 大寒やセンター試験に子のはやり 初場所の桟敷華やぐ初日かな 着飾りて支綱切断福達磨 あやの 節くれの指で錢くれ福達磨 肩車されて破魔矢の鈴鳴らし 天気晴朗なれども如何に初句会 スケート場ラーメン食べてまた滑り 大寒や予約テレビのふいに点き |
雨竜 急階段息せき上り達磨市 大寒や待合室でうたた寝し 冬至風呂産湯かくやといふ心地 歳時記に重き鞄や初句会 聖橋渡る漢の持つ破魔矢 |