第341回四天句会
平成30年1月11日(木)

   

兼題 初場所 初詣 初御空
席題 初鏡
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ご興味のおありの方はお探しください



  利孟
初場所や稲穂の揺れる高島田
小鋏と小櫛で鬚の初鏡
横綱の四股が地浄め初御空
初売りの抽選券の列に付き
寸刻みに神に近づき初詣

  恵一
初空や宿り木あをく陽に映えて
屏風絵の滝の響きの中に座す
操りの三番叟なり初芝居
初詣犬を抱へて列に付く
初場所や枡の芸妓の髪飾り

  武甲
防具取り弾ける笑顔初稽古
出初式忍びかくやの身のこなし
デッキより望む暁光初御空
初詣幸運あれと引くみくじ
初場所の新三役の気っ風よし

  あやの
眉墨をまづ尖らせて初鏡
いづくかに鳥の声して初御空
鐘を撞くを待つ行列も初薬師
初詣お神酒甘酒お古舞
初場所の優勝パレード星の下

  比呂志
まづ息を掛けて磨きて初鏡
参拝を終へて見上ぐる初御空
歳送るタクトジルベスタコンサート
商売はおいて仲見世初詣
初場所や土俵を割った相撲道

  義春
初相撲大地を揺らし揃ひ踏み
襷待つ走者の挙ぐ手初御空
鳥居下よりの行列初詣
寄る年の賀状の山は高からず
姑の古りし鏡台初鏡

  雨竜
多すぎる願ひを並べ初詣
初場所の力士幟の清々し
初競りの振鈴鳴らしづめにして
初空に姿勢を正すスカイツリーt