[ポケモン・バトルシステム後編]
*後編は主に戦術/実践面について(前編/中編/コンボ)
*参考:ジョバンニ先生のポケモン講座
*ここについては情報が少ないです。(教えて下さいです)
*ここでは、以下の表の項目があります。
題名 | 説明 | |
T | エントリー | バトル中の最初に出すポケモンについて |
U | 交代 | バトル中の交代について |
V | 状況判断 | バトル中の状況判断と読みあいについて |
W | 能力変化 | 素早さなどのステータス変化量について |
T.エントリー
[一番手のポケモン]
前編でも書きましたが、バトルで登場するポケモンの順番はエントリー画面で最初に選択したポケモン が一番最初に出てきます。では、一番手に出すポケモンにはどんなのがいいでしょうか?
3vs3にしても6vs6にしてもどれでも、選ぶ予定のポケモンならどれでもいいと考えるなら完全に間違いです。『別に勝敗なんて全然気にしない』と言い切るなら好きなポケモンを一番手にエントリーするといいです。しかし、勝敗を気にするならいくら好きなポケモンであっても先発向きでなかったり、弱点の多いポケモンである等の場合は違うポケモンを選んだ方が良いです。
基本的には一番手に向いているのは、、、
@素早いポケモン
A弱点の少ないタイプのポケモン
B耐久力のあるポケモン
です。
その他にも相手が共通の弱点を持っているポケモンが多い時にはその弱点を突けるポケモンを1番手にしたり、相手の一番手がかなりの確率で予想できる場合はそれに対抗するポケモンにしたり、又、相手関係に関係なく自分の戦略上どうしても必要ならそのポケモンを1番手に指名する事もあります。
[その後の選択]
バトルにおいてエントリーする順番が関係あるのは1番手のみで、その後のポケモン選びには順序は関係ありません。当たり前の事ですが、選ばれないポケモンはバトルには出てきません。
また、ジョバンニ先生のポケモン講座によると経験上1番手でなくてもダメージが0倍の可能性のあるタイプのポケモンを1匹でも入れておくとなにかと便利らしい。(あく、じめん、ひこう、ゴーストなど)
U.交代
[バトル中の交代について]
交代とは、ポケモンバトル中にポケモンをエントリーした中から違うポケモンに交代する事で、残りのポケモンが全員ダウンしている場合は交代が出来ません。又、交代は必ず先制で出来ます。
ピンチになると交代させたくなりますが、はっきり言ってこれは無駄です。なぜなら交代には1ターンかかってしまい相手が攻撃技を使っていた場合その対象は交代後のポケモンが受けてしまうからです。もちろんこちら側は交代で1ターンを使ってしまっているために動けません。ここでダメージをくらうと交代で出てきたポケモン自体がピンチになり交代の意味がないどころか、ただダメージを食らっただけになります。だから、ピンチのポケモンをそのままつかい続けるのも戦法の内です。
(例外:スタジアム、特にチャレンジカップでは積極的にコンティニューを取るために余裕があれば交代です)
[有効な交代方法]
1.相手の予想される攻撃が全く効かないタイプがいる場合
場合によっては交代してもいいです。理由は交代で出したポケモンはダメージを受けませんし、大抵の場合は有利に戦えます。(例:地面タイプの相手に対し飛行タイプに交代)
2.相手に対し有利なタイプでかつ有利に戦える場合
交代をする場合、防御面でなくて攻撃も考えなければなりません。上の例のように地面タイプに対し飛行タイプを出したとしても攻撃面ではさほど有利とは言えません。変わりに草タイプがいたらそのポケモンに交代します。草タイプは地面タイプの技をくらってしまいますが1/2。しかし攻撃では草タイプは地面タイプに2倍のダメージを与える事が出来ます。特に草タイプはギガドレインという技を持っている可能性が高いでしょうから有利です。
3.状況がどうしようも無い場合
まず、こちらの攻撃が相手に全く通じない攻撃方法しかない場合。この場合、[どくどく]などがあれば使う事も出来ますが、それすら無い場合はHPが減らないうちに交代です。
次に、相手の攻撃が2倍4倍で効いてくる場合で相手を先制の一撃で倒せない場合。この場合は、2倍ならまだしも4倍なら即交代も考えましょう。(例:マンタインに対し電気タイプが出てきた場合)
4.状況による場合
まず、相手が凍った場合。この場合、相手はまず確実になにもできません。交代させる場合も少ないです。こういう場合は見方のポケモンの中にステータスアップの補助技を持つポケモンがいたら交代して相手がこおり状態のうちにステータスアップしましょう。もちろん、すでに対戦中のポケモンがその技を持っている場合は交代する必要はありません。
次に[バトンタッチ]を使う場合。これは例外的交代の1つです。最初に立てた戦略を実行するのであるからよほどの場合でない限り躊躇する必要はありません。
V.状況判断
[状況判断とは]
状況判断とは、バトルにおいて対戦者同士のLVが高くなるほど重要になってきます。自分のポケモンと相手のポケモンを見比べて、そのばの状況を分析するのです。状況判断の簡単な例として以下のものがあります。
1.エスパータイプのフーディンがノーマルタイプのハピナスを相手にした場合
フーディンは特殊攻撃が飛びぬけて高く同タイプの技[サイコキネシス]を使えば大ダメージが期待で来ます。相手はノーマルタイプであるため相性によって1/2になることはありませんので、これを使いたくなります。しかしここで重要なのが状況判断です。ハピナスの能力は特殊防御が高く、防御力はとても低いのです。だから、いくら攻撃力の低いフーディンでも[ずつき]のような打撃攻撃系の技を使った方がダメージを大きいのです。
このように自分の能力値だけでなく相手の能力を見極めた選択も重要です。
2.ノーマルタイプのケンタロスvs飛行/水タイプのマンタイン
相手の弱点を攻めるのはバトルの基本中の基本です。それはタイプによる弱点だけでなく、状況判断によって分かってくる場合もあるのです。この対戦でケンタロスが[10まんボルト]を覚えていたとします。相手のタイプは飛行/水であるため通常の4倍ものダメージを電気系の技は与える事が出来ます。しかし仮にケンタロスが[すてみタックル]を覚えていたらノーマルタイプなので1.5倍されるこの技の方が大きなダメージを与える事があるのです。
理由はマンタインは特殊防御が特に高く、ケンタロスは特殊攻撃がかなり低いのでいくら4倍される電気系の技といえども元の攻撃力が低すぎるのです。(マンタインの特殊防御MAX378!?)対してケンタロスが攻撃力がかなり高く、マンタインの防御力は平均以下です。このあたりから両者の結果は推測されます。マンタインは4倍の弱点を持ちながら相手によってはその弱点をカバーしきれるのです。他のポケモンで2倍程度ならいくらでもあてはまる例がありそうですね。
(もう一つ例がありますが、それは次で説明)
[読みあいついて]
読みとは相手の手の内/次の行動を予測する事です。状況判断の1歩進んだものと考えましょう。
次はその例です。
1.草タイプのメガニウムvs水/岩タイプのサニーゴ
この場合、相手のサニーゴに対しこちらは草タイプのメガニウムでものすごく有利です。なぜならメガニウムが草系の技をつかったとしたら、サニーゴはそれを通常の6倍で受ける事になるからです。ましてや[にほんばれ]と[ソーラービーム]のコンボを使われたらどうしようもなくなります。ここで立場を逆にして行動を予測するのです。
@どういう行動を取るか→当然自分なら交代するでしょう。相手もそうすると考えて良いです。
Aどんなポケモンに交代するか→炎タイプ、飛行タイプ、氷タイプ等です。
Bではこちらの行動は→氷タイプならまだしも、炎や飛行タイプには草系の技は威力1/2です。
→いろんな可能性を踏まえて草系の技ではなくて、ノーマルタイプの[のしかかり]などにします。
2.相手の交代するだろう相手が予測できる場合
上の例で相手のポケモンはエントリーの前の6匹の時に炎系がたくさんいたとします。ほぼ間違いなくこの中から1匹はエントリーの3匹の中に入っているでしょう。という事は交代の時にこのポケモンが出てくる確率が高いです。ここでは[じしん]を選択しましょう。そうすると相手は交代したら、早速効果抜群の攻撃を受ける事になり有利にバトルが戦えます。ただし、、、
@6匹のなかに飛行タイプがいた場合→無難に[のしかかり]
A次に出されると絶対不利なポケモンがいた場合(ファイヤーなど)→こちらも合わせて交代です。
3.こちらが交代して相手が交代しなかった場合
これはいわゆる『読み違い』です。状況はおそらく最悪でしょう。
相手が取る行動を予測するには経験がとても大切です。まず、相手が初心者なのかベテランなのかを考えた上でこちらが読まないと思わぬ相手に苦戦するでしょう。
@攻撃方法をハイリスク&ハイリターンの物(例えば、一撃技)に切り替えましょう。
4.エントリーの時点での読み合い
これは、主にニンテンドウカップで有効な手段です。なぜならばニンテンドウカップは、LVが50〜55までに分かれているからそれによって読める事がある。(ただしポケモン初心者は意外な点が多いのも事実)
@メンバーの中にLV55がいる場合そのポケモンは一撃技を持っている可能性が高い。
例:カビゴン、ケンタロス、カイリキー等
Aメンバーの中にLV55がいる場合そのポケモンは先発で出てくる可能性が高い。
例:LV55のポケモンなら全てに可能性がある
Bメンバーの中にLVが比較的低い(52以下)[バトンタッチ]を覚える事が可能なポケモンがいる場合、その
ポケモンがステータスアップ要員として先発してくる可能性が高い。
例:ハッサム、ストライク、キリンリキ、ブラッキー等
Cメンバーの中にLVが比較的高い(52以上)ステータスアップ技を得意とするポケモンがいる場合、その
ポケモンが先発してきてステータスアップ後攻撃してくる事が多い。
例:ハッサム、カビゴン、ブラッキー
D良く見ると相手の6匹パーティがほぼ2分されるような場合がある。
例:LV55カイリキー、LV50ブラッキー、LV50サンダース、LV55カビゴン、LV50ゲンガー、LV50エーフィ
(カイリキーとカビゴンを中心に前半後半で2つに分かれている。なぜならカイリキーの効果抜群なエスパータイプの技が効かないブラッキーはカイリキーと組むと有効ですし、打撃攻撃に弱いカビゴンはエーフィが高い確率で覚えている[あまえる]をつかわせたり相手の打撃系ポケモンをゲンガーの[ほろびのうた][みちづれ]倒したいですから)
E相手の6匹パーティが好みで組まれていると思われる場合(定番ポケモン)が少ない場合は、命中率の低い大技をもっているか、持久戦法に来る事が多い。
[非常に特殊な状況]
@まず、相手が[はかいこうせん]を打ちます。次のターンでこちらが[じごくぐるま]等で攻撃し跳ね返ったダメージでダウンしたとします。そうするとこちらは次のポケモンを出す事になります。このターン相手の行動はなしです。(行動不能ではなく全く[なし]です。)で次のターンこちらが攻撃します。そうすると相手ははかいこうせんによる行動不能現象があります。
わかりますか?
つまり、相手が[はかいこうせん]で行動不能な内にこちらは2回動いているのです。
A急所にあたる
簡単に言うと急所に入った場合ステータスアップやダウン効果は無視されてダメージが計算される事があります。
B自爆系
大爆発と自爆は単にノーマル攻撃というだけでなく、ダメージは相手の防御力1/2で計算されます。
Cかみなり
[そらをとぶ]を使っている相手には100%命中する。
Dあなをほる
[じしん、マグニチュード、じわれ]はあなをほっている相手に2倍のダメージで命中する。
Eこころのめ
[そらをとぶ]を使っている相手にも技が命中する。
Fみがわり
HP吸収系の効果がある技は効かない
Gのろい
両者が[のろい]を使った場合、素早さの高いほうは必ず失敗する。
W.能力変化
ここでは、補助技技又は攻撃技の追加効果によってステータスが上下する事があるが、その量について書く。
1.攻撃、防御、素早さ、特殊攻撃/防御の5種類の変化について
これらの5種類は無制限に上がり下がりするわけではなく、上下6段階までに変化する事が出来る。対戦中のコメントで『ぐーんと〜が上がった』と出れば2段階アップした事を意味します。又『がくっと下がる』は2段階ダウンを意味します。その量は以下の通りです。
(ステータスアップの補助技についてはこちらで一部紹介:コンボについて)
*計算式(0よりアップ時)=ステータスの値×{(アップした段階+2)/2)}
*計算式(0よりダウン時)=ステータスの値×{2/(|ダウンした段階|+2)}
段階 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | −1 | −2 | −3 | −4 | −5 | −6 |
相対量(%) | 100 | 150 | 200 | 250 | 300 | 350 | 400 | 66.6 | 50 | 40 | 33.3 | 28 | 25 |
2.回避率の変化について
[かげぶんしん]での変化も無制限に回避率が上がって行くわけではなく、6段階までに変化する事が出来る。
又、[あまいかおり]で上がった回避率を下げる事も出来る。
その量は以下の通りです。(小数点第二位を四捨五入)
*計算式(当る確率、0よりアップ時)=100%×{3/(上がった段階+3)}
*計算式(当る確率、0よりダウン時)=100%×{(|下がった段階|+3)/3}
段階 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | −1 | −2 | −3 | −4 | −5 | −6 |
命中率(%) | 100 | 75 | 60 | 50 | 42.9 | 37.5 | 33.3 | 133.3 | 166.7 | 200 | 233.3 | 266.7 | 300 |
注意:表では命中率100%の技が当る命中率としている。
注意:実際ではこちらの回避率と相手の命中率の計算も含めた数値が正確な命中率となる。
[どろかけ][すなかけ]などで下がる命中率はこの表の逆である。
例:[どろかけ]2回くらったこちらのポケモンが、[かげぶんしん]2回を使った相手に[ふぶき]を出した場合、
命中率(%)=70(ふぶきの基本命中率)×60(こちらの命中率)×60(相手の回避率)=25.2
追加:命中率に関してはその他に以下のような状況による変化もある
@大雨の状況なら[かみなり]は100%命中率になる
A快晴の状況なら[かみなり]は命中率が50%に低下(固定ではない)
B[スピードスター][あてみなげ][だましうち]は常に命中率100%
C相手に[ロックオン][こころのめ]が掛かっていれば命中率100%
D相手が[みきり]を使っていれば命中率は0%
E[みやぶる]を使えば、ゴーストタイプに格闘/ノーマルタイプの技が命中する
F[そらをとぶ]を使った相手に[かみなり][ふきとばし][かぜおこし][たつまき]以外の技を使った場合は0%
G[あなをほる]を使った相手に[じわれ][じしん][マグニチュード]以外の技を使った場合は0%
追加:以下の場合命中率の低下はないが、技の効果がない
@相手が[まもる]を使った場合
Aタイプによる相性が0倍の場合