軍用コマンドシェル【ぐんようこまんどしぇる】
全高:15.3m
イコノシャフト用戦闘のために開発された機体。略称CS。
コマンドシェル1機で敵イコノシャフト4機を
相手に出来ることを想定して設計された。
連続可動時間(最大):42時間
 (注.機体そのものの戦闘可能時間で、
  パイロットの戦闘耐久時間とは異なる。
  またファイナリスト達のように限界ギリギリの性能を引き出し続けて
  使用した場合などはわずか4時間程度しか稼動できない)
固定(内蔵)兵装:
 胸部マイクロミサイル(10発)ポッド×2
 胸部高出力レーザー×2
 (焦点温度4万度のレーザーを最大4分30秒連続照射可能)
 腕部グレネードランチャー(3発)×2
外部兵装:
●標準装備(B型兵装)
 バトルグリップ(TX877ブレード・レールガン)
●決戦用装備(G型兵装)
 核グレネード×5
 マイクロミサイル(50発)ポッド
他に本編未登場の長距離射撃用のスナイパーライフル(L型兵装)や
格闘専用ツインブレードの(S型兵装)なども存在する。

コマンドシェルは5体のパーツブロック各々に
独立したジェネレーターが装備された独立連動システムをもち
(両肩に各1基づつ、腰の背面部分に2基、
 両足の太もも部分に各1基づつ)
どれか一つが破損しても行動に支障をきたさないように設計されている。
また低出力の重力管制システムまで登載されていて
ある程度のGを相殺する事ができ(完全ではないが)
ドライバーの身体への負担を軽減している。(II-p17参照)

イコノシャフト用の兵器として戦闘機ではなく
人型のコマンドシェルが採用された理由としては、
まず敵が人型をしているため、近接格闘が可能ということと、
ドライバーも(もちろん)女性が主だったため
直感的に操作できるコマンドシェルの方が好まれたところが大きい。
(実際に、トライアルも行われたが人型の方が
 はるかに優秀な成績を納めた)
また機体は10年におよぶルナ・バトル・トーナメント
研究データをもとに低重力・無重力戦闘用に特化された。

軍事用コマンドシェルはバーチャルコクピットシステムを元に
直接ドライバーが乗り込むコクピット方式を採用し
(脱出ポッドになっているコクピットブロックには1週間分の生命維持機能
 それを超える場合仮死状態にして最大1ヶ月の生命維持可能)
と救難用ビーコン、宇宙服、軌道修正用バーニアが装備されている。
作業用やLBTに使用されるコマンドシェルの3倍近いサイズとなった。
また、軍用コマンドシェルには瞬間的なGに対応した
低出力の重力制御システムが装備されており、
ドライバーを保護している。

第2話に登場したセルゲイ私用宇宙船シーガル1の護衛についた
“ハニービー”も型は異なるものの、この軍事用コマンドシェル
の飛行隊である。

本文:金子良馬、山口恭史 
初出:I-p50 「未完兵装ルナシャフト設定資料集・用語集」
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