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The Golden Raspberry Award
話を聞いた時期:2005年1月/2月
ラジー賞の結果が出ました。今年は映画界では全くの新人、政界のベテランが複数ノミネートされましたが、見事に受賞。しかし国防長官などは俳優にしてもいいような押し出し。政治も舞台には違いなく、皆見苦しくないようにスマートなアウトフィットで現われる時代です。そして政治というのがどういう能力を要求する世界なのかはパーフェクト・カップルでジョン・トラボルタとエマ・トンプソンがじっくり見せてくれています。政治家にも俳優としての能力が要求されているのであります。ですから彼らがいつの日か映画界に斬り込んで来ると予想すべきでありました。
オスカーの直前に毎年最悪映画を選ぶラジー賞(The Golden Raspberry Award)。近年は考案者の自宅の居間ではなく一応どこかのシアターで行われるようになっています。去年も言いましたが小額の会費を払えば世界中の誰でも投票に参加できるのだそうです。今年のノミネートが発表になりました。
今年は特に政治色が強く、ついに政府の大物が大挙して登場。政治家もある意味でカメラの前で演じる俳優だなどとずっと前に思っていたら、本当の俳優が大統領や州知事になってしまい、例えで言っていたのもついに現実に・・・。
最低作品
大手の作品ばかりですねえ。
最低主演男優
大統領も近年は演じる職業になっているというわけですか。ところで彼はイメージと違いアメリカ北東部の生まれなのだそうです。帽子とブーツのせいでテキサス出身と勘違いしてしまいますが。
後記: 恵まれた人が多いので同情するわけではありませんが大統領、その夫人、閣僚もやるとなったら命がけ。2007年に1度大統領夫妻を含む10人前後の人たちがもしかしたら毒を盛られたかも知れないという事件が起きています。間もなく夫人の書いた回想録が出ます(2010年)。
多大な功績を認められてのノミネート。役者としてはアダム・サンドラーの方がずっと上手い。
後記: ここには作品名が挙がっていませんが、ドイツで公開中のミート・ザ・ペアレンツの続編ではスティラーはダスティン・ホフマンとロバート・デニーロに主演作を乗っ取られてしまった様子。コメディアンとしてのデニーロにはまだ疑問符がつきますが、俳優もマイクを取り上げられてしまった歌手のようでは行けません。
彼に演技ができるなどと言った人はいなかったのです。ピッチブラックはそれでも上手にアラが隠れてクールな出来でした。あれで止めておけば良かった。
アフレックは今年もけちがついていますが、強敵がいるので受賞はないでしょう。しかし確かに世界で一番パパが好き!は下手だった。
後記: 世界で一番パパが好き!はノミネートされるだけの価値のある作品でしたが、強敵のブッシュにお株を奪われた形になりました。残念!?
最低主演女優
ノミネートされても仕方ないんじゃない。
後記: 受賞は当然。見たから言える。授賞式に登場し、受賞の感動を熱演。
今年もノミネート。テイキング・ライブスもストーリーはおもしろかったけれど、演技が良いとは言えませんでした。
後記: ライバルの中にキャットウーマンが入っているとやや見劣りします。
この2人が俳優だとは知らなかった。
ウェイアンズ一家にとってはオスカーでなく、こちらにノミネートされることが栄誉。
後記: 部門は間違いなく女優。
最低助演男優
大統領に続き、閣僚も登場。確かにカメラ受けする容姿ではあります。彼を映画化する場合に行けそうな俳優もいます。
キルマーはハリウッドでは全然やる気が無いようですね。
彼は作品がどうしようもない中、1人でがんばっていましたが。
親子で登場。おめでとう。
最低助演女優
大統領、閣僚と並んでのノミネートは名誉に思ってもいいんじゃない・・・。
彼女は演技を見せられる作品に出してもらえることが少ないようで、お気の毒。
コンディーちゃんはビデオに映る時のあの陰険そうな目線がいいです。本当は趣味の豊かな、話をすると楽しい人らしいですが、政治の舞台では体の大きな威勢にいい人たちに負けては行けませんからね。何か武器がないと。
後記: そうこうするうちに国務大臣に。国務とか言っていますが、外務大臣のような仕事です。
今年は焦点がよそへ行ったようでよかったですね。世界で一番パパが好き!は見たけれど、彼女はすぐ死んでしまうので、それで最低助演女優賞はちょっと不公平。
後記: そうこうするうちにファッション・デザイナーとしてのキャリアも順調にスタート。映画、歌、デザイナー。映画だけにこだわっている人ではないようです。そう言えば元恋人パフ・ダディー(名前が変わる人で、最近は別な名を名乗っています)も音楽、(オスカー受賞者が出た)映画、デザインなど、元恋人JLoに負けずがんばっています。この2人いいコンビに思えたんだけれど、なぜ長持ちしなかったんだろう。
彼女は最終絶叫計画以来ファンなのです。演技なんかどうでもいいから今後も陽気な雰囲気を撒き散らして下さい。
最低監督
反省を促すという意味では選ばれてもいいかも知れません。彼はもっといい作品が作れる。キャットウーマンは手を抜いていましたねえ。
彼を誇大妄想狂だと思っている人は選ぶでしょうねえ。でも大きな話を2時間、3時間にまとめるのって難しいからねえ。見てからでないと何とも言えません。
監督の首を挿げ替えても駄目だったということでしょうか。首は360度回転するべきだった。
タイトルからして駄目そう。
ウェイアンズにはこれからも馬鹿路線でがんばっていただきたいので、ここに登場したのは金星と・・・。
最低脚本
最低リメイク、続編
後記: 予告を見ただけで行く気がくじけるような作品は受賞に値します。
最低スクリーン・カップル
アフレックとロペスはアツアツだったはずなのですが、誰1人スクリーンでは乗っていませんでした。
過去25年間で最悪のミュージカル
過去25年間で最悪のドラマ
過去25年間で最悪のコメディー
過去25年間最大のルーザー
後記: 好き嫌いを横に置くと転職組としては東国原知事に勝るとも劣らぬ大胆な足取りで、敬意に値します。ラジーの審査員とは意見が合いません。そのつどその職業で成功をおさめています。
後記: この人の職業はあくまでスターであり、演技派女優ではありません。古典的なスターとしてはそれなりにゴージャスでいいのではないかと思います。
後記: 逆にこちらは自分ではスターと思っているようですが、品位が足りません。ちょっと古臭くてもスターには押し出しの良さと品位が必要。
後記: 私は好きなんですけれどねえ。使われ方がいいととても素敵な俳優だと思います。
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