映画のページ
2006年4月7日-8日
今年もファンタのシーズが近づいて来ました。本選は、いえ、ファンタは競争はしませんので、本番と言いましょう。本番は8月9日から16日。その前にちょっとつまみ食いです。今年は1本増えて6本。去年は Ночной Дозор(Nochnoy dozor)という大物がいました。今年はアジアからスケールが大きそうなのが1本来ています。では今年も軽くご紹介。今年は日本、日本人が絡んでいる作品が多いです。
監督はキル・ビル、ファンタにも来たドニー・ダルコ、それからクイズ・ショーなど有名な作品数本に関わっている上、これまたファンタに来たデビュー作キャビン・フィーバーを作った人。Hostel は拷問シーンがえぐいという評判がもう立っています。制作にはタランティーノが絡んでいます。キル・ビルのコネクションだったのでしょうか。
使われる言語がやたら多くて英語、チェコ語、ドイツ語、アイスランド語、日本語、オランダ語、イタリア語、スロバキア語だそうです。3人の若者が旅行。アメリカ人2人とアイスランド人が登場人物なので英語とアイスランド語が登場。アムステルダムが絡むのでオランダ語。欧州を旅行してまわるらしいので、チェコ語、スロバキア語なども登場。
登場人物の中には三池崇史の姿も。
後記: こういうのあまり見ないです。
下村勇二はファンタ常連で、Alive、地獄甲子園、Survive Style 5+、ゴジラ Final Wars、Versus を持ち込んだ人。修羅雪姫にも関係した人です。私はほとんど見ました。出来不出来がはっきりしている人です。Survive Style 5+ はドイツ人はさっぱり分からなかったらしいですし、巷の評判はあまり良くないみたいなのですが、私はとても楽しかったです。
時代不明、剣術の達人が守りの固い寺に踏み込む、ってな説明がついていますが、どういう展開になるのかは不明。どうやらスタント・マンがたくさん出て来そうな感じです。
後記: 見ませんでした。
チェン・カイコーと言えば90年代に大作始皇帝暗殺、花の影、さらば、わが愛/覇王別姫を作った巨匠。キリング・ミー・ソフトリーには失望しましたが、この人はスケールが馬鹿でかくなる方が張り切る人ではないかと思うので期待しています。元紅衛兵だったのだそうです。だから赤い箱に入れちゃおう。さすが紅衛兵を直接知っているだけあってさらば、わが愛/覇王別姫は迫力でした。 無極では東アジアの俳優を集めていて(チャン・ドンゴン 、セシリア・チャン 、ニコラス・ツェー、リィウ・イエ)、日本からは真田広之が主演で出ています。
運命の荒波にのまれる愛の物語なのだそうです。貧しい少女と神との話で、真実の愛を諦める代わりにその他の幸せは全て手に入れるという話がつきます。で、王妃になっちゃった。そこまでの説明があるのですが、多分その後身分の低いすばらしい男が現われるんだろうなあ。何だかゲーテのファウストみたい。チェン・カイコーだからドラマチックで登場人物のキャラクターをとことん追求するのではないかと思います。見てのお楽しみ。
日本参加3本目。元はコンピューター・ゲームなのだそうです。
クリストフ・ガンズはあのクライング・フリーマンの監督。サイレント・ヒルではラダ・ミッチェルを起用しています。ファンタにはジェヴォーダンの獣も持ち込んでいます。主演を選ぶ眼がある人です。ジェヴォーダンの獣を作ったのだったら丹念な画面になるのではないかと期待。
パルプ・フィクションの脚本家が協力。死の病にかかった娘と母親の物語。父親の反対を無視して治療法を探すため我が道を突き進みます。そこで迷い込んだ平行する別世界六本木ヒルズ、失礼、魑魅魍魎のサイレント・ヒル。
残念ながらベルリンのファンタには間に合わず、中止。5月に見る機会があったので、いずれレーポートを出します。
黄霑監督はファイナル・デスティネーションを撮った後、デッドコースターでは1度抜けましたが、再びメガホンと取って Final Destination 3 で復活。監督が交代したデッドコースターは珍しく質が落ちず、楽しかったです。
監督としては作品が少なく、有名どころでは Xファイルズ。しかし他に関係した映画としてファンタにも出たウィラード、ジェット・リーの The One も数えられます。大ベテランではありませんが、この分野でこれからも活躍するのではないかと思います。
伝統を踏襲してまたティーン・エージャーのグループ登場。死が順番に迫って来ます。とまあいつも通りのパターンですからポップコーンを食べながら安心して見ていられそうです。
Greg McLean は新人。冷たいホラー映画だというだけで他はまだ何も分かっていません。
後記: 見ませんでした。
ベルリンから外れる参加作品
後記: 6本見ると張り切っていたのですが、結局見たのは2本にとどまりました。
Hostel は間もなくドイツで公開されるのですが、その解説を読んでいるうちに拷問シーンにビビってリタイア。
デス・トランスは先行して開催された他の町からあまりにも低い評価が出たのでカット。
無極の評価は低めだったのですが、有名な監督、中国で前代未聞の高額予算、日本、香港、韓国からのスター登場とあったので見ました。いずれ記事を出します。
サイレント・ヒルは見るつもりでいたのですが、急遽 Naboer と交換になりました。見ようかとも思ったのですが、ポランスキーの作品と似ているという話だったので、ポランスキーで十分だと思い、行きませんでした。というか、サイレント・ヒルの期待が高かったので、気がくじけてしまいました。
Final Destination 3 は見ましたので、いずれ記事出します。
Wolf creek は直前に情報が入ったのですが、見る人を怖がらせるだけの作品という話だったのでお預け。もっといい話を聞いたら DVD でも借りようかと思っているところです。
The Hills Have Eyes はベルリンではすでに公開されていたためファンタからは抜かれています。公開当日タダ券が当たっていたので、見ることもできたのですが、やはり人を怖がらせるだけの作品という噂が耳に入っていたので、ハリソン・フォードが久しぶりに英雄的活躍を見せるという噂に引かれてファイヤーウォールになびいてしまいました。軟弱。
今年は軟弱路線なのです。
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