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2005 Korea 106 Min. 劇映画
見た時期:2006年8月
プロットの大まかなところはコーネル・ウールリッチの黒衣の花嫁と一致します。パクリだと言うのではなく、恨みを題材にするとこういう展開があり得るということです。
連続殺人が数軒起きるところも似ていますが、黒衣の花嫁より捻ってあります。黒衣の花嫁は目的の人物だけを狙い、事故のように見えますが、オーロラ姫では冒頭数人、一見無関係の人が明かに殺人と分かる方法で殺されて行きます。シールが残っているので「あの人がやった」と分かるだけで、被害者の間にはこれと言った共通点が見つかりません。
オーロラ姫と黒衣の花嫁の動機は共通していて、愛する人を失った者の恨み。
オーロラ姫の主人公が失ったのは幼い娘。悲しみの癒し方が男女で違い、夫はキリスト教に帰依。仕事にも打ち込んでいます。取り残されたようになってしまった妻は離婚して何やら仕事に就いている様子。2人の間は息子を失って悲しむ夫婦を描いたイン・ザ・ベッドルームとも似た展開になり、オーロラ姫の夫婦は離婚していました。
何人か殺されて行くうちに夫にも何が起きているかの見当がつき始めます。オーロラ姫のシールに心当たりがある上、捜査中に子供の声の録音も見つかります。その上後半の被害者は確かに娘の死に関わった人たち。で、自分も関係している捜査本部が元妻を追い詰めて行きます。(事件の当事者にこうも近い人が捜査に加わったままでいいんだろうかというツッコミはしては行けないのでしょう。)
狂気に走ったかのような妻は警察と大立ち回りの末、逮捕。子供を思うあまり気が狂ったということで、刑務所ではなく、精神病院に収容されます。これで問題は解決かと思いきや、まだその先があったのです。
この先をばらすと、映画館に行く意味が無くなってしまうので別なページに書きます。どうしてもばらしてもらいたいという方はこちらへ。
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