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2006年
ファンタ速報

参加作品

更新中

開催予定:2006年8月

本年度のファンタ、無事終了しました。今年は例年より25%ほど観客が多かったそうです。目立った変化は、新人監督オンパレードだった点。12本については今年初めて観客による人気投票を行いました。ドイツの学校の成績と同じ方式で 1 から 6 までのどれかを選びます。ドイツでは 1 が《1番いい》という意味で最高点。選ばれた作品は

(2006年8月16日)

お急ぎの方はこちらへ。

今年のファンタは意味も無く人を殺す作品、えぐく人を苦しめたり拷問する作品が消え、ソウあたりから目立つようになった傾向に方向転換が生じたという印象です。

国別に見ると、英語圏中心という傾向は今年も押さえてあり、フランス語、スペイン語の作品がある程度の数をキープしていたのと、数は少なくてもポルトガル、ベネズエラとかタイを加えるなど、できるだけ紹介範囲を増やそうとの努力が続いています。

アジアでは韓国がダントツで佳作をぞろぞろ持ち込んでいました。日本や中国がファンタに向く作品を増産していないことも原因かと思いますが、香港からの犯罪映画参加が少し後退したように思えます。

日本は去年量、質共に良かったですが、2年おき、3年おきに出すというのなら別にそれは構わないと思います。おもしろいテレビの犯罪シリーズは劇場映画のフェスティバルには出しにくく、競争するメディアが違います。日本が犯罪ドラマ制作から後退していないことはあまり知られていません。私の目には日本の最近の犯罪ドラマ・シリーズは好調に思えます。

ドイツでは「日本はリング呪怨などでがんばっている」というのが定説で、マジで私の顔を見て誉めてくれる人もいます。私が作ったわけではないのですが。

個人として今年のファンタで好感を持ったのは、はっきり新人監督に力を入れていたところ。ファンタでは常連の有名監督をごそっとはずし、デビュー監督や、2作目、3作目の監督を大量に入れていました。これらの有名監督無しには、現在のファンタは考えられないので、はずしてしまうのは勇気が要ったかも知れません。しかしせっかく育っている新しい芽を紹介しない手は無いと思います。コメントに何度も書きましたが、「これが新人とは信じられない」というような完成した作品もぞろぞろ出ました。特殊効果を押さえてもここまでできるという面を証明した監督も多く、ストーリー・テリングの良さで競う年になりました。

アニメが色々な形で定着しつつあります。クレイ・アニメの長編もあり、最初は人物で撮影し、その後アニメに作り直す作風も出ています。去年までの様子を見ているとクラシックなアニメの方法も廃れてはいません。今年はそういうアニメは短編の方に出ていました。また、アニメが原作でそれを映画化というのも増えていて、見終わってから知ったのですが、今年は韓国からもそういう作品が出ていたようです。日本ではそういう作品は当たり前になっていますよね。

所謂ブロックバスター系の作品はゼロ。有名な俳優が出ている作品はほとんどありませんでした。上に書いたように今年は新人を強調しているので、一般の有名監督も少なかったです。それでも観客が25%増というのは快挙と見て良いのかも知れません。

体力的には親父ファン世代には限界。20周年ということで、10年近く顔見知りの観客がおり、まだ戦列を去っていないことをお互い確認し合いました。いくつかの対立の無いグループができていて、お互いトイレに行く時に荷物を注意してあげたりなどと協力し合っていますが、今年はそのグループ間の接近もあり、まだ頑張るぞとお互い確認。

というのは40歳を越えた世代には今年のスケジュールは超きつかったからです。1列増えたため1日に6本という日が何日もあり、今年全部こなせたのは多分若い世代だけだろうと思います。その世代でもこれですと体力の限界に来ていたのではと思います。ベルリンは最終ラウンドで天候に恵まれましたが(と言うのは涼しくて、曇りと雨だったという意味)、最初のラウンドの週は、うだる暑さ、中には建物を変わる必要のある都市もあるそうで、灼熱地獄の上に会場移動でさらに消耗します。そのためか主催者からは開催を秋に移すという話も出ています。夏場は学生が休みなので、それだけ観客が動員できるかも知れませんが、休暇で外国に行ってしまったり、町を離れる人も出ているのかも知れません。その辺ちょっと考えてみると言っていました。

今年は技術的なトラブルが無かったのも特徴。以前は必ずフィルムが届かないとか、上映が始まったとたんにフィルムが切れてしまうとか、プロジェクターが故障を起こすなど、何かが起きていました。常連にはそういうトラブルをエンジョイする余裕すらできていました。

新しい館に移ってからは映画館の協力体制もバッチリで、観客と顔見知りの従業員も何人もおり、徐々に和気藹々という雰囲気。真夜中までフィルム管理、もぎり、掃除などと楽な仕事では無いので、主催者だけではなくただの客である私までもが非常に感謝しています。今年出掛けて行ったら従業員に「元気か」と声をかけられたのでうれしくなってしまいました。上映トラブルが無くなったのもその辺の事情と関係があるのかも知れません。

とまあ新機軸に切り替わった20周年記念のファンタでしたが、見る価値のある作品が色々あります。取り敢えずは下のコメントを参考に、そして主だった作品はいずれ独立した記事も出しますのでそちらも参考にして下さい。

プログラムへの近道

オードブル(2006年4月)  
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アジア特集  日本古典名作  
血の滴るコーナー  真夜中の狂気  
公式プログラム  短編特集  
フィナーレ
タイトルのリスト

オードブル(2006年4月)

今年は一部だけ見ました。力作が2つ、佳作が1つ。サイレント・ヒルも後から見ましたので、レポートを入れておきました。

参加予定作品

今年はファンタ20周年です。

(開催前)

オープニング

注目の作品

アジア特集

日本古典名作 / Nippon Classics Special

特設コーナーができました。古い作品で華のある女優が主演の作品登場。

血の滴るコーナー

このコーナーの作品の内容については責任は持たないといきなり主催者に言われてしまいましたが、新設コーナーです。

真夜中の狂気

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短篇

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