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結果
話を聞いた時期:2010年2月
結果発表:2010年3月
ハート・ロッカーが吉、アバターが凶と出たように言われていますが、アバターは技術関係の賞に向いているとは当初から言われていました。そういう結果になったようです。元夫婦の決戦とかも言われましたが、それほど戦っているという印象ではありませんでした。キャメロンは儲けるだけ儲け、賞もたくさん取ってしまい、特にこれ以上無理してという印象でもありません。むしろ儲けたお金で宇宙に行きたいのではないかと思います。
結果発表は2月でなく3月7日だそうです。今年のサプライズは作品賞候補者を倍増した点。候補に挙がるだけで副賞の景品がたくさんもらえるそうで、そんなセコイ理由なのか、あるいはこれほどたくさん優秀作品ができているのに、名も挙げないのは忌々しいことだとの崇高な動機なのかは分かりません。昨日ラジオで数が増えたと聞いたばかり。それ以上の情報はまだです。
授賞式の司会はヒュー・ジャックマン以外の誰か。
技術などの受賞は省略しました。
作品
巷の下馬評1位。アカデミー会員の傾向とは合わないので、落ちる可能性も大きいです。特殊撮影とか他の部門では何かしら入るかも知れません。キャメロンはタイタニックで十分稼ぎ、アバターでも他を寄せ付けない収益をあげているので実を取り、名誉はどうでもいいかも知れませんね。
ダウウン・サウスからご挨拶。
去年ノーカット版で見ました。確かに力作なのですが、悪い後味が残ります。監督がジャクソンでないので、ジャクソンと作り方も違います。視覚的には気合が入っており、地理的な発想もこれまでの典型的ハリウッド作品と違うので、ノミネートで注目を集め、今後映画作りの枠を広げるのに役立つかも知れません。
記事は半分ほど書き終えています。いずれ出そうかと思います。
ジャクソンは監督作品ラブリーボーンもノミネートされています。
キャメロン、ビゲローの元夫婦対決になりました。ノミネート数でも互角。
主演のブラッド・ピットは完全無視。助演がノミネートされています。
ピクサー・アニメ。アニメもノミネートされるのは間口が広がったおかげ。
後記: 作品賞と監督賞のいずれか1つと思っていたらしく、両方取ってビゲローは驚いた様子。
アバターは日本のアニメをいくつかパクったような作品だと言われており、作品賞は難しいかと思っていました。現在の地球の状態を嘆きながら SF を作るとどうしても内容が似てしまいます。にも関わらず作ったのは、キャメロンに技術的な関心があったからではないかと私は推測しています。この人は自分の技術的な好奇心を満たすために映画と言う手段を使っているのではないかと思うことがあります。別にそういう理由で一向構いませんが。元奥方の方はストーリーが政治は社会にどういう意味を持つかの方に関心がありそう。
主演男優
主流を外れた作品によく出るので、まだ受賞歴は無し。ノミネートは5回目。「長年無視してごめんね」で今年受賞か?
英国では有名な人ですが、世界的な名声はブリジット・ジョーンズの婚約者になってから。オスカーで名が出るのは初めて。
ノミネートは4回目で1つ貰っています。
大きな賞で名が挙がるのは初めて。
この人は演技が日本的で、あまり表情を変えないので、アメリカで受けるのは不思議な感じがします。ノミネートは5回目で既に1つ貰っています。
フリーマンとイーストウッドのコンビ。フリーマンは出て来た時からマンデーラに似ているからいずれ演じるのではと思っていましたが、イーストウッドで実現。
後記: 「長年無視してごめんね」賞になりました。
主演女優
全米で日本では考えられないぐらいの人気を誇る女性。女優としてではなく、人物として圧倒的な人気があります。元々は演技派でもやりたかったようなのですが、一般の需要を感じ、アメリカ人が好きなコメディーに力を入れていました。最初人気が出た頃は迷っていたようなのですが、その後プロデュースに進出し、自分の映画への望みはそちらの方で少しずつ実現していったようです。オスカーにノミネートされるのは初めてで、最初はメリル・ストリープとかキャリー・マリガンが強いと言われていましたが、サンドラ・ブロックに前哨戦の賞が集中し始めています。もしかしたら・・・。
まだそれほどキャリアの長くない英国人。ノミネートは初めて。最初の下馬評では上位。
アフリカ系米国人。これまで全く名前が出ていませんでした。プレシャスが初作品で、いきなりストリープやミレンの向こうを張って、ノミネートです。初ノミネート、芸能生活の長いブロックとどちらかなあと思われています。オバマの年だから彼女かな。それともオバマ人気に翳りが出て来たので、ブロックかな。
元を質せば白ロシアの貴族の出。俳優としてはもっぱら英国で活躍していましたが、それも半端ではなく、女王を演じ、女王本人からお茶に招かれたりもしていますし、勲章も貰っています。オスカーにも縁があり、ノミネートは4回目。1つは貰っています。演じたのは女王で、主演でした。なので、今年は外れるかも知れません。しょ〜もない作品にも出る人で、自分を俳優という職人だと思っているのではないかと想像しています。
もうギネス・ブックに載っているんでしょうか。実にノミネート16回、受賞は2回です。まだそれほどの年でないので、死ぬまでにはあと2回ぐらい受賞するのではないかと思います。それが今年になるかは分かりませんが。
後記: ブロックのラジーとダブル受賞になりました。ラジーの授賞式はもう見ました。選ばれた作品のDVDを会場の人に配って、来年また来ると言っていました。オスカーの前日のラジーに来たということは、オスカー受賞を予測していたのでしょうか。
監督
暫く名前を聞きませんでしたが久しぶりの登場。オスカーのノミネートは初めてのようです。今年は彼女の年になるかも知れません。ずっと前に彼女の作品を見たことがありますが、当時女性監督がほとんどいない中で、力強い作品でした。図らずも今年は元夫婦の対決。キャメロンも力強い女性が好きなので、なぜ別れたのかは不思議です。
作品賞は難しそう、監督賞はビゲローに取られそうな気配です。
タランティーノがオスカーに関わるのは久しぶり。
後記: 貰うものはもう貰ってしまったキャメロンは今年あまり意欲を示していませんでした。アバターでお金もタイタニック以上に儲かるらしいです。そのための余裕なのか、元妻に投票してくれなどとの発言もあります。特に今喧嘩しているわけでもないようです。
ビゲロー受賞の意味は大きいです。女性が監督をすること自体が難しかった時代を経て、彼女は地道に撮ったのが女性だと分からないような、力強い作品を作って来ていました。しかし名声は特に上がりませんでした。これで女性監督に少し道が開けたのではないかと思います。いかにも女性的な作品も無論いいですが、硬派もやれるんだと言うところを見せてくれたのはうれしいです。
助演男優
あのサウンド・オブ・ミュージックでオーストリーのナチ将校を演じていた人です。実はカナダ生まれ。オスカーには縁が無く、ゴールデン・グローブには2度ノミネートされています。ベテラン俳優。
オーストリーではキャリアの長い俳優。もっぱら欧州で働いているのでドイツでの受賞が多いです。オスカーは初めて。下馬評1位。
デーモンのオスカー履歴は変わっていて、いきなり登場して2部門ノミネート、1つ受賞。しかもベン・アフレックと抱き合わせ。名のある作品にデーモンが次々起用され、アフレックはしょ〜もない作品が多いので、本当の才能はデーモンにあるような印象を撒き散らしていました。私はアフレックがあまり有名にならなかった作品にカメオ出演したのを見たことがあり、デーモンが中級、アフレックが一流の才能と見ていました。最近アフレック兄弟は静かに佳作を作り始めています。周囲がこんななのにデーモンとの友達づきあいがつぶれなかったのは救いです。
他にも大物スター出演の中、トゥッツィーがノミネート。
個人的な好みから言うと、彼かハレルソンに取ってもらいたいですが、多分ダメでしょう。おもしろい俳優で、ゴールデン・グローブでは3戦(ノミネート)2勝(受賞)しています。ただ俳優をやっているだけではなく、どういう映画を作りたいという方針も持っている人です。
ファンタジー映画。
個人的な好みから言うと、トゥッツィーがダメならハレルソンと行きたいところですが、そうは行かないでしょう。癖のある俳優で、以前はほぼ悪役、異常者専門。コメディー系にも出ます。難しい経歴の人で、終身刑を2つ食らった父親の再審を目指して、日の当たらない所で大変な苦労をしました。そのお父さんは重警備の刑務所で病死。
オスカーのノミネートはゴールデン・グローブと並び2度目。エミー賞の常連。
後記: 元から彼に決まりのような下馬評でした。ハレルソンとトゥッツィーは残念でした。
助演女優
今年グローブとオスカーで初ノミネート。彼女の名前は時々聞いています。私は2本見ていて、1つはヘレン・ミレン主演のサイレンサー。
まだキャリアが短く、今年グローブとオスカー初ノミネート。
ピンチヒッター俳優というイメージがありますが、実は芸能一家の一員でベテラン。芸歴は間もなく20年になります。私は6本見ました。オスカーは初めて。ゴールデン・グローブには2度ノミネート。
スペインでは非常に有名な女優。よく似たイメージのサルマ・ハヤックとは仲良し。凄い美女ですが、2人とも色々な役がこなせます。出演作は50を越え、ゴールデン・グローブとオスカーは各3回ノミネート。オスカーは1つ持っているので、今年の受賞は無いでしょう。
オスカーもグローブも初めて。実は私は彼女の作品を3本見ているのですが、気づきませんでした。
後記: ヴェラ・ファーミガはまたまた昨日1本見てしまいました。それほど演技が上手と言うことはありませんでした。スリラーやホラーを見るとたまたま彼女が出ているという感じで彼女に時々ぶつかります。
脚本
後記: 元夫婦は現在個人的に特に対立しているわけではなさそうですが、作品同士は熾烈な争い中。これを書いている時点ではまだごく一部の賞しか決まっていませんが、直前にハート・ロッカーに関わる訴訟問題が発生したり、アカデミー会員に対して選挙運動をし過ぎたということが発覚したりと大揉めしています。
脚色
ニール・ブロムカンプは監督もやっています。2人とも新人。
長編アニメ
この作品は見ました。お薦めです。下馬評ではカールじいさんの空飛ぶ家が優勢なので、受賞に至るかは未知数。
コララインとボタンの魔女と紛らわしいタイトルです。
アニメ専門ではなく、普段は実写の作品を作る人です。以前のノミネートは実写。
後記: コララインとボタンの魔女以外見ていないので何とも言えませんが、アニメには絵だけでなく脚本も良くできた作品が増えているので、この部門は今後も注目。
短編アニメ
アメリカと長編の契約したり、解約したり紆余曲折の後、またニック・パークはウォレスとグルミットに戻りました。私の印象ではやはり初期の3作がベストですが、今後また以前のスピリットに戻ってくれればうれしいです。
外国語映画
撮影
フランス人。
オーストリー人。
キル・ビルも手がけた人。
後記: アバターは技術関係でたくさん賞を取るだろうと言われていましたが、撮影なら納得できます。
美術
シャーロック・ホームズのノミネートが少ないですが、おもしろそうなので、いずれ見てやろうと思っています。
衣装
音響
アンディー・ネルソンは複数ノミネート。
ゲーリー・サマーズも複数ノミネート。
編集
音響編集
視覚効果
メイクアップ
音楽(オリジナル・ソング)
ダブル・ノミネート。
音楽(作曲)
短篇
ドキュメンタリー(短篇)
ドキュメンタリー
後記: 立ち入り禁止地区に不法に入って日本の捕鯨活動(イルカという話もある)の隠し撮り作品だそうです。作品を見ていないので、見れば意見が変わるかも知れませんが、話を聞いた段階ではその国の文化を無視して隠しカメラで撮った作品をこういう賞で取り上げるのはどうかと思います。じゃ、カンガルーを大量に殺したり、らくだをもてあましている国に日本やサウジアラビアが出かけて行って、隠し撮りしてオスカーに作品を出すべきなのかということになってしまいます。
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