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日 記のフリindex

01.0201.04

日記の フリ 日記というよりは、気になったこと、興味のあることを忘れないようにメモしてる、ってほうが正しいので「フリ」。

日付ごとにアンカー付けています。e.g.#20010101


2001年3月

その他

グレゴリー・ベイトソン『精神と自然』
倉阪鬼一郎『死の影』
寺門琢己『カラダのキモチ』

http://www5a.biglobe.ne.jp/~nanatsu/diary0103.htm#20010302
ミッシェル・ルブラン『殺人四重奏』
中島義道『孤独について』
川口葉子『東京カフェマニア』
江國香織『ウエハースの椅子』
吉本由美『自分のスタイル』
エドワード・ゴーリー『うろんな客』
『詩人の恋 顧城別恋』
『スイート・ムーンライト 天施地恋』
殊能将之『黒い仏』
加納朋子『ななつのこ』
阿部嘉昭『日本映画が存在する』
VHS『シベリア超特急』


31(土)
花見をしようと思っておにぎり材料とサンドイッチ材料を買っていたのに起きたら雨。らしくないことを思うとこうなる。料理は下手ですが、おにぎりを三角に にぎるのは我ながら上手だと思う。妹のデートのとき母に作らされたことがある。ちなみにサンドイッチを作ったことがない。なんか技術がいりそうで。

マフラーと手袋を持って出かけた。雨から雪へ雪から雨へと繰り返されてる。音と落ちる速度でわかる。

池袋イルムス館8Fのピスタチオカフェで昼食。小林カツ代プロデュースのお店らしい。メインにサラダと飲物のつくセットって、大抵、サラダが「菜っ葉」っ て感じのものだけど、ここのは、ひじきのサラダ+ポテトサラダというちゃんとしたものでちょっと感動。メインのキーマカレーは、スパイスが効いていておい しい。かなり大きめのお皿で満腹になる。

同じく池袋のメトロポリタンプラザB1にある眼鏡屋、lunetterieに行ってみた。ショップで加工・検眼をしないぶん、レンズがものすごく安い。現 在使用中のと同じ度数か眼科の処方箋で作ってくれるというもの。

南池袋公園の近くにある、中国茶のお店は5:30から貸し切りになっていたのであきらめ、同じく公園近くのカフェへ。しかーし、ここは目の前にある予備校 のたまり場とみた。

TSUTAYA2軒分の更新をして、特典として借りられる2本に『八月のクリスマス』『シベリア超特急』を選んだ。かなり迷った。

『シベリア超特急』。どうして? が頻繁に起きる。水野晴郎の頭の中では一貫性があるんだろうけど、他人である私には飛びすぎててわかんない。戦争は良くないってことをすっごく言いたかっ たんだなあというのは良くわかった。というか、それを「感じさせる」んじゃなくて、「わからないやつにもわからせちゃう」つーか、「これがテーマなのだ」 的ラストがすごい。ただしその“壮大な”テーマとちゃちい画面構成の落差がのけぞるほど大きくて、いったいこれ は笑いながらみていいものかどうか、とまどう(テーマがテーマだからさ)。映画館ではどうみられたのだろうか??? 非常に気になる。ビデオ借りてきて、 ウワー、どうしよう、どうしたらいいの! とわいわい言いながらみるのはかなり楽しいと思う。今日の気温のように寒い映画だった。でも嫌いになれないのはなぜ。『シベリア超特急2』は、ビデオになったら借り てきてみる。


30(金)
阿部嘉昭『日本映画が存在する』青土社,2000 をとうとう読み終えることができた。1ヶ月以上かかったのかな。ところどころ難しい単語・熟語が使われる。それでしか表現できないから使っているのだろう が、読む側としては辞書を引いてまで綿密に解読すべきものとも思わなかったので、そのまま流していった。論じられている映画をほとんど見ていないにも関わ らず面白く読めたのは、役者の描写の仕方が魅力的だったというのがあると思う。顔や肉体の描写を感覚的かつ分析的に行っている。未見の映像を描写した文章 を読み、映像ではどういったものであるのかとても興味を持った。映像の文章化を読むのは確認作業めいて感じられるのに、(未見の)映像を描写した文章を読 んで映像をみるというのは、先入観ぽいくせに発見できそうな余地があって楽しみ。


29(木)
楽しいのに長い一日というのもあるんだなあ。翌日との落差におびえて眠る。


28(水)
ミルクプリン食べたい。うーん、贅沢は言わない、冷たくて甘いものならなんでもいい。甘いものを食べてから寝たい。どこでもドアがあればなあ。

Nさんに「ケイタイ持ってる?」と聞かれたので、「持ってないです」と答え、持たない理由をつらつらあげていったんだけど、よくよく聞いてみると ……。「えっ、Nさんケイタイ欲しいんですかっ!」「うん」、だって。「やあだー、なんでですかっ」と詰め 寄ったものの、Nさんがケイタイ持ってくれればメールのやりとりができるので、やっぱりすすめとくべきだね。っていうか、すすめました。4月からパソコン 習うかもと言っています。メールのやりとりができれば定年後も安心です。


27(火)
そろそろと。「Nさんはミステリはあまり読まないんですよね」「そうだねえ。なにかいいのある?」。しめしめ、明日本を持っていこう。加納朋子、東京創元 社などという単語を経由したあと、「純文学で別名義でミステリ書いていた人いたよね」と聞かれた。「うーん、加田伶太郎ですか? 福永武彦」「あ、そうそう」。お互い、読んだことはありません。そこから話は息子・池澤夏樹の風貌へ。

買った本。『明治の文学 内田魯庵』筑摩書房,2001/『恐るべきさぬきうどん 麺地巡礼の巻』新潮OH!文庫,2001/『気持ちのいいカフェブック』学研,2001/『カフェCafe東京スタイル50』毎日新聞社,2001/『雑 貨を買いにいこう』アスキー,2001。もうカフェばっかだな!

妹から「バースデーテディがワゴンでごそっとあったから、もしほしかったら見つけてあげるよ」というFAXが来た。FAXはメールと手書きの中間ぽいとこ ろがいいですね。ところで、FAXを送るってことは相手の家に電話のベルが鳴ることだっていうのを忘れていて、先日、深夜に近い時間に送信してしまった。 向こうが「もしもしー」って言ってるのが聞こえて気づいた。謝ろうにも謝れないのが、なんとも。

CMで懐かしげな曲が流れているのが2つ。「LOVE & PEACH」、たしか桃の天然水で、曲は「愛の賛歌」。もうひとつは、たしかポカリスウェット、高い工事現場の上だかに女の子2人がいて、1人はこわがっ てて、もう1人は何か叫んでいるやつ、曲は「17歳」。

夜中の1時過ぎに、アンケートフォームから送信してくださったYさんへ。サー バーのせいかメッセージがほとんど飛んでしまっていて、ちゃんと返事を差し上げられそうにありません。せっかく送っていただいたのに申し訳ありませんでし た。アドレスのところも空白だったので、ここに書かせていただきました。


26(月)
雨が降って午後は晴れ。とうとう耳鼻科に行った。「花粉症の症状が出てしまって」「我慢できなくなりました?」「もう限界です」。寝る前の薬、頓服薬、そ れから点鼻薬を処方してもらった。

眠さにあらがえない状態は気持ちいい。歯を磨いてもさめきらず微妙に残っている眠たさ。多分、眠り以上に私を不自由にするものはない。


25(日)
加納朋子『ななつのこ』東京創元社,1992 は読み終わった。全体の印象がとても清い。適度な乙女チックがほほえましい。駒子が生活の中での日常の謎を相手に書き送ると、相手からの手紙には解答(と して考えられること)が書いてある。そのうち、手紙(文字)だけだった会話が音声の会話にも移行していって、それはありえないよなあと思わせつつも、そん なことはどうでもいいやと思わせる魅力がある。最初の手紙と(物語の中での)最後の手紙に、どうしたって二人の距離の変化を感じる。

ファンレターってこう書けばいいのか……て感心した。たとえば、いいなあと思ったwebに対しての感想を当 の本人に言いたいと思ったとき、それを言葉にあらわすことがとても下手だと自覚しているので、「特長をあげ軽い分析を加えながら自分の思ったことを伝え る」ことができる人を尊敬する。なにか伝えたいのに、「いいですね」とか「またきます」くらいしか言葉が浮かんでこず、これじゃあ送れないよ、と感想を送 らずにいるwebサイトもある。

「20歳になるっていうのも、そんなに悪いものじゃなかった」という駒子と同じく、新しい歳になるのはそれがいくつであっても悪くない。誕生日は誰にでも 平等にあるっていうのがいい。誕生日に求めるものは、プレゼントではなく自分の好きなように過ごすということ。去年も今年も、それができなかったんだよ う。


24(土)
昨日、送別会に参加する前に中途半端に時間があいていたので、お茶をした。殺風景に近い雰囲気の、人はあまりいない(一組いた)、店員さんの感じがいいカ フェ。店員と客の距離感て常連でもない限りどこでも同じと思うんだけど、ここでのほっとかれ具合がとても落ち着く。ほっとかれてても、そっけなさを感じな い。近しい人にほっとかれているような錯覚がある(もちろん全然近しくない!)。2度目にして、たくさん通って「よく行くカフェ」にしたいなあと思った場 所。夜にここを出れば、「おやすみなさい」だし…。ちなみにこの日は遅くない時間だったので、「ありがとうございました」。

スケートに行ってから、恵比寿と渋谷の間(ここが渋谷店のようだ)にある山頭火へ行った。列が出来ていて、 10分くらい待って食べることができた。そこから八幡坂というのをまっすぐ歩くと青山学院、こどもの城へ抜けられる。そのまま青山通りを歩く。レイジー スーザンで小銭入れを買おうか迷って買わず。表参道駅まで戻り、表参道を歩いて、デザート・カンパニーを探した。曲がるところを間違えてぐるっと回ってし まったけど、大きな道に戻ろうとした時に見つけることができた。

メニューには、写真のほかに使っている材料が書いてあり、味をイメージしやすい。アジアンデザートがいろいろあって、それにお茶(4種類。+\300と+ \400)をつけてセットにできる。豆乳プリンとジャスミン茶にした。プリンは甘さが強くなくてとてもおいしい。席数は30席くらい。3Fが LOUNGE。

そこから表参道を素直に進めば原宿に着く道を、一本くらい外して歩いてみようと思った。道は静かだけど適度に人が歩いているので迷う気分じゃなくって、そ のまま気の向くままにふらふら歩く。少し大きな道に出たら、人が向こうのほうへ歩いていくのでついてく。おしゃれな通り。また来たいけど、どこを歩いてる のかわからなかったし、今も思い出せないのが残念。

そのうち外苑西通りに入り、ここは歩いたことのある道だとわかった。ここまで来ると千駄ヶ谷まで近い。じゃあどうせならICLに寄りたいなと適当に歩いてたら、ぶつか りました。欲しいものがいくつか見つかってしまうも、お金の持ち合わせがないのでまた今度。

あとは、NTTの大きなビルを目印に代々木方面へ歩き、新宿高島屋にたどり着いて、「歩くつもりなかったのに散歩」は終了。

浜崎あゆみが好きなわけじゃないけど、サ プリのCMでの顔は好き。頬に汚れ、鼻にばんそうこう、目がうるるの、あの顔。今まで見た彼女の顔の中で一番いいと思った。向かって 右、つまり彼女の左目がすごいなあ。セブンイレブンでくれるポスターも、この真正面のやつにすればいいのにー。


22(木)
週末にやけどをした左手の甲の皮膚がむけてきた。ある意味、春らしい。脱皮。

朝の電車で、もうドアが閉まるというとき、隣のドア付近から「止まってるなら降ろしてくれー」と大声で言いながらおじいさんが降りていった。ところが、 ホームには困惑顔の若い男性の姿がある。どうやら、そのおじいさんに押されて一緒にホームに降ろされてしまったようで、あわてて電車に戻ろうとしてる。そ の瞬間、ドア閉まる。若い男の人、勘弁してくれよーと少し笑った顔でホームに残されてた。

まいったなーってとき顔が笑ってしまうのは事実だと思う。

加納朋子『ななつのこ』東京創元社,1992 がもう少しで読み終わる。登場人物は見覚えのある名前なのに内容に覚えがなかったのは、『魔 法飛行』東京創元社,1993 を先に読んでしまい、『ななつのこ』は読んでいな かったからのようです。


21(水)
会社帰りに友達とカフェに寄った。ディキシー・ダイナー@恵比寿。ここでは、「いらっしゃいませ」と「ありがとうございました」でした。自分の好きなタイ プのカフェが見えてきた。

録画しておいた、先週金曜日分、最終回の『ストロベリー・オンザ・ショートケー キ』を見た。ムカツクー! 生かしておけばいいってもんではない。えーっと、だったら唯の“天然的媚態”は全て計算ってわけですか。計算て いうかさー、……あざとい、でもうらやましさも感じるかな…& hellip;。百歩譲って(強調)、命がけの恋とも言えるけど、随分与えてもらうことばかり考えてるんだな。1年後もいりません。

昨日、殊能将之『黒い仏』講談社ノベルス,2001 を貸してもらい、読み終わりました。そっかー。

阿部嘉昭『日本映画が存在する』青土社,2000 を、図書館で借りて延長しつつちびちび読んでいるもののなかなか終わらない。みたい日本映画がちょこちょこ出てきてるので、メモするのも面倒だし、みたあ とでどうせまた読みたくなるだろうし、買ってしまった。

少し前、Nさんに恩田陸『光の帝国』を貸したら好評 だった。「ほかになにか面白いのがあったら貸してください」と言われた。なににしよう。


20(火)
『詩人の恋 顧城別恋』『スイート・ムーンライト 天施地恋』をみに、キネカ大森に行く。

『詩人の恋』は、実在した顧城という詩人を主人公と した作品。主役のスティーブン・フォンは、この作品が気に入ってるそうですが、魅力全開とは決して言えまい。『美少年の恋』での“目で殺す& rdquo;役のように、若さがいかされる役も良いのではないかな。地味で暗くて、よく日本で上映したなあ、と驚く作品でした。三級片に近い?

『スイート・ムーンライト』は、スー・チーの映画っ て感じ。彼女の出る場面が多いとやはり印象の残り方が強いので。顔の筋肉のちょっとした動きで感情をあらわすのがすごくうまいと思う。

『詩人の恋』はぐったり疲れるので、はしごするなら この順番で。

友達との別れ際、普通に「おやすみ〜」と言ったあと、カフェを思い出し、にやにやしながら「おやすみなさい」と言い直す。う ん、極端に弱いよ〜。きゅっときて、へろへろになる。以降、ほかの言葉を聞かずに眠りにつきたいと思うくらい。


19(月)
カフェを2軒はしごした。neuf cafe@恵比寿とteible@渋谷。いまどきのカフェというのは、カップが空になっても下げに来ることはない、だから長居ができてしまえるのだと思 う。そして、「いらっしゃいませ」ではなく「こんにちは」「こんばんは」。夜が更けてからお店を出るときには「ありがとうございます」に加えて「お やすみなさい」なのではないか? 2軒目のお店ではそうだった。じーん。「おやすみなさい」と小声で答えた。


18(日)
横断歩道、それも大きな道路のを渡っているときは特に、横を向いて車の列を見るのは面白い。それもなるべく遠くのほうを見る。たまたま信号で止まっている 車の間を、たまたま安全に通っているだけなんだという気がする。本当は車は動いているのに、その間をうまくすりぬけているような錯覚に陥る。動いていない 車と動いている私。自分が動いていると車も動いているように思える。立ち止まって横を向き、本当に車が止まっているのか確かめてみたくなる。

歩道橋に登って止まらない車の流れを眺めているのも楽しいけど、車を上から見下ろす格好だし道路との関わりがないので、途中で立ち止まってみる意味がな く、面白さがない。

夜、向こうから車が来なさそうな道路の真ん中で横を向いてみるのも、静かで孤独でいいと思う。車の通る(可能性のある)道路の真ん中で立ち止まることに、 刹那を感じる。

妹からFAXが届いていたのを、ついさっき気付いた。肉親に手紙を書くのって照れくさくて苦手です。旅先からのハガキも、わざと堅苦しくしてしまう。妹か らのFAXには天候のことが書いてあった。もともと、天候の話題をするのは聞くのも言うのも好きなんだけど、1.肉親の間で、2.書き言葉において、3. 天候の話題に触れるということは、他人行儀でありながら不思議とじんとする要素がある。なんでかわからないんだけど。それで、私も天気のことに触れてみよ うと思った。


15(木)
昨 日、どうもありがとうございました」「おいしかった?」。……う〜ん、やっぱり “チョコレート”だ。

髪を切った。

夜は朝に近いので気が重くなってくる。


14(水)
Nさんからお 返しをいただいた。「本のかたちをしたチョコレート」だという。

夜、うたたねしていたら、ピンポンピンポンと鳴る。半分ねぼけて出ると箱が届いている。なんか頼んだっけ…、いや& hellip;、誰も何も送るって言ってないし…、と差出人を見て、うぎゃー。反省す。中を開けて、ますます反省。中身の大きさと 同じくらい嬉しく、そして打ちのめされたよ。正しさということを知りました。ああ!

さて、「本のかたちをしたチョコレート」ってどんなチョコレートなんだろうとわくわくしていたら、透けてみえるのは「うろんな客」「柴田元幸」という字。 へ〜、いまどきのチョコのパッケージって凝っているんだなあ、と包みを開くと……、本当に本でした。

エドワード・ゴーリー『うろんな客』柴田元幸訳,河出書房新社,2000。 内容と絵がぴったり。あちこちで、ぐはっと笑ってしまう。原文と訳文の両方が楽しめ、解説も丁寧。

本を包んであった包装紙をそのままブックカバーにした。


13(火)
相当高いと思われる中国茶をいただいた。昨晩、さっそく飲んでみたところ、とろーんと眠くなってしまってどうしようもなくなる。前にも一度、外で中国茶の おいしいのを飲んだとき、そういうことがあった。これもまた、マターリ。

つゆを作り、蕎麦をゆでて食べた。まずいところのを食べるよりはマシな蕎麦と、おいしいところには全然かなわないつゆといったところ。

『映画ガイドブック2001』ちくま文庫,2001 を買った。昨年上映された映画が月別に並べられている。順番にあらすじを読んでいると、感想と同じくらいに映画をみたときの季節を思い出す。


11(日)
起きたら11時少し前だった。昨日と同じく天気は良いけど真冬なみに寒い。

東急ハンズで、チェアーマスコットというのを買った。熊(青とピンク)と猿の3種類があり、腕の部分がびよーんと長くて先が丸くツボ押しになってる。それ を椅子に引っ掛けておくと、そのツボ部分がちょうど腰に当たるという具合。

夜8時過ぎに隣駅のスターバックスに行ったら2階席でも座れた。阿部嘉昭『日本 映画が存在する』青土社,2000 を読む。面白いけど密度が濃く、なかなか進まない。外でお茶しながら本を読むというのは集中できなくて嫌いだったのが、この間の金曜日以来少し変わった。 わりと普通に読めるようになった。長時間は無理だけど。

図書館で勉強するのも、マクドナルドで勉強するのも、しようと思ったことがないのですが、多分どちらも合いません。音が関係しているのではなく、すぐ近く に他人がいるかいないかが問題なんだと思う。

「まったり」から想像することはなんですか? について回答を寄せていただいたみなさま、改めてどうもありがとうございました。あまり集まらなかったの で、お寄せいただいた方々へ個々にメールでお知らせしようかとも思ったんですが、ページ上でお願いしたことなのでページ上で発表することにしました。一 部、良かったのかな…と思うようなやつもあるけど、まあいっか。「まったり?」


10(土)
休前日にしては早く寝たせいか、7時に目がさめてしまい、天気も良さそうだったのでそのまま起きた。スケートに出かけるまでに時間がたっぷりある。明日返 す予定のケリー・チャン(陳慧琳)のCDをMDに落としながら聴く。宇多田ヒカル「Automatic」のカバー入っていたりします→ 「情不自禁」。「LOVER'S CONCERTO」も美しくって大好きです。香港明星の歌は男性より女性のほうが好きかもしれない。

大安吉日。新しい靴をおろすのにも絶好の天気。辛い麺と、抹茶ババロアと、李白の雰囲気が懐かしくなり、それをつなげる散歩コースを組んだ。歩いたのは以 下のとおり。

スケート場(1:45)→JR高田馬場駅→ティーヌンで、センミートムヤム(トムヤムスープに極細麺)を食べる →地下鉄東西線・早稲田駅経由→地下鉄東西線・神楽坂駅経由→紀の善で抹茶ババロアを買う →地下鉄東西線・飯田橋駅→九段下で半蔵門線に乗り換え→地下鉄半蔵門線・神保町& rarr;李白着(3:15)

高田馬場駅から神楽坂までは、早稲田通りをただまっすぐに歩くだけなので迷うことはありません。神楽坂は何度通っても魅力的で楽しい。

李白。やっぱりここは落ち着く。初めて抹茶を頼んだ。最初、和菓子(椿に見立てた餡)と抹茶が出てきて、それが終わると、いつものみかん入り牛乳かん (?)と桜湯が出てくる。焼物のことなど全然わからない私でも、いい器だなあと感じられる器を使ってた。今回もまた少し声高なグループに「お静かに」と注 意するところを見る。従業員募集してたなあ。憧れは憧れだな。

李白には30分くらいいて、そこから本屋にも寄らずに丸の内線のお茶の水駅まで歩く。池袋に戻り、服などを見て帰った。

吉本由美『じぶんのスタイル』筑摩書房,1990 を読み終わる。最近、『かっこよく年をとりたい』と いうのが筑摩文庫化していたんだけど、対象年齢が少し高め向けだったので(でも面白そうだった)、精神年齢に合わせて対象年齢を落としてみた。『じぶんのスタイル』は、ちくまプリマーブックスで、10代の女の子 向けという感じ。インテリア専門のスタイリストということで、参考になることが多い。啓蒙に偏ってなくて、実践があるのがいいな。制服論を読んだら、もや もやしていたものがさっぱり解消した。10代でもないのに、「基本のワードローブ」が半ば当てはまってる気がする。あいやー。

満月です。


9(金)

行ってみたかったカフェでお茶してから五島プラネタリウム(11日に閉館)に行こうと思っていたけど、やめにした。

それでも喉が渇いたので別の場所で阿部嘉昭『日本映画が存在する』青土社, 2000 を読みながらお茶を飲んだ。なんとなく家に帰りたくなくて、ふらふらとあちこちを歩いた。家に着いてしまうと、動いてない状態になると思ったので。

考えごとをしたくない時、“その環境から離れて”なにか能動的なことをしないとだめだ。音楽を聴いたり映画をみ たりというのは、私の場合、能動に区分されない。本を読むというのは、精神は能動的なんだけど、読んでいるときはじっとしているものなので、肉体的にあま り能動的じゃない。どうやら、からだを動かしていないと考えごとをしてしまうようなので、肉体の能動性が必要なんだと思う。その場合、なるべく楽に長時間 からだを動かせるものがよく、その点スケートは、わりといい。ピアノを弾いてさっぱりしていた頃もある。今でも一番いい方法だと思う。弾けなくなった今、 散歩が私の能動的なもの。

ふらふら途中に、やっと江國香織『ウエハースの椅子』角川春樹事務所,2001 を買った。短文で散文。主人公は行ったり来たりしている。それは能動的にそうしてるというより、向こうからやってきているように見える。思い出と現在、生 と死、夢と現実、けれど、絶望と行ったり来たりするための岸がない。読み終わって、パッと思い浮かんだ言葉は、絶望、だった。それくらい絶望が横溢してい ると感じた。この人は確かに外出もしてるし仕事もしているし人とも会っているけれど、でもやっぱり、自分からどこにも行こうとしていない。


8(木)
川口葉子『東京カフェマニア』情報センター出版局,2001 を読み終わった。今はやりのカフェの紹介本、というのとは違う。お店に宛てたラブレターめいている。それも、ミーハーなものではなく、静かに寝かせてきた 思いを丁寧につづっているといった風情で、エッセイ風でもある(だから読み終わった、なのだ)。愛がなくては書けない文章が集まって、愛ある本になってい るなあと思った。近所にこういうカフェがあればなあと、うらやましくはなるけどねー。でも、にこにこしたうらやましさです。

東 京カフェマニア

「李白」の2階は1度だけ通されたことあり。くらくらするほどの調度品と雰囲気。カメラを持っていたにも関わらず、なんだかもったいなくて撮れなかった。


7(水)
日付が変わってしまった。ちょうど0時、どうしてもコーヒーが飲みたくなった。すぐに飲めるインスタントを切らしている。でも、他のものでは代用がきかな いほど飲みたい。しょうがないので豆を挽き、いれた。2杯飲んだら、なんだかすっきりして眠くなくなってしまった。個人に与えられた時間が自由に伸び縮み 可能ならいいのに(1人で生きているわけじゃないんだからそれは無理だね)。そうしたら、今日の夜の幅を広げている。今日の夜はもっと長くて続いてほし い。当分終わらないといい。したいことがたくさんある(ような気がする)。眠ると朝はすぐだし、眠らないのも意味がないし、それでもたぶん布団に入ったら すぐに眠れるんだろう。ねようねよう。おやすみなさい。03/07/01 01:15:45

時計が2時を回ってもまだ布団の中でじたばたしてて、その後、気が付いたら目が覚めたので、眠っていたようです。

中島義道『孤独について』文春新書,1998 を読み終わる。基本の思想は自分も思っていたことを再確認するという感じだった。ただ、その思想を語るための背景、つまり自身の過去の暴き方が徹底的でも のすごい。その壮絶さは、まさに「血の言葉」。著者の本を読んだのはこれが初めてだったけど、今後ほかの本を読むたびに、この背景を思い出すだろう。私は まだまだ甘い“カイン”、もしくは“カイン”ではないのかもと思っ た。「孤独に死にたいか」に対する回答が揺らいだので。


6(火)
朝、人身事故で山手線が止まってて埼京線に流れ込み、すごい混雑。ホームに規制がしかれていたらしい。2本見送って乗ることができた。

午後、確定申告のため(医療費控除)市役所へ行く。駅からバスに乗り、ずっと緊張してた。バスは、お金の払い方がわからないので苦手なのです。いったいい くらになるのか、両替方式なのか、おつりが出るタイプなのか、小銭の組み合わせを考え、にぎりしめてバスに揺られる。停留所の名前もわからず、「市役所 前っていうのが多分あるよなあ〜」と適当な考えだったし、いきあたりばったり。

市役所に着いて税務課へ行くと、5時までやっていると思ったのに「本日は終了しました」と紙がはってある。受付は4時までだったのだ。\190(バス代) が! 会場の研修室をのぞくと、まだ応対されている人がいる。とにかく用紙だけもらって帰ろうと紙を見てみても、どうやって書くのかまったくわからない。書き方 だけ聞こうと思い、話し掛けられるまで待ち、「あの〜、もう今日は終わりですよね……」とたずねてみると、 「ええ終わりです。……あちらへいってみてください」と言われる。そちらへ行き、もう一度、「今日はもうだ めでしょうか」と聞くと、「ええ……。医療費控除ですか?」「はい」「書類は全部揃っていますか? ……じゃあ、出してみてください」と受け付けてもらえることに。時間はもう4:40すぎ。大幅にオーバーし てる。「申し訳ありませんっ」と頭を下げ、ちゃちゃっと処理してもらった。

帰り、バスの道はまっすぐだったし、10分程度だったし、歩いてしまうことにした。刃物屋(ハサミも包丁も刃物なんでも)、染物屋、陶器屋、大きめの酒屋 もあったし、ちょっと宿場町のような雰囲気を感じる。頭の中が整理できていないとき、歩くと少し楽になる。じっとしていると何かを考えがちだけど、歩いて いれば無心になってゆく。何も考えていないはずなのに、頭の中が整理されていったり、気分が少し楽になったりする。自分の足で歩くたびに、ペースができて いって、整っていく感じがする。駅までは、約25分だった。

買った本。L・A・モース『オールド・ディック』石田善彦訳 ハヤカワ・ミステリ文庫,1983/中島義道『孤独について』文春新書,1998/川口葉子『東京カフェマニア』情報センター出版局,2001/『日本国 憲法』童話屋,2001/『あたらしい憲法のはなし』童話屋,2001

ミッシェル・ルブラン『殺人四重奏』鈴木豊訳,創元推理文庫,1961を 読み終わる。被害者が生きた形で一度もあらわれず、周りの人物から語られることにより人物像が浮かび上がってくる。あまりどんでん返しらしくないどんでん 返し。法月綸太郎が解説で、『殺意』で開拓した領域 に、『毒入りチョコレート事件』で試みた多重解決方式を再導入したような構成の作品、と書いているのに納得し た。事件から終了まで、たった3日間。幕切れがあっけなく、次のページをめくったら解説が始まっていた。余韻のない終わり方に逆に余韻を感じてしまった。


5(月)
お財布を忘れた。まったくの無一文で、お金をおろさないことには習い事宅までたどりつけない。銀行でお金をおろし、千円だけ出してポケットに入れておき、 それでパスネットを買った。切符買って、小銭ができると重いし面倒なので。お金があっても入れ物(財布)がないと使えないのと同じことだと思った。大きい 買い物ならわかるけど、たとえばスーパーで銀行封筒からお金を出して払うのは、できそうにない。

習い事では、勉強してないのがバレバレだったものの、珍しく怒られなかった。怒られないと、ちゃんとやろうと思う(ものだ)。自分で反省する。


4(日)
雨が降ってたけど散歩。スターバックスは隣駅のでさえ混んでいて、日曜の午前中だったらなんとか座れるという状態。毎回気になっていたスチームミルクを、 キャラメルシロップ付きでとうとう頼んでみた。泡だった温かいミルクにキャラメル味がきいていて、おいしい。量からいってミルク主体になるので、アフタ ヌーンティーのミルクカラメルより、もっとこっくりした味わいです。かなりお腹がふくれる。

CDを買った。
宇多田ヒカル「Can You Keep A Secret?」TOCT-4301,2001……耳に残っていたので買って ちゃんと聴こうと思った。『HERO』の主題歌だと知りませんでした。
Sweetbox『Classified』BVCP-32286,2001& hellip;…Virgin店内で流れていた曲がいい雰囲気で、これはなんだろうと聞き耳を立てていたら、スウィートボックスと 言ってたので買ってみた。

さて、昨日のおみやげ、うさぎやのどら焼きは皮があまり甘くなく、その分、餡を甘く感じる。みはしの苺あんみつは、黒蜜がさらさらとしているのが独特で、 とってもおいしい。

家に帰ってきてから、生クリームの消費期限を思い出し生クリーム入りケーキというのを焼いてみたものの、満腹すぎて味見してない。

話は突然変わりますが、あなたが「まったり」から連想する言葉はなんですか。「まったり」と「刹那」は結びつかないという話をしていたとき、「でも私は “まったり”という言葉から、こういう言葉を想像するんだよ」と説明をしたら、なるほどと言われました。アン ケートの答えがいくつか集まったら並べてみたいです(無記名で載せます)。私の連想はのちほど。


3(土)
湯島天神に梅を見に行こうと思い立った。地図を見て、う さぎやでどら焼きも買いたいし、うどんも蕎麦も食べたいと思う。売り切れが心配なので、まずはうさぎやへ、それから築地に移動してう どん、最後に湯島天神と蕎麦というルートにした。

JRで御徒町下車。うさぎやに 着くと、店内はものすごい人だかり。でも、名前と頼みたいものを先に言って、あとから物を受け取るというシステムだったのでいらいらと待つこともなかっ た。待っていたときに、あるおじさんに「ここは何が有名なんですか?」と聞かれたので、「どら焼きです」と即答したけど、もちろん、ほかにもおいしそうな ものがいろいろありました。ひな祭りのせいか、草餅+桜餅セットというのもあり、結局買ったのは、そのセットと、どら焼き。

うさぎや(徒歩)仲御徒町駅(日比谷線)築地駅下車。うどん大将というセルフのうどん屋さんへ行く。セルフといっても、大・中・小の好みの玉を選んで注文 すると、つゆをかけてくれるので、あとは好きなトッピングを載せるというしくみ。小\190+かき揚げ\100+いなりずし\80のしめて\370なり。 おつゆが少しからかった。しかし、東京でおいしいうどんてなかなか出会えない。渋谷の長徳もいまいちだと思ったし(炊き合わせはすごくおいしい)、唯一こ こはと思ってたお店も久しぶりに言ったら味が落ちてると思った。冷凍うどんにヒガシマルのつゆってのが、案外いいのではと思う今日この頃であります。銀座 のさか田には行ってみたい。

築地(徒歩)銀座へ。999.9という眼鏡屋さんの階下まで行くも、ショウケースでみたフレームの値段を見て今日はやめようと思った。バカ高いわけではな いけど、買うと決めたわけではない気持ちで行くには少し気詰まりな値段という感じ。ショウケースの中の眼鏡はとても素敵で、眼鏡欲がいや増す。

銀座(徒歩)日比谷駅(千代田線)大手町駅(丸の内線)本郷三丁目駅下車。湯島天神へまっすぐがつまらないので少し歩いて寄り道という趣向。石川啄木旧 居、坪内逍遥が住んでた跡(現在は日立本郷ビル)、樋口一葉旧居跡(井戸があるが、現在も人が住んでいるこじんまりした場所なので見学は静かにという注意 書きあり)を確認しながら、ゑちごやという和菓子屋さんでアイス最中を買って食べ歩き。小が\100、大が\150、バニラ、小倉、コーヒーの3種類の味 がある。

石川啄木ゆかりの下宿も見つかり、本郷通りに出、沿って歩くと東大赤門。初めて見た。本当に赤い。春日通りにぶつかるまで歩いて、ぶつかったら春日通りを 素直にまっすぐ歩くと、湯島天神に着いた。

湯島天神は梅満開で、人もたくさん。出店ももちろん多い。何年か前、越生梅林に行って失敗したーと思った気分を思い出す。こ の間行った小石川後楽園のほうがいい。花が多いところには人も多くて、花が人を包むのではなく、人が花を囲っているみたいに思えるか らです。

梅見もそこそこに、上野広小路あたりまで出て、蓮玉庵という斎藤茂吉・森鴎外の作品に登場するそば屋を確認して、池の端藪蕎麦へ。ざる\600。注文を とったあと、伝える口上が独特で、左右のどちらの人たちも「なんで○○っていうんだろうね……」などと話し てる。人の話し声がほとんどしていなくて、つまりすごく静かで、あまり落ち着かなかった。お蕎麦はざるが凸の状態になった上に載せられている。食べやす い。

そこから歩いてJR上野駅まで。しかし、みはしの前を通ってしまい、苺あんみつの誘惑に勝てず持ち帰りを買ってしまった。

こうしておみやげ多すぎの散歩は終了。


2(金)
友達と待ち合わせ、堀江敏幸講演会+サイン会@青山ブックセンター本店へ 行った。講演を聴くだけで良かったんだけど、それはだめらしく、持ってない『書 かれる手』平凡社,2000 を買った。先週の紀 伊國屋でのサイン会とあまりに客層が違ってびっくり。オシャレ系若者が多い。場所柄なんでしょうか… …。

いろいろな話が出たので書けることだけ。あとは心の中で覚えておく。

書かれてることは実体験なのか創作なのか? という質問が多いとのこと。実体験ではなく創作だそうです。というか、書かれたものって、書かれた時点ですで に嘘(というと強いけど)だと思います、と。

字の大きさ、表紙に使う素材、紙の質など、本の装丁にはかなり注文を入れる。束見本が出来たら見せてもらう。『熊の敷石』講談社,2001の表紙には、結局、エルヴェ・ギベール (フランスの作家。すでに死去。堀江氏の翻訳がいくつかある)の写真集からのものを使った。一見かわいらしい写真だけど、額縁が墓石に見ることもできる し、熊を支えている羊(?)なども、エルヴェ・ギベールの背景(エイズウィルスに感染。のち自殺、など)を知って見ると、死を感じるものでもあると思う。

著作の中での「私」を冷たいと感じる人もいるらしいです。登場人物にいくらか自分を投影させてもいるからと自分の傾向を語ってました。「自分の体調が悪け れば誘われても断るし、見たいTVがあればビデオにとって見るのは好きじゃないので断るし」。

それで冷たいと言われたら私も困る。人と会いたくないときに会わないってことが、冷たいなんて変。自分の気持ちを曲げてまで人に会うなんておかしいと思 う。

質問時間のとき、司会の人が「柴田元幸さんがいらしています。最初に質問お願いします」ということで、初めて来ていることを知った。「すぐに眠ってしまう 人が出てくるのがとても好きです。さっき冷たいと言われるとおっしゃってましたが、むしろあたたかさを感じたのですがなにかコメントを」という質問 (?)。「安心して眠れる場所があるってことは、その場があたたかい場所であるってことだと思います……」 などというお答え。ところで堀江氏、話しているときの顔と、話を聞いているときの顔が全然違う。

お腹が空いた〜と言いながら、行ってみたかったロータスへ向かった。少し道に迷ってたどりつく。お酒を飲みながらご飯を食べたあと、コーヒーとケーキも頼 む。適度に騒がしくて落ち着く。とっても普通のカフェでした。どうして有名なんだろう、表参道の少しわかりにくいところにあるからかもね& hellip;…と意見が一致する。

ところでここ、お店に入ると店員さんに「こんばんは〜」って言われるのは普通だとしても、さて帰ろうと席を立ってレジへ向かうと、今度は「おやすみなさ い」って言われるのだ。店を出るまでにいろんな店員さんから「おやすみなさい」って言われて、とってもせつなくなった。そしてお店が気に入った。やっぱり 「おやすみなさい」という言葉に弱いんだなあ。


1(木)
今年の2月は28日で終わり。3月は、3という数字が好きなせいか、響きで嬉しくなる。「そうよ3月生まれはきまぐれなの」。

最近読み終わった本は3冊。順に、借りもの、いただきもの、買ったもの。
グレゴリー・ベイトソン『精神と自然』佐藤良明訳,新思索社,2001/倉阪鬼 一郎『死の影』廣済堂出版,1999/寺門琢己『カラダのキモチ』青春出版社,2000

『精神と自然』は、移動しながら読むには少しつら い。じっくり腰を据えて読んだほうが良さそう。でも、書かれている思考は自由で軽やかな横断という感じなので、堅苦しく読む本ではないというのも正しい。

『死の影』は、前回読んだ『赤い額縁』よりすっきりしているので好み。始めは普通で面白そうと 思えるのが、だんだんサービス過剰になっていく気がするし立ち止まっては首をかしげてしまう箇所がいくつかあるのもご愛嬌、というか慣れてしまった。

『カラダのキモチ』は、『かわいいからだ』が面白かったので読んでみ た。『かわいいからだ』が実践を含んでいたのに対 し、こちらはエピソードを中心にからだとこころの関係について書かれてた。やはり面白い。自分のからだがいとしくなって、もっと見つめようって気になる。 結構自由に生きてる気もしたし、まだまだ縛ってる部分もあるなと思った。

『月刊 井川遥』は見送りました。


27(火)
『わすれな草 半支煙』@テアトル池袋をみに 行った。20分くらい前に映画館に着いてもロビーは静か。スターバックスで買った、カフェラテ+チョコレートチャンクマフィンで少しお腹をふくらせてお く。あせらずともド真ん中でみられて、嬉しいような、張り合いがないような。

物語が中途半端で薄味な仕上げに思えた。柱となるべきエピソードが柱になっていない。

冒頭のテレサ・テンの針飛びレコードが記憶の欠落めいていいなとか、ミステリアスなスー・チー万歳とか、煙草なしの画面がないのではないかというくらいの 使い方も良かったし、使っている音楽も良いし、俳優陣は豪華。そういう部分部分はいいのにも関わらず、映画全体としてはぼやけてしまっているというのが残 念だった。


26(月)
大安なので雛人形を出すことにした。朝に、お内裏さまとお雛さまだけ、帰ってきてから続きを出した。雛人形は1年に1度のものだけど、出しやすいところに しまってある。1年が巡ってくるのは早いから、その1年に1度がおっくうにならないためにも。

寺門琢己『かわいいからだ』メディアファクトリー,2000 を買い、一気に読み終えた。身体と精神はつながってるということを、改めて教えられた。骨盤がその要となっていて、2週間周期でゆっくり開いたり閉じたり するという。その動きが身体全体に影響を与えるのと当時に、精神的にも影響を与えている。つまり、何もする気がない、ただのんびりしたい、内に向く時期 と、エネルギーがみなぎって活動的な外に向く時期とがある。偏頭痛に関しても触れられていて、ハタと思い当たることあり。読み返すであろう本でした。


25(日)
日曜日は散歩の日。


24(土)
いきなり気温が下がってる。なのにスケートへ行く。自分のことを気分屋だと思っていたけど上には上がいるかもと思った。私の場合、気分屋だと自覚してると きは同時に自己嫌悪感もすごい。それにかまわず構ってくれる人のことをすごーく感謝して大好きだと思ったりする。やっぱり気分屋。今日の気分屋さんの姿を 見て、自分の姿と重ねつつ、でも何も声を掛けなかった。自分を見ているようで、そんなのほっといたらいいんだ、って意地悪を思ってた。

軽く食べたあと、堀江敏幸サイン会@新宿紀伊國屋本店へ 向かう。2000/6/17 のジュンク堂でのトークセッションに行ったときのように、年配の男性比率が高い。並んでいる列が前のほうに移動して、そろそろという 頃になると、注射を待っているときのようにどきどきしてきた。ちょっとのぼせて顔がほてってくる。ほどなく自分の番が来て、あ、万年筆だと思ってるうち に、「ありがとうございます」と、あのまんまの風貌と声でこちらに顔を向けてくださり、終了。それにしても、新宿高野のクリームメロンパンの列のほうが長 かった気がする。ちぇ。

頭痛の予感がしたけど、春の服を見て歩いた。どうしよう、似合わないのばかり……。ひらひらも、ラメも、パ ステルカラーも、見ている分はかわいくても自分が着るのは無理です。以前よく「グンゼパンツが似合う感じ」と言われたのが思い出される。私にはパンツ一丁 しか残されてないのかと悲しくなってきた。

結局、予定外だった靴を買う。一目ぼれだったからいいのだ。服にも靴にも直感が必要。

頭痛がひどいので帰る。最近、温度差が頭痛を引き起こすような気がしてきた。ほてった顔・のぼせた頭のままで暑い店内を歩き回り、外に出たらおでこに冷た い風。そういうのが。


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