送別
陳子良
落葉聚還散,
征禽去不歸。
以我窮途泣,
沾君出塞衣。
**********************
。
送別
落葉 聚
(あつ)
まりて 還
(ま)
た 散じ,
征禽 去りて 歸らず。
我が 窮途の泣
(なみだ)
を 以て,
君が 出塞の衣を 沾
(うるほ)
す。
******************
◎ 私感訳註:
※陳子良:初唐の人だが、『古詩源』に採られているので、このページに載せた。
※送別:別れて行く人を送る。別れを送る。旅だつ人を見送る。誰が誰を送るのかによって、旅立ちの意味が大きく変わってくる。友人が友人を送るのか、女性が男性を送るのか。
※落葉聚還散:落ち葉は、あつまっては、また散らばってゆく。後世、李白は『三五七言』でこの句を使い、「秋風清,秋月明。
落葉聚還散
,寒鴉棲復驚。相思相見知何日,此時此夜難爲情。」
と表現した。 ・聚:〔しゅう(しゅ)ju4●〕あつまる。あつめる。 ・還:また。なおまた。 ・散:散らばる。
※征禽去不歸:旅鳥は去って行っては、もどってこない。 ・征禽:〔せいきん;zheng1qin2○○〕旅鳥。渡り鳥。 ・去:さる。去って行く。行く。 ・不歸:もどらない。かえろうとしない。
※以我窮途泣:わたしの行き詰まった(人生の)道で泣く涙で。 ・以:…で。…をもって。 ・窮途:行き詰まった(人生の)道。 ・泣:涙を流して泣くこと。ここでは、泣いて流す涙のことになる。
※沾君出塞衣:あなたの旅立ちの服を濡らそう。 ・沾:〔てん;tian1,zhan1○〕うるおす。ぬらす。ひたす。 ・出塞衣:〔しゅつさいい;chu1sai4yi1●●○〕塞外に出る服。国境外に出て行く時に着る服。出征の服。戎衣。征衣。
◎
構成
について
韻式は「AA」。韻脚は「歸衣」で、平水韻でいえば、上平四支。次の平仄はこの作品のもの。
●●●○●,
○○●●○。(韻)
●●○○●,
○○●●○。(韻)
2004.12.28
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