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偶成詩
            

            
        宋 朱熹


少年易老學難成,
一寸光陰不可輕。
未覺池塘春草夢,
階前梧葉已秋聲。


    **********************

         偶成詩
          


少年 老い易(やす)く  學 成り難(がた)し,
一寸の 光陰  輕んず 可
(べ)からず。
未だ覺めず 池塘  春草の夢,
階前の 梧葉は  已
(すで)に 秋聲。

             ******************

◎ 私感訳註:

※朱熹:南宋の儒学者。名は熹。字は元晦、仲晦。号して晦庵、晦翁、雲谷老人など。尊称として朱子と呼ばれる。宋学の大成者。南剣州の尤渓(現・福建省尤渓)の人。その学は、宋の周敦頤、程明道、程伊川、羅予章、李延平らの学と道、仏の学を総合大成し、儒教の体系化を図った中興の祖であり、朱子学の創始者である。1130年(建炎四年)〜1200年(慶元六年)。

※偶成詩:偶(たまた)ま できあがった詩。これと同様の発想と謂えるものは、古くは、漢樂府『長歌行』(青青園中葵)があり、唐・杜秋娘『金縷曲』(勸君莫惜金縷衣)、宋・朱熹『勸學文』(勿謂今日不學而有來日)、明・文嘉『明日歌』(明日復明日)等がある。 この詩、朱熹のものではない、とする説が有り、要確認。

※少年易老学難成:年若い者はすぐに歳を取りやすい(もので)。 *句中の対で、「少年易老」と「學難成」に分かれ、次のようになる。 ・少年:年若い者。 ・易老:年をとりやすい。簡単に歳を取る。 ・難成:成就することが難しい。
少年      

※一寸光陰不可軽:わずかな時間軽んじててはいけない。・一寸:わずかな量のこと。陶潛の「雜詩十二首」に「…氣力漸衰損,轉覺日不如。壑舟無須臾,引我不得住。前塗當幾許,未知止泊處。古人惜寸陰,念此使人懼。」とある。蛇足になるが、おそらくこの句から生まれたであろう諺に“一寸光陰一寸金”(「時は金なり」)というのがある。 ・光陰:時間の経過をいう。 ・不可:…ことはできない。…てはいけない。不可能の表現、禁止の表現。

※未覚池塘春草夢:池の堤に春草の萌える頃、楽しくまどろんでいた(ばかりなのに)。 ・未覺:まだ目覚めていない。 ・池塘:池の堤。 ・春草夢:(池の堤に)春草の萌える頃、楽しくまどろんだ(はかない)夢。

※階前梧葉已秋声:(時間はあっという間に経過して、)もう秋の気配がしのびよっている。歳月は、素速く過ぎ去ってゆくことをいう。漢樂府『長歌行』の「陽春布コ澤,萬物生光輝。常恐秋節至,焜黄華葉衰。」とある。 ・階前:きざはしの前の。階段の前。中国の建物は土間で、床が少し高くなっており、部屋の入り口の前は二、三段の階段があり、その前を云う。日本風に謂えば、「入り口の外」 「部屋の外」「庭先」「玄関先」という雰囲気。 ・梧葉:アオギリの葉。「梧桐」は物事の凋落を表す時に使う常套表現。 ・已すでに。とっくに。 ・秋聲:秋の風音をたてている。秋の気配になる。





◎ 構成について

   韻式は「AAA」。韻脚は「成輕聲」で、平水韻下平八庚。次の平仄はこの作品のもの。



    ●○●●●○○,(韻)
    ●●○○●●○。(韻)
    ●●○○○●●,
    ○○○●●○○。(韻)

  
2002. 8.13完
     12.11補
2003. 7.17
2010.10.20  



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