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漢詩 陸放翁   春游
            

            
        南宋 陸游

沈家園裏花如錦,
半是當年識放翁。
也信美人終作土,
不堪幽夢太怱怱。


    **********************

         春游
           
(しん)家の園裏  花 錦の如く,
(なか)ばは 是(こ)れ 當年(たうねん)に  放翁(はうをう)を 識る。
(ま)た信(まこと)なり  美人も 終(つひ)に 土と 作(な)ること,
(た)へず 幽夢(いうむ)の太(はなは)だ 怱怱(そうそう)たるに。

             ******************


◎私感訳注:

※春游:春のピクニック。作者は、若い頃の思いでのある沈園を訪れ、自然(花)は変わることがないものの、人の世は大きく変わり、そこで出逢った女性(作者・陸游の前妻の唐琬)は、もう土に帰って、人間世界の儚(はかな)さを慨歎して詠ったもの。作者は沈園での前妻との出会いの思い出を『沈園二首』其二「夢斷香消四十年,沈園柳老不吹綿。此身行作稽山土,猶弔遺蹤一泫然。」でもうたっている。 ・春游:春のピクニック。白居易の白居易の『長恨歌』に「春宵苦短日高起,從此君王不早朝。承歡侍宴無濶ノ,春從
春遊夜專夜。後宮佳麗三千人,三千寵愛在一身。金屋妝成嬌侍夜,玉樓宴罷醉如春。」とある。

※沈家園裏花如錦:沈(しん)さん宅の庭園の中での花は、錦のように(美しく)。 ・沈家園:青年陸游の有名な逸話だが、彼は妻・唐琬を愛して睦まじく過ごしていたが、妻と、しゅうとめに当たる陸游の母との折り合いが悪く、妻と別離させられた。その別れた妻とある日、偶然に、この詩で詠んでいる沈園で出会った。その後も激情已むことなく、沈園の壁に詞の『釵頭鳳』「紅酥手,黄縢酒,滿城春色宮牆柳。東風惡,歡情薄。一懷愁緒,幾年離索。錯,錯,錯。  春如舊,人空痩,涙痕紅透。桃花落,閑池閣,山盟雖在,錦書難托,莫,莫,莫!」を書いたという因縁の場所。 ・沈家:〔しんか;Shen3jia1●○〕沈(しん)さん宅。蛇足になるが、姓としての「沈」は〔しん;Shen3●〕であり、動詞「しずむ」は〔ちん;chen2○〕になる。 ・裏:うち。なか。 ・如:…のようである。ごとし。 ・錦:〔きん;jin3●〕にしき。五色の色糸で美しく文様を織り出した絹織物。にしきのように美しく麗しいものの喩え。

※半是當年識放翁:(花木の)半ばは、往時、わたし・陸放翁を見知っていたことだろう。 ・半是:なかばは…である。「半是」は、「都是…」「總是…」「全是…」といった「是」の使い方の一である。 ・當年:〔たうねん;dang1nian2○○〕当時。あの頃。往時。かの年。過去の時代を謂う。那年。蛇足になるが、〔たうねん;dang4nian2●○〕といえば、「その年の内に」の意になる。ここは、前者の意。李Uの『虞美人』に「風回小院庭蕪香C柳眼春相續。憑闌半日獨無言,依舊竹聲新月似
當年。 笙歌未散尊罍在, 池面冰初解。 燭明香暗畫樓深, 滿鬢C霜殘雪 思難任。」とある。  ・識:しる。見知っている。 ・放翁:〔はうをうFang4weng1●○〕陸游の号。

※也信美人終作土:美女であっても、ついには土となるということも、まことであって。「也信美人終作土」は「美人終作土也信」の意。「也信」を強調している。 ・也:…もまた。…だって。また(同時)に。…(で)も。文語の「亦」に近い働きをする。 ・信:〔しん;xin4●〕まこと(に)。真実。誠実。疑わない。明らかにする。 ・美人:ここでは美女のことをいう。蛇足になるが、「美人」は、美しい女性の意のみならず、美男子や賢人、理想の君主といいた君子、また女官の名等、多義に亘る。 ・終:結局は。ついには。 ・作:…となる。 ・土:つち。埋葬されて、やがては土に帰してゆくことをいう。

※不堪幽夢太怱怱:ひそやかな夢(ともいうべき人生の)あまりにもあわただしいのには、堪(た)えられない。 ・不堪:堪えられない。堪えられないが、つい…。南唐後主・李Uの『虞美人』に「春花秋月何時了,往事知多少。小樓昨夜又東風,故國
不堪回首月明中。  雕欄玉砌應猶在,只是朱顏改,問君能有幾多愁。恰似一江春水向東流。」とある。 ・幽夢:〔いうむ(いうぼう);you1meng4○●〕ひそやかな夢。蘇軾の『江城子』乙卯正月二十日夜記夢「十年生死兩茫茫,不思量。自難忘。千里孤墳,無處話淒涼。縱使相逢應不識,塵滿面,鬢如霜。  夜來幽夢忽還ク。小軒窗,正梳妝。相顧無言,惟有涙千行。料得年年腸斷處,明月夜,短松岡。」とある。  ・太:はなはだ。あまりにも。よくない表現に使う。 ・怱怱:〔そうそう;zong1zong1○○〕いそがしいさま。慌(あわ)ただしいさま。ここでは、人の世の生別、死別のあわただしさ、さらにせまり来る人生の終焉を迎えての心情をいう。≒匆匆:〔そうそう;cong1cong1○○〕いそがしい。慌(あわ)ただしい。李Uの『相見歡』に「林花謝了春紅,匆匆。無奈朝來寒雨晩來風。  臙脂涙,留人醉,幾時重。自是人生長恨水長東。」 とある。





◎ 構成について

韻式は「AA」。韻脚は「翁怱」で、平水韻上平一東。次の平仄はこの作品のもの。

     ○○○●○○●,
    ●●●○●●○。(韻)
    ●●●○○●●,
    ●○○●●○○。(韻)

2006.2. 2
     2. 3
     2. 4
     2. 5完
     2. 7補

2010. 6.10

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