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雨後池上 | |
北宋・劉攽 |
一雨池塘水面平,
淡磨明鏡照檐楹。
東風忽起垂楊舞,
更作荷心萬點聲。
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雨後 の池上
一雨 に池塘 水面平 かに,
明鏡 を淡磨 して檐楹 を照らす。
東風 忽 ち起こりて垂楊 舞ひ,
更 に荷心 をして作 さしむ萬點 の聲 を。
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◎ 私感註釈
※劉攽:〔りうはん/現・りゅうはん;Liu2Ban1〕北宋の歴史学者。乾興元年(1022年)~元祐三年(1088年)。字は貢夫または貢父。号して公非。新喩(現・江西省内)の人。兄の劉敞と同じ年の慶暦六年(1046年)の進士。官は中書舎人に至る。著に『東漢刊誤』などがある。
※雨後池上:雨上がりの池の畔(ほとり)。 ・池上:池の畔(ほとり)。 ・…上:(…の)ほとり。場所を指す。この用例には、金・完顏亮の『呉山』「萬里車書盡混同,江南豈有別疆封。提兵百萬西湖上,立馬呉山第一峰。」や盛唐・岑參の『與高適薛據同登慈恩寺浮圖』「塔勢如湧出,孤高聳天宮。登臨出世界,磴道盤虚空。突兀壓神州,崢嶸如鬼工。四角礙白日,七層摩蒼穹。下窺指高鳥,俯聽聞驚風。連山若波濤,奔走似朝東。靑松夾馳道,宮觀何玲瓏。秋色從西來,蒼然滿關中。五陵北原上,萬古靑濛濛。淨理了可悟,勝因夙所宗。誓將挂冠去,覺道資無窮。」
や中唐・白居易の『送春』「三月三十日,春歸日復暮。惆悵問春風,明朝應不住。送春曲江上,拳拳東西顧。但見撲水花,紛紛不知數。人生似行客,兩足無停歩。日日進前程,前程幾多路。兵刃與水火,盡可違之去。唯有老到來,人間無避處。感時良爲已,獨倚池南樹。今日送春心,心如別親故。」
や中唐・張籍の『征婦怨』「九月匈奴殺邊將,漢軍全沒遼水上。萬里無人收白骨,家家城下招魂葬。婦人依倚子與夫,同居貧賤心亦舒。夫死戰場子在腹,妾身雖存如晝燭。」
や元・楊維楨の『西湖竹枝歌』「蘇小門前花滿株,蘇公堤上女當壚。南官北使須到此,江南西湖天下無。」
があり、明・袁宏道の『江上』に「二月山花接郡城,絳桃垂柳獨分明。請看高塚宮人草,別作靑春一段情。」
とある。現代でも張寒暉の『松花江上』「我的家在東北松花江上,那裡有森林煤鑛,還有那滿山遍野的大豆高粱。我的家在東北松花江上,那裡有我的同胞,還有衰老的爹娘。」
がある。
※一雨池塘水面平:一雨(ひと雨降って、)池の水面は平かになり。 ・池塘:池。
※淡磨明鏡照檐楹:澄んだ鏡(池の水面を指す。)を軽く磨(みが)いて(水辺の)屋根や柱を照らしている。 ・淡磨:軽く磨(みが)く。 ・明鏡:澄んだ鏡。=水面のこと。 ・檐楹:〔えんえい;yan2ying2○○〕ひさし。のき と、邸宅の前に立てた二本のまるい柱。ひさしと柱。
※東風忽起垂楊舞:東からの春風は、にわかにシダレヤナギを舞うかのように動かし。 ・東風:春風。東から吹いてくる風。 ・忽:たちまち。にわかに。不意に。 ・垂楊:シダレヤナギ。
※更作荷心万点声:さらにその上、ハスの花に辺り一面の音をあげさせている。 *ネット上の『そよ風の中で』に『ハスの花が開くときの音』があり、そこでは、ハスの花が開く時には、音がするとのことが記されています。なかなか素晴らしいブログで、一度御覧になられては如何なものでしょうか。 ・更:さらに。その上。 ・作:なす。させる。 ・荷心:ハスの花。 ・声:こえ、音。
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◎ 構成について
韻式は、「AAA」。韻脚は「平楹聲」で、平水韻下平八庚。この作品の平仄は、次の通り。
●●○○○●○,(韻)
●○○●●○○。(韻)
○○○●○○●,
●●○○●●○。(韻)
2021.10.12 10.13 |
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