Huanying xinshang Ding Fengzhang de wangye

                            


夜送趙縱 
                                                  

     唐・楊炯

趙氏連城璧,
由來天下傳。
送君還舊府,
明月滿前川。




                      

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趙縱(てうしょう)を送る 

趙氏(てう し )  連城(れんじゃう)(たま)
由來( ゆ らい)  天下に(つた)ふ。
君が舊府(きう ふ )(かへ)るを 送れば,
明月  前川(ぜんせん)に滿つ。

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◎ 私感註釈

※楊炯:初唐の詩人。650年〜693年頃。弘農華陰(現・陝西省華陰)の人。神童に挙げられた。剛直で、当時の宮廷官僚の虚飾を深く憎んでいた。そのため官途も後、婺州の盈川の令に左遷され、楊盈川とも称された。初唐四傑の一。

※夜送趙縦:夜に、趙縦(ちょうしょう)を見送る。夜に、趙縦(ちょうしょう)(のために)送別(の宴を開い)て。 ・趙縦:姓名。作者・楊炯が見送りをした相手の名。不詳。

※趙氏連城璧:趙氏の連城の璧(たま/へき)は。「趙国の宝である和氏(かし)の璧」と「送別の対象の趙縦の輝く才智」とを掛けている。 ・趙氏:趙さん。見送る相手の「
縦」と「・惠文王の連城璧」とを掛けている。 ・連城璧:「れんじゃうのへき」「れんじゃうのたま」戦国時代、趙の恵文王の持っていた宝玉。秦の昭王が十五城と交換しようとしたのでこの名がある。転じて無上の宝の意。『史記・廉頗/藺相如列傳 第二十一』(二四三九頁 中華書局版618ページ)に「趙惠文王時,得楚和氏(かし)。秦昭王聞之,使人遺趙王書,願以十五城請易。…和氏璧天下所共,…(完)。」とある。 *「完璧」の語源となるところ。

※由来天下伝:今までのいきさつは世の中に伝わっている。 *前出・『史記・廉頗/藺相如列傳 第二十一』の青字部分参照。 ・由来:いわれ。いままでのいきさつ。原因。 ・天下:天の下。国全体。世界。 ・伝:〔でん;chuan2○〕つたわる。つたえる。動詞。

※送君還旧府:あなた(=趙縦)が、もとの役所へもどってゆくのを見送れば。 ・還:かえる。行く先から帰る。行った者がくるりと帰る。なお、「環」は宝玉のことで、「還」と同様の発音、声調。 ・旧府:もとの役所。 ・旧:もと。むかし。以前。また、ふるい。ここは、前者の意。 ・府:やくしょ。くら。役人。みやこ。まち。

※明月満前川:(璧(たま)のような)くもりのない月が、(これからあなたが進まれる)前方の川に満ちている(ではないか)。 ・明月:くもりのない月。=朗月。また、明月にたとうべき珠(たま)の名。明月之珠。 *蛇足になるが、漢詩では、「名月」は使われていないようだ。初唐・張若虚の『春江花月夜』「春江潮水連海平,海上
明月共潮生。灩灩隨波千萬里,何處春江無月明。江流宛轉遶芳甸,照花林皆似霰。空裏流霜不覺飛,汀上白沙看不見。江天一色無纖塵,皎皎空中孤輪。畔何人初見,江何年初照人。人生代代無窮已,江年年祗相似。不知江待何人,但見長江送流水。白雲一片去悠悠,青楓浦上不勝愁。誰家今夜扁舟子,何處相思明月樓。可憐樓上裴回,應照離人妝鏡臺。玉戸簾中卷不去,擣衣砧上拂還來。此時相望不相聞,願逐華流照君。雁長飛光不度,魚龍潛躍水成文。昨夜鞨K夢落花,可憐春半不還家。江水流春去欲盡,江潭落復西斜。斜沈沈藏海霧,碣石瀟湘無限路。不知乘幾人歸,落搖情滿江樹。」があり、北宋・蘇軾の『前赤壁賦』に「壬戌之秋,七月既望,蘇子與客泛舟遊於赤壁之下。清風徐來,水波不興。擧酒屬客,誦『明月』之詩,歌『窈窕』之章。少焉,出於東山之上,徘徊於斗牛之間。白露江,水光接天。縱一葦之所如,凌萬頃之茫然。浩浩乎如馮虚御風,而不知其所止;飄飄乎如遺世獨立,忠サ而登仙。於是飮酒樂甚,扣舷而歌之。歌曰:「桂櫂兮蘭槳,空明兮泝流光。渺渺兮予懷,望美人兮天一方。」客有吹洞簫者,倚歌而和之。其聲鳴鳴然,如怨如慕,如泣如訴;餘音嫋嫋,不絶如縷,舞幽壑之潛蛟,泣孤舟之嫠婦。蘇子愀然,正襟危坐而問客曰:「何爲其然也?」客曰:「『月明星稀,烏鵲南飛,』此非曹孟コ之詩乎?西望夏口,東望武昌,山川相繆,鬱乎蒼蒼,此非孟コ之困於周カ者乎?方其破荊州,下江陵,順流而東也,舳艫千里,旌旗蔽空,釃酒臨江,槊賦詩,固一世之雄也,而今安在哉?況吾與子漁樵於江渚之上,侶魚蝦而友麋鹿,駕一葉之輕舟,擧匏樽以相属;寄蜉蝣於天地,渺滄海之一粟。哀吾生之須臾,羨長江之無窮。挾飛仙以遨遊,抱明月而長終。知不可乎驟得,託遺響於悲風。」蘇子曰:「客亦知夫水與乎?逝者如斯,而未嘗往也;盈虚者如彼,而卒莫消長也。蓋將自其變者而觀之,則天地曾不能以一瞬;自其不變者而觀之,則物與我皆無盡也。而又何羨乎!且夫天地之間,物各有主,苟非吾之所有,雖一毫而莫取。惟江上之C風與山間之明月,耳得之而爲聲,目遇之而成色。取之無禁,用之不竭,是造物者之無盡藏也,而吾與子之所共適。」客喜而笑,洗盞更酌。肴核既盡,杯盤狼藉。相與枕藉乎舟中,不知東方之既白。」とある。 ・前川:前方にある川。


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◎ 構成について

韻式は、「AA」。韻脚は「傳川」で、平水韻下平一先。この作品の平仄は、次の通り。

●●○○●,
○○○●○。(韻)
●○○●●,
○●●○○。(韻)
2014.8.17
     8.18




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