Huanying xinshang Ding Fengzhang de zhuye


陶淵明
陶潜 陶淵明
           
                    
              東晉 陶潛
      責子  
       
白髮被兩鬢,
肌膚不復實。
雖有五男兒,
總不好紙筆。
阿舒已二八,
懶惰故無匹。
阿宣行志學,
而不好文術。
雍端年十三,
不識六與七。
通子垂九齡,
但覓梨與栗。
天運苟如此,
且進杯中物。



******

子を 責む
                       
白髮  兩鬢を 被ひ,
肌膚  復
(ま)た 實ならず。
五男兒  有ると 雖
(いへど)も,
(すべ)て  紙筆を 好まず。
阿舒は  已
(すで)に 二八(十六)
懶惰  故
(もと)より  匹(たぐ)ひ 無し。
阿宣は  行
(ゆくゆ)く 志學なるに,
而して 文術を 好まず。
雍・端は  年 十三にして,
六と七とを  識
(し)らず。
通子は  九齡に 垂
(なんな)んとするに,
(た)だ  梨と 栗とを 覓(もと)む。
天運  苟
(いやし)くも 此(か)くの如くあれば,
(しば)し  杯中の物を 進めん。


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◎ 私感註釈

※陶潛:陶淵明。東晉の詩人。

※責子:息子をせめる。息子たちのだらしないさまや修養を怠っていることをせめる。 ・子:息子。男子。陶淵明の子については、五人になり、『文選』の昭明太子による『陶淵明集』の詩の部分が終わった後、集の最後の部分「、祭文」の項で、『自祭文』とともに並んでいる、『與子儼等』では、「告儼俟。天地賦命。生必有死。自古賢聖。誰能獨免。」と彼の子の名が出ている。これらとこの詩に出てくる幼名とを比べると、『與子儼等』では「儼俟」で、『責子』では「舒宣雍端通」になる。双方を合わせていくと、「舒⇒儼」「宣⇒俟」「雍⇒」「端⇒「佚」「通⇒」となる。

※白髮被兩鬢:・白髮:しらがが左右両横の髪を覆い被さるような(年齢になり)。 ・白髮:しらが。 ・被:覆い被さる。こうむる。 ・兩鬢:左右両横の耳際の髪の毛。

※肌膚不復實:皮膚も、もうしっかりしたようではない。 ・肌膚:はだ。はだえ。皮膚。きふ。 ・不復:もう…でない。二度とは…ない。 ・實:みのり。充実。内容。

※雖有五男兒:五人の息子たちがいるとはいっても。 ・雖有:いるとはいっても。あるものの。 ・五男兒:五人の男の子。五人の息子。

※總不好紙筆:すべて、勉強を好まない。 ・總:総じて。すべて。 ・不好:好まない。嫌う。ここの「好」は動詞で去声。 ・紙筆:紙と筆。筆紙。ここでは、勉強、学習の意になる。

※阿舒已二八:舒ちゃんは、もうすでに十六歳になっているのに。 ・阿舒:舒ちゃん。「阿-」は名や呼称の頭に附ける接頭辞。長男になる。 ・已:すでに。 ・二八:十六歳。2×8=16。掛け算の積で表す。例えば、「二八女郎」といえば「十六歳の乙女」の意。

※懶惰故無匹:だらしがないことは、もとより、類(たぐい)がない。 ・懶惰:だらしがない。なまける。怠惰である。 ・故:もとより。もとから。≒「固」。もと。むかし。 ・無匹:類(たぐい)がない。

※阿宣行志學:宣ちゃんは、まもなく十五歳になろうとしているが。(現在はまだ十四歳である)。 ・阿宣:宣ちゃん。 ・行:ゆくゆく。まもなく。 ・志學:十五歳を謂う。『論語・爲政』「子曰:『吾十有五而
志於學。三十而立。四十而不惑;。五十而知天命。六十而耳順。七十而從心所欲,不踰矩。』」に基づく。

※而不好文術:(宣ちゃんは、まもなく十五歳になろうとしている)が、国語の学問は嫌いだ。 ・而:…が。ここでは逆接になる。 ・文術:文章表記。国語技術。

※雍端年十三:雍と端の(二人の)年齢は、十三歳になるが。 ・雍端:雍と端の二人の名。どちらも十三歳ということは、双子になる。 ・年十三:十三歳。

※不識六與七:6と7との数量の差異が、(算数の知識が無くて)分からない。 ・不識:知らない。分からない。知識が無くて分からない。 ・六與七:6と7との数量の差異。 ・與:…と。「A與B」のように名詞に夾まれた場合は、「AとB」のように、並べ立てる「…と…」の意になる。

※通子垂九齡:通くんは、もうすぐ九歳になろうとしている(のに)。(現在はまだ八歳である。) ・通子:通くん。 ・-子:名の後に附ける接尾辞。 ・垂:なんなんとしている。もうすぐに…になろうとしている。 ・九齡:九歳。

※但覓梨與栗:ただナシとクリを求めるだけである。幼くて食べ物にしか関心がないということ。 ・但:ただ…だけ。 ・覓:もとめる。 ・梨與栗:ナシとクリ。

※天運苟如此:天の下した運命が、いやしくも、このような状態ならば。 ・天運:天の下した運命。天命。 ・苟:いやしくも。かりそめにも。 ・如此:このような。

※且進杯中物:しばらくは、酒でも飲んでいよう。 ・且:しばし。しばらくは。 ・進:飲んでいる。飲んでいく。自分で飲み進める。 ・杯中物:酒をいう。後世、李白は『對酒憶賀監』「四明有狂客,風流賀季真。長安一相見,呼我謫仙人。昔好
杯中物,今爲松下塵。金龜換酒處,卻憶涙沾巾。」、や 白居易は『三月三十日作』「今朝三月盡,寂寞春事畢。黄鳥漸無聲,朱櫻新結實。臨風猶長歎,此歎意非一。半百過九年,艷陽殘一日。隨年減歡笑,逐日添衰疾。且遣花下歌,送此杯中物。」 と使う。

               ***********




◎ 構成について

仄韻入声の一韻到底。韻式は「AAAAAAA」。 韻脚は「實筆匹術七栗物」になる。「八學」も異なる韻部だが、入声。平水韻で見れば、入声四質(筆實術栗匹七)外。この作品の平仄は次の通り。

●●●●●,
○○●●●。(韻)
○●●○●,
●●●●●。(韻)
○○●●●,
●●●○●。(韻)
○○○●●,
○●●○●。(韻)
◎○○●○,
●●●●●。(韻)
○●○●○,
●●○●●。(韻)
○●●●●,
●●○○●。(韻)

2004.1.4
     1.5完

漢詩 填詞 詩餘 詩余 唐詩 

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