2004.10.19/2007.1.20
ワールド工芸から発売された、国鉄8100型「北炭真谷地5051仕様」のキットです。
このキットはワールド工芸のテンダ機では初めて、エンジンドライブとなっていますが、その構造は南薩5号機とよく似ています。
※追記 本製品は2014年にリニューアルされています。
リニューアル品の組み立てはこちら→8100(新)の組み立て
説明書には基本的な要領は書かれていますが、標準的な手順までは述べられていないので、自分で考えながら作らなければなりません。
鉄道模型のキットは、タミヤのプラモデルのようなメジャー製品とはかなり違います。
現在形で書かれていますが、単に私が作った結果でして、作り方の説明ではありせん。
2007.1.20 その後発売された、寿都鉄道8105仕様を組み立てたので、一部改訂しました。
ボイラーヘッドを前から差し込んでから、ボイラーの下側のつなぎ目をぴったり合わせてハンダ付けします。 | |
キャブの形を壊さないようにスポンジから取り外します。 二枚重ねになっている外板をぴったり合わせて、片側2箇所のハンダ流し穴にハンダを流します。 |
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妻板も同様にハンダを流しますが、ハンダ流し穴の一角に、あとでハンドレールを差し込む穴が開いているので、そこをふさがないように点付けしました。 次に、直角になるように妻板と側板をハンダ付けします(赤の矢印)。 |
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後妻A-1をハンダ付けします。 次に天窓A-7を折り曲げて取り付け、内側からハンダ付けします。 |
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表から見るとこのようになります。 | |
床板A-10を取り付け、曲がりがないことを確認してから、側板と妻板にしっかりハンダ付けします。 キャブの中にはモーターが入るので、中央のブリッジ部分はあとで切り取ります。 |
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ランボードA-4を重ねてハンダ付けします。 | |
ランボードやキャブ床下の両端を結んでいたブリッジを、すべて切り取ります。 | |
ボイラーを前から差し込み、キャブ内側からハンダ付けします。 最初に中央上部のツメを仮止めし、曲がりがないか上・横など色々な方向から見て調整し、残りをハンダ付けします。 |
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ボイラーの後方から、発電機、スチームドーム、サンドドーム、消音機、煙突の順に取り付けてハンダ付けします。 そのつど前方から見て、正しくボイラーの中央に垂直・水平についているか確認します。 |
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エアタンクを両端から差し込んでハンダ付けし、コンプレッサーもランボードにハンダ付けします。 先にコンプレッサー後部の短い配管を取り付けておいたほうが楽です。 |
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0.25mm真鍮線を曲げて砂撒管を作り、中央部をサンドドームに差し込んでハンダ付けします。 両端はボイラーの下部にハンダ付けしておきます。 どのあたりで曲げるかは、説明書には一切の寸法指定がないので、少し調整に苦労するかもしれません。実物も色々なので、特定機の特定の時代にする場合を除いては、あまりシビアに考えなくてもよいと思います。 |
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0.4mm真鍮線で、コンプレッサーの吸気・排気管を作ってハンダ付けします。 吸気管は短く、取り付け位置が狭いので、先にコンプレッサーをランボードに固定してしまうと苦労します。 |
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公式側に放熱管C-4を、非公式側にC-3をハンダ付けし、それぞれの機器と結びます。 ここでは非公式側とつながる配管は、消音機の後ろを通っていますが、もし作りたい実機があれば、それを参考にして決めたほうがよいと思います。 |
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非公式側はこんな感じです。 | |
煙室パーツA-5の上部を90度曲げ、ライトをハンダ付けします。 ライトの取り付けは後回しにしてもよいようです。 煙室戸ハンドルと開閉ヒンジの部分は折り曲げて起こしておきます。 |
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ボイラーヘッドに正面からはめ込んでハンダ付けします。 最後にハンドレールを差し込んでハンダ付けします。 |
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これで上廻りは終わりです。上廻りだけならワールド工芸の蒸機の中では一番簡単なように思います(下廻りはその逆です)。 あとで下廻りを作ってから、前方の斜めの支持ステーを作ります。 長さと大体の角度がわかっていれば、ここでステーを取り付けても大丈夫です。下図は作例の実寸なので精度は期待できません。 |
ここまでの組み立て時間は、何も考えずに(資料すら見なかった)ただ作るだけで、約5時間でした。
おそらく接着剤でも楽に組み立てられると思います。
さて、問題の下廻りに突入します。