あとは色を塗って最終組み込みだけ…なのですが、なぜか動力が不調になってしまい、再調整に10時間以上かかってしまいました。
私はかなり根気はあるほうだと思うのですが、それでも投げ出したくなりました。
塗装が終わり、各部の色さしと窓ガラス貼り付けが終わったところです。 末期の実物は情けないほど汚れていたことがありました。 |
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ウェイトを積んでみました。鉛テープをぐるぐる巻きにして、両面テープで包んだだけのものです。 |
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半ば遊びながら走行テストを繰り返していました。 子供の頃の私なら、かんしゃくを起こして機関車を投げつけていたかもしれませんが、壊してしまうには高すぎます。何としても絶対に復活させたかったです。 |
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上の写真から8時間。 |
結局、元通りに走るようになるまで10時間かかりました。
引き金となったのは動輪の位相がずれてきたことで、ロッドとギヤ連動のマッチングが悪くなり、無理がかかってギヤが緩んできたものです。分解・再組み付けの際にも細かいズレが重なったようです。
ともかく直って安心しました。トコトコと快調に走っていますが、またいきなり不調になるのではと不安もよぎります。
カプラーはアーノルドカプラーが付属していますが、マグネ・マティックカプラーNo.2001のショートシャンクタイプを取り付けられます。 モノによりますが、私はトリップピンの線路面からの高さを、1mm以上空けることがあります(規定では0.25mm)。 |
上廻りとテンダーは楽でしたが、下廻りは未知数が多く、不調をきたしてからは苦労しました。
途中のちょっとした組み立て方が、あとでどのように効いてくるか、予測しにくい部分が多かったです。私の実力ではハードルが高すぎたかもしれません。それまで軽視していた部分が重要であったこともわかり、色々とよい経験になりました。
最終的にはとてもよく走るようになり、嬉しいです。
平坦線ではプラ客車を数両牽いても平気ですが、南薩5号機の動力の応用なので、それほど強力なものではありません。
2005年に、8100原型仕様も発売されました。すっきりした姿です。
2006年に発売されました。キャブ下などのディテールアップが図られており、ペンキ書きのナンバープレートのためのインレタが付属しています。
配管の一部をいじっただけで、あとは素組みしてしまいました。
こちらは組み立て後に容態が悪くなることが何度かあったため、動輪を抜き取れるように軸穴を加工して底板を新たに作り、動力を分解できる構造に変更しました。調整が断然楽になります。 最初からそのようにされている方もいらっしゃったのですが、どうもひと手間かけるのが惜しくて見送っていました。
私が組み立てた印象です。
上廻りの難易度 | やさしい |
下廻りの難易度 | 組立:やや難 |
安定走行の調整:最高難易度 |
手軽にパッと組み立てて、あとはずっと走らせて遊びたいという方にはおすすめしません。上廻りの簡単さに比べ下廻りが難しすぎるので、走らせることだけが目的であれば、メーカー完成品を買ったほうがよいと思います。
ただし、そのままの構造ではメンテしながら長期間使うのも難しいので、無理をさせないよう取り扱いには注意が必要です。
組み立て難易度については、この手の機関車を作ってみたくなる人には熟練者が多いと仮定すれば、特に難しくはないかのもしれません。工作が本当にお上手な方はたくさんいらっしゃいます。
(おわり)