楽しみでもあり、怖くもある下廻りの組み立てです。とても難しいところもありますが、すべてのステップが難しいわけではありません。
下廻りは調整を含めて5〜6時間でできました。
しかし、組み立て後にさまざまなトラブルが。
車輪座(フレーム)E-1を直角に谷折りします。 |
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内側4箇所のツメを90度起こしてハンダ付けします。 次に、板バネなどの表現を外側に折り曲げます。 |
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ぴったり折り返してハンダ付けします。 第1動輪と第2動輪の間にある穴の開いたラグは、集電シューの取り付け部です。ここは動輪を圧入するまで曲げないことになっていますが、もし曲げてしまっても組み立てはできます。 |
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表から見るとこのようになります。 また、モーターの取り付け座A-9は、この段階でハンダ付けしておいてもOKです。 |
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反対側に付く車輪座E-2も、同様に板バネの部分を外側に折り返します。 後端にある配線用のラグだけは、内側に曲げます。 |
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デッキ(前部台枠)を曲げます。 端梁部は2枚重ねになるので、この写真では青い線の位置で下側に直角に曲げ、緑の線の位置で先端を上側に180度折り返して、エッチングされたディテール面が表になるようにします。 |
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端梁の両側は後方に丸めます。薄い金属なので簡単です。 側面のフレーム部は、水色の線から下側に直角に曲げます。 |
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これで形はできました。 | |
裏側にカプラー取り付け座A-8を固定します。 | |
ここで後方にA-6とスライドバーD-1をハンダ付けしてしまいました。 ただし、あとで発売された寿都鉄道8105仕様の説明書によると、スライドバーはここではハンダ付けしません。あとで車輪の圧入後にスライドバーを固定するように書かれています。 |
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モーターの取り付け座A-9を、組みあがったE-1にハンダ付けしてから、完成した3つのパーツの外側を塗装しました。 |
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塗装が乾いたら、片側の車輪座E-1にギヤを取り付けます。 ギヤを取り付ける前に、ギヤ軸のバリを削って平らにしておかないと、大ギヤに引っかかって回転しなくなります。 |
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車輪座の向こう側からネジ(M1.4×2.5 小皿)を差し込み、E-3を通してから小ギヤを通します。 動輪を圧入すると、動力部をまともには分解できなくなるので、このギヤがあとで緩むと大変困ります。キットによっては、瞬間接着剤で緩み止めを施すように書かれています。 |
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大ギヤも同じ要領で止めますが、大ギヤの向こう側には大ギヤカラーを通しておきます(次の写真を参照)。 | |
大ギヤも緩まないようしっかりネジ止めします。ギヤ軸のほうがギヤの厚みよりも少し長いので、しっかりネジ止めしてもギヤは軽く回転します。 なお、モーター取り付け座の後方から下側に伸びているヒゲのような部分は、あとで上側に曲げてモーター端子にハンダ付けし、配線の役割をします。 |
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反対側の車輪座E-2を、前後2本のネジで止めます。 多少のアソビがあるので、前後にずれたりしないように注意します。ずれていると動輪が斜めになって、ロッド連動もうまくいかなくなります。 |
ここからが本番のようなものです。
まず、動輪の車軸を車輪座の軸受けに差し込んでみて、スムーズに回るように穴をヤスリで少しさらっておきます(内径2.5mm程度が目安とのこと)。
広げすぎると逆効果ですが、指で回して少しはずみがつくくらい軽く回らないと、あとで不調をきたします。
乱暴にヤスリがけすると、柔らかい真鍮の軸穴を傷つけてしまうので注意が必要です。もし軸穴が傷んでいると、通電テストによる空中回転ではスムーズでも、レールに乗せるとガクガクしてぎこちない走りになります。
あまり事後のメンテは考えられていない構造なので、動輪の圧入後に分解することがないよう、十分点検してから組み立てます。
やむをえず分解するときは、圧入した動輪を引き抜かなければならないので、下手をすると駆動軸をちぎってしまいます。柔らかいプラ製の駆動軸が曲がってセンターも出にくくなります(私はやりました3回も)。
なお交換用の駆動軸は、メーカーのサービスセンターに依頼すれば購入することができます。
駆動軸に両側から車輪スペーサを差し込み、車輪座の内側に車輪スペーサが入り込むように注意して、駆動軸を動輪穴に置きます。 |
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動輪を圧入します。 本当は説明書のように万力を使用して平行圧入するのですが、なぜか軸がゆるくて、指だけで最後までスッと入ってしまいました。 あまりゆるいときは、接着剤を利用するなどして固定したほうがよいです。 |
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動輪が軽く回転することを確認します。 |
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輪心の穴をヤスリで少し広げて、動輪に差し込みます。とても固いので、無理せずヤスリで輪心の穴を少しずつ広げることをお勧めします。 位相を合わせるには、動輪の中で輪心部分を回すのがよいようですが、回らないほど固くはめ込まれていると苦労しますし、ゆるく回るようではすぐ位相がずれてしまいます。 |
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私は先に前部台枠を取り付けていなかったので、ここで前部台枠をハンダ付けしました。 |
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クロスヘッドにメインロッドを取り付けます。 このあとメインロッドも、説明書の写真を参考に両端を少し曲げておきます。曲げの具合によっては動きが悪くなることがあるので、調整が必要です。 |
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一番難しい、というか神経を使う部分です。 つぶしすぎるとメインロッドががっちり固定されてしまい、動かなくなるので力加減が難しいです。 説明書では、ヤットコを使うのではなく、ハンマーで裏側からクロスヘッドピンを叩き潰すように書かれています。直接叩くと飛んでなくなることがあるので、先の平らな金属の棒などでクロスヘッドピンを押さえて、その頭をコンコンと軽くハンマーで叩きます。 |
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さて、先にサイドロッドを取り付けます。 あまりぴったり差し込んでしまうと、特にカーブで車輪が押し出されたときに回転が悪くなるので、少しゆとりを持たせておきます。 |
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クロスヘッドとメインロッドを取り付けます。 次にクロスヘッドを後方からスライドバーに差し込み、ピストン棒をA-6に通します。最後にメインロッドをピンで止めますが、ここにもゆとりが必要です。 |
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スムーズに回転するように調整します。メインロッドは外側に曲げておきますが、曲げすぎたり曲げが足りなかったりすると、クロスヘッドがスライドバーと平行に動かず、抵抗となって動きが悪くなります。 |
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うまくいったら集電シューの取り付け部を外側に曲げ、ちょうど良い長さに集電シューを切断して取り付けます。 モーターは向きを間違えないよう取り付け、配線します。まだウォームギヤを取り付けずに、線路に置いて通電し、モーターがスムーズに回るように集電シューの具合を確認します。 集電シューの幅は少し広いように見えたので、細くカットして動輪の横動を確保しました。ただし、6ヶ所の軸穴すべてで集電されているので、それで不足がなければ集電シューは不要です。私は最終的には取り去りましたが、何の支障もありませんでした。 |
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ウォームギヤをモーター軸に差し込み、大ギヤがちょうどウォームギヤの中央に来るような位置に合わせて、エポキシ系接着剤で固定します。 接着剤が固まったら、ウォームギヤと大ギヤの間に少しアソビができるくらいにモーター軸の位置を調整します。噛み合わせが固すぎると、うまく回転しません。 |
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直接通電して、スムーズに回るようになったら、上廻りを取り付けて走らせてみます。そのままでは車体が軽いのですが、意外にちゃんと走って一安心です。 |
まだテンダーがまるまる残っています。