2020.8.29/2023.6.29
2016年のC50記念品の登場後、期待が高まっていた8620形が、ついに発売されました。
率直に、これはすごいです。
事前にCAD図や写真も豊富に発表されていましたが、模型というものは結局、実際に買って手に取って眺め、走らせてみなければわからないと一層強く感じました。
模型に対する感想は人それぞれのはずですから、この記事に書かれているのもすべて私1名の意見になりますが、外見・走行性能とも期待通りかそれ以上で、価格も含めた商品の印象は最高でした。
KATOからは8620形の後継のC50は何度もリニューアルされていますし、8620と同世代の9600形も20年近く前に発売されています。
しかし、肝心の?8620はなかなか発売されませんでした。
8620 東北仕様
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今回の最強製品。
C50記念品を見慣れていても、ケースのふたを開けたとたんに、その姿に引き込まれました。
C50(記念品)
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通常商品のC50は現在存在しませんけども、2016年に記念品として発売されたものです。
発表時の感想は「やった!8620の動力がまた手に入る」でした…。まだまだ売っています。
9600 デフ付
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2002年発売の、KATOの新系列蒸機のトップバッターで、各部に今に通じる作りがみられます。
縮尺は今より大きめですが、すでに小型モーター採用でキャブ内にバックプレートがありました。
購入前は、8620を買ったらまずここをこうして、こう直して…などと色々考えていたのですが、製品を見たら全部吹っ飛んでどうでもよくなりました。
目の前にあるのはまぎれもなく8620です。
先行していたのはアリイ(現マイクロエース。以下アリイと記載)のみです。他に予告した会社もありましたが、実現したのはこれだけです。
8620 デフ付(アリイ)
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Nゲージ完成品初の8620で、もう前世紀(1999年)の発売。
変に見えます?まあ、そういうところが難しかったんですよね。恐らく当時のKATOにも。
あと、非常に前向きに前のめりになっています。
8620 東北仕様(KATO)
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21年後に発売されたKATO製品。最初と同じ写真です。
マイクロエース製品の下廻りはそれなりにちゃんとできていたため、改造や自作のベースにも色々使うことができ、恐らく結構喜ばれていたと思います。
振り返ってみれば、この製品から与えられた体験は楽しいことばかりでした。
今後は、改造ベースもKATO製品にバトンタッチしていくでしょう。
今一番HOTなKATO製品です。本当は、とても小さい車体に吸い込まれるような精密さと8620らしさを感じますが、写真では全然伝わらないと思います。申し訳ありません。
16.5mmゲージの8620(トラムウェイ)と並べると、こういう大きさです。手前がKATO製品です。
写真のトラムウェイ製品はプラ+ダイキャストの普及品で、8620は16.5mmゲージであっても近年までこういう製品が出ませんでした。
手前の9mmゲージ、やはり小さいので狭い場所でもレイアウトを作れ、重連・3重連も部屋のレイアウトで運転できる強みがあります。自宅で色々な編成を作って遊べるのがいいところです。
新しいKATO製品は、車高を抑えることにも成功しているため、列車編成にしてもきれいな遠景を作れます。
KATO 2020年製
マイクロエース 1999年製