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S12501・10-500 チビロコセット 1984年 | S12501・10-500 チビロコセット 1984年 (拡大写真) |
1984年頃に発売された、ポケットラインシリーズの蒸気機関車です。
実物はカタログよりも小さく見えるのではないかと思います。この小ささなら、自走できない幽霊方式であることも割と納得がいきます。
動力客車も2軸なので、走行性能はちょっと物足りないですが、単純エンドレスなら大きな問題はありません。
なお動力は2019年に変更され、性能が大幅にアップすることとなります。
セットにはもう1両の客車(無動力)が付いており、3両編成となっています。
遊園地的な色彩から、てっきりフリースタイルかと思っていましたが、この機関車にはれっきとした原型があるそうですね。写真や動画を見せていただきましたが、実際の客車もこんな感じです。
客車や機関車を塗装するとがらりと印象が変わりそうです。改造して地方私鉄の小型機のイメージを味わうこともできそうです。
2010年になって、そういった色換えが次々発売されました。車輌はいずれも機関車+客車(M)+客車の3両セットです。
10-501-1 チビロコトータルセット 2010年 | 10-501-1 チビロコトータルセット 2010年 (拡大写真) |
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10-500-1 チビロコセット たのしい街のSL列車 2010年 | 10-500-1 チビロコセット たのしい街のSL列車 2010年 (拡大写真) |
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10-500-2 チビロコセット メルヘンの国のSL列車 2011年 | 10-500-2 チビロコセット メルヘンの国のSL列車 2011年 (拡大写真) |
2010年のチビロコトータルセットは、この時点でKATO最小であったR216のエンドレスに、サウンド機能入りの電池式パワーパックがセットされたものです。
鳴らせるサウンドは、発車・到着のアナウンスと、鉄橋通過音、タイフォンとなっています。汽笛など蒸気機関車に関するものは一切入っていません。このトータルセットの車輌のカラーリングは、最も身近な蒸気機関車からかけ離れているように見えますが、わざと、遊園地などの電気式・ディーゼル式の豆汽車風にしてあるのではないでしょうか。パッケージには「SL」とも「蒸気機関車」とも一言も述べられていません。
K105003 チビロコ オーストリア連邦鉄道 BR88 2019年 | K105003 チビロコ オーストリア連邦鉄道 BR88 2019年 (拡大写真) |
10-503-1 チビロコセット たのしい街のSL列車(新動力搭載) 2019年 | 10-503-1 チビロコセット たのしい街のSL列車(新動力搭載) 2019年 (拡大写真) →チビロコセット新動力 |
左が旧動力、右が新動力です。 |
このほかKATOの販売商品ではありませんが、2011年にはOEM品「STEAM LOCOMOTIVE COFFEE SL列車セット」がポポンデッタより発売されたこともありました。機関車+無蓋車+動力客車の3両セットでした。
これまた驚きの、プラ量産品としては最小クラスの自走する蒸気機関車です。
14034 有田鉄道コッペル1号機 保存車・簡易ロッド仕様 2014年 | 14034 有田鉄道コッペル1号機 保存車・簡易ロッド仕様 2014年 (拡大写真) |
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14035 有田鉄道コッペル1号機 在籍時・簡易ロッド仕様 2014年 | 14035 有田鉄道コッペル1号機 在籍時・簡易ロッド仕様 2014年 (拡大写真) |
古くから特色ある製品を出してきた津川洋行から発売された、超小型蒸機です。姿は本当に小さく、Mr.カラーのキャップに載ってしまう程度の大きさです。
ワールド工芸の小型機などにも使われる超小型モーターをキャブ内に縦置きし、動輪2軸をギヤ連動するという一般的な構造です。
使用モーターやギヤ比の関係からスロー走行は苦手なので、風情ある走りは難しいですが、慣れた方には概ね想像できるぐらいの走りっぷりでくるくると動きます。
ボイラーはプラ製で中に金属ウェイトが詰まっています。面白いのはさらに重量アップしたい方のために、丸ごとホワイトメタル製のボイラーがもうひとつ付属していることです。 完成品の蒸機に、ボイラーがもう1本付いているというのはかなり珍しいですね。色々な用途を考えると絞りきれなかったのでしょうか。元のプラボイラーは少量の粘着材で仮留め的にくっついています。
さらにハマりたい人のため、さまざまな配管パーツなどが洋白エッチングで付属しています。ボイラー廻りだけでなく下廻りのガイドヨークや窓ガラス用の透明シートまで付属しています。プラ完成品ではありますが、車体組み立て済みのキット?のような一面も持っています。
初回発売時は銀色の車輪でしたが、2015年以降の再生産で、黒色車輪に変更されています。
14037 宮崎交通株式会社鉄道部 コッペル1号機 簡易ロッド仕様 2016年 | 14037 宮崎交通株式会社鉄道部 コッペル1号機 簡易ロッド仕様 2016年 (拡大写真) |
宮崎交通のコッペルは、先にトーマモデルワークスから4号機が発売されていますが(次ページ)、こちらは1号機となっています。
商品構成は有田鉄道コッペル1号機とほぼ同じで、プラ製ボイラーのほかにホワイトメタル製のボイラーが付属しており、エッチングやプラの各種ディテールパーツも付属しています。
走りも同じで、常用速度はやや高速となりますが、ポイントなどの無電区間のないレイアウトなら結構安定して走ります。車輪は黒色となっています。写真は前後のバッファーを取り付けたものです。
前述の宮崎交通コッペル1号機の4年後、同機をフリー的に色替えしたバリエーションも追加発売されました。
まず同時に赤・水色・緑の3色、次に黒が発売され、赤車輪の動力ユニットもパーツ販売されました。
14073 コッペルBタンク機関車 保存鉄道色:赤/簡易ロッド仕様 2020年 | 14073 コッペルBタンク機関車 保存鉄道色:赤/簡易ロッド仕様 2020年 (拡大写真) →コッペルBタンク 保存鉄道色(津川洋行) |
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14074 コッペルBタンク機関車 保存鉄道色:水色/簡易ロッド仕様 2020年 | 14074 コッペルBタンク機関車 保存鉄道色:水色/簡易ロッド仕様 2020年 (拡大写真) |
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14075 コッペルBタンク機関車 保存鉄道色:緑/簡易ロッド仕様 2020年 | 14075 コッペルBタンク機関車 保存鉄道色:緑/簡易ロッド仕様 2020年 (拡大写真) |
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14077 コッペルBタンク機関車 保存鉄道色:黒/簡易ロッド仕様 2020年 | 14077 コッペルBタンク機関車 保存鉄道色:黒/簡易ロッド仕様 2020年 (拡大写真) |
宮崎交通コッペル1号機と同様、アーノルドカプラー・ダミーカプラー・カプラーフック・ドローバー・バッファー・蒸気管のプラパーツ、および窓ガラスの透明シートが付属します。
しかし、エッチングの細密化パーツや金属製ボイラーは付属しなくなりました。これらは宮崎交通コッペル1号機用パーツとして別売されています。
2022年には静岡ホビーショー限定受注品として、動輪を一回り小さくしてストレート煙突とした派生商品が販売されました。
91009 コッペルBタンク 静岡ホビーショー限定受注品 2022年 | 91009 コッペルBタンク 静岡ホビーショー限定受注品 2022年 (拡大写真) |
木造有蓋車ワ1形・木造緩急車ワフとの3両セットで、連結可能なネジ式連結器も付属していました。限定品といっても受注期間内であれば、全国の模型店から注文することができましたので記載します。
→コッペルBタンク+木造貨車(津川洋行)